サンプリングガス
読み方: さんぷりんぐがす
【英】: sampling gas
【英】: sampling gas
供給ガスの品質管理用に分析採取されるガス。 都市ガスなどの製造プロセスでは、品質管理のために各ガスラインからガスをサンプリングし、熱量計、ガスクロ、付臭濃度計などの分析計で連続的に分析している。このようなガスをサンプリングガスという。 分析計は一般的に分析計器室に集約されており、各ラインのサンプリングガスを数十~数百メートル先にある分析計器室まで輸送する必要がある。その輸送時間は分析の遅れ時間となるため、品質管理上、これを極力短縮するためにガスのサンプリング流量を増やして対応している。この増量したサンプリングガスは分析計の直前でサンプリングラインの外へ常時排出されるため、このガスを(サンプリング)ブリードガスという。 ブリードガスは、以下、図に示すようにガスラインから減圧弁を経由して分析計まで輸送されているため、自圧返送が困難である。また、圧力変動による分析計への影響を排除するために、ブリードガスは大気放散されるのが一般的である。しかし、ブリードガスのほとんどは温室効果を有するメタンであるため、低圧回収ラインを設けたり、温暖化係数が高いガスについては、燃焼処理して CO2 に変換するなどの対策をとることが望ましい。 (山口 和弘、2006 年 3 月) |
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