コスワースDFV
1967年、コスワースエンジニアリングが、フォードの依頼を受けてF1グランプリ向けに開発したエンジン。排気量3000cc、90度V型8気筒DOHC。軽量コンパクトで高性能を発揮した。最初のエンジンは408brnp/9000rprnと公表されていた。67年にはロータスにワークス供給されたが、68年以降は一般ユーザーに広く販売されたため、車体のみを開発してDFVと組み合わせて戦うプライベートチームの誕生を促し、今日に至るF1グランプリ隆盛の基盤をつくった。このV8エンジンは結局80年代前半まで使われつづけ、154勝をあげるという大成功を収めた。またDFVをベースにインディカー用に開発したDFXも同様に成功を収めた。さまざまな派生型に進化してF1、CART以外にもスポーツカーレースや、F3000など多くのカテゴリーで長年にわたって活躍した。
フォード・コスワース・DFVエンジン
(コスワース DFV から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/09 18:05 UTC 版)
フォード・コスワース・DFVエンジン(Ford cosworth DFV engine )は、コスワースによって開発・設計されたレーシングエンジンであり、そのF1での活躍は通算155勝という唯一無二の成績をモータースポーツ史に残している。フォードからの主に開発費などの支援により「フォード・コスワース」と2つの名前を冠している。F1で一線を退いてからもF3000用のエンジンとしてさらに活躍した。
注釈
出典
- ^ 『レーシングカー : その設計の秘訣』P.135
- ^ 『レーシングカー : その設計の秘訣』 p. 135
- ^ Henry, Alan. The Turbo Era. Hazleton Publishing. pp. 234. ISBN 1-874557-97-7
- ^ イアン・バムゼイ 著、三重宗久 訳『世界のレーシングエンジン』株式会社グランプリ出版、東京都新宿区、1990年、pp.75-ff頁。ISBN 4-906189-99-7。
- ^ PADDOCK NEWS レイトンハウス・マーチはスポーツカーだ F1GPX '87サンマリノGP号 6頁 1987年5月20日発行
- ^ a b c d イアン・バムゼイ 著、三重宗久 訳『世界のレーシングエンジン』株式会社グランプリ出版、東京都新宿区、1990年、pp.58-ff頁。ISBN 4-906189-99-7。
- ^ 今宮純 フォード+コスワース+ヤマハにとっての'88年DFR グランプリ・エクスプレス '88開幕直前号 28頁 山海堂 1988年4月8日発行
- ^ ベネトンは5バルブを放棄か グランプリ・エクスプレス'88ブラジルGP号 28頁 1988年4月23日発行
- ^ How to be an ace engineer: Engine builder Richard Langford AUTOSPORT 2022年10月13日
- 1 フォード・コスワース・DFVエンジンとは
- 2 フォード・コスワース・DFVエンジンの概要
- 3 性能・主要諸元
- 4 DFVの発展形エンジン
- 5 DFVが生んだ名チューナー
- コスワース DFVのページへのリンク