コントロールタイヤ
英語 control tire
通常はタイヤ開発の基準となるタイヤのことを指す。少しでも速いタイムで走るために、タイヤメーカーやカーメーカーは走行テストを行うが、現在のベストの状態を基準において、開発品の進歩の度合いを判断する。その基準となるマシンの状態に装着されるタイヤをコントロールタイヤと呼んでいる。タイヤメーカーによってはレギュラータイヤともいう。タイムの速さと耐久性がマッチした、現時点でもっとも優れたタイヤという位置づけである。また、タイヤ銘柄指定のワンメークレースの場合は、そこで使われるタイヤのことをコントロールタイヤと呼ぶこともある。
通常、タイヤの接地部分に使われるゴムで、そのゴムの種類を説明するときにコンパウンドという言葉を使うことがある。しかし、厳密にはタイヤに使用されるゴムが製造工程で配合、混合されたあと、加工を待つ状態の段階のものをコンパウンドと呼んでいる。レース用は大まかにいって、タイムは出るが摩耗が早く、路面温度が高いときはブローアウトしやすく、高いグリップを長く維持できないソフト、タイムは出ないが安定して走行することができるハード、そしてその中間の性能を有するミディアムの3種類のコンパウンドのタイヤが準備される。
※「大車林」の内容は、発行日である2004年時点の情報となっております。
- コントロールタイヤのページへのリンク
