シナリオ制作
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/27 09:25 UTC 版)
「対魔忍RPGのエピソード一覧」の記事における「シナリオ制作」の解説
各作品間の関係が複雑であることから、原作者・笹山逸刀斎単独によるシナリオの執筆が困難であるため、そのだまさき、飯田和彦、里見ヨシカの3人から構成されたライターチームがそれぞれのエピソードを執筆するという体制がとられ、笹山はメインクエストおよびイベントクエストのプロット作成、および一部キャラクターの回想イベント(Hシーン)の執筆にとどまった。また、一部のシナリオではプロッターとシナリオライターの2人がクレジットされている。また、一話完結式のコメディとより大きなスパンで進行するストーリーアークを並行させるという手法は、開発チームが目標とする『うる星やつら』や『機動警察パトレイバー』を参考に取り入れられた。さらに、複数の主要キャラクターの視点から対魔忍の世界観を掘り下げる目的から群像劇の手法も取り入れられている、 本作のシナリオライターの一人であるそのだまさきは、自身が手掛けたシナリオのうち、「雷撃の対魔忍」と「殺人鬼ソニア」はサービス開始前の2018年初頭に制作したため、物語の作り方のルールが明確でなかったと、自身のブログの中で振り返っている。今後の展開との矛盾を防ぐため、そのだはこれらのシナリオを執筆する際、「指定された時系列の時点で登場していないキャラクターを出さない」、「主人公・小太郎が訪れたことのない場所を登場させない」といったルールを課していた。たとえば、本作の最初のイベントクエストである「雷撃の対魔忍」の場合、そのだには「メインクエストと同じ構成」かつ「物語の最後は同イベントの報酬のゆきかぜとの戦闘」ということが伝えられ、Chapter3「雨の幽霊城」の内容を前提とするよう注文が出された。注文された時点においてはチュートリアルのシナリオもできておらず、「雨の幽霊城」までのメインクエストにおける主人公とゆきかぜの接点もわずかだったため、「雷撃の対魔忍」はゆきかぜを知らないプレイヤーに向けて、彼女の基本的な人物像を紹介するとともに、主人公との仲を進展させるというテーマが設けられた。当初は、アサギの指示によって同じ任務に参加させられるという内容を考えたが、今後のメインクエストの展開と矛盾が生じるおそれがあったことから、五車学園での学生生活が題材となった。 一方、「殺人鬼ソニア」は、Chapter7「さくらのお小遣い大作戦」までの内容を前提に、イベントの報酬である「No.16ソニア」がボスキャラクターとして指定されていた。当時のそのだの手元のサンプルは小太郎の視点がほとんどであり、そのだはいきなりソニアの視点で彼女の狼藉を描くわけにはいかないと考え、本人を登場させる前の場面で他者の会話からソニアの人物像を描く聞いたか坊主の手法が用いられた。また、ソニアをボスにするという条件を満たすため、ソニアが小太郎を殺すだけでなく、さらに楽しむために自分が彼に殺されるという関係を望んでいるという設定が付与された。なお、サービス開始後にそのだが執筆した「毒も過ぎれば薬となる!?」は、既に小太郎以外の人物を主人公にしてもよいことが判明していたことから、「殺人鬼ソニア」のような手法を使わず、冒頭から同シナリオのヒロインである六穂の人物像が描かれた。
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