ケネディ・ラウンド
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ケネディ・ラウンド(Kennedy Round)は、1964年5月から1967年6月にかけて行われた関税および貿易に関する一般協定(GATT)の多角的貿易交渉である。
- ^ 千葉 典. “ガット・ウルグアイ・ラウンドの軌跡—農業交渉を中心に—”. 農業総合研究第 47巻 (4号): 68~69 2021年12月25日閲覧。.
- ^ “経済に関する諸国際機関との関係”. わが外交の近況(第8号). 外務省 (1964年8月). 2021年12月25日閲覧。 “一九六一年秋に開かれたガット大臣会議では、従来の関税交渉方式がほぼ限界に達し、充分な関税引下げの成果が期待できないことが指摘され、今後世界貿易をさらに飛躍的に拡大するためには、もっと大胆な関税引下げ方式の導入が必要であるとの認識から「関税一括引下げ」の構想が打出された”
- ^ a b c “経済に関する諸国際機関との関係”. わが外交の近況(第9号). 外務省 (1965年7月). 2021年12月25日閲覧。
- ^ 村上敦 編 『ガット』小学館〈日本大百科全書(ニッポニカ)〉 。
- ^ 米国がASP評価(化学品を中心とする一部の品目について、実際の輸入価格ではなく米国の国内販売価格を基準に関税を課す制度)を廃止しその場合日本及びEEC(現在のEU)が追加の関税引き下げを行うという合意。米国議会がASP廃止法を可決しなかったため、発効しなかった。
- 1 ケネディ・ラウンドとは
- 2 ケネディ・ラウンドの概要
- 3 脚注
ケネディ・ラウンド
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「関税及び貿易に関する一般協定」の記事における「ケネディ・ラウンド」の解説
「ケネディ・ラウンド」も参照 1962年10月、アメリカで既存の関税を50パーセント削減するための交渉権限と、アメリカと欧州経済共同体(EEC)が世界全体の80パーセント以上を占める品目の関税を削減または廃止するための交渉権限を、議会から大統領に授権することを定めた1962年通商拡大法が制定された。このときアメリカ大統領であったジョン・F・ケネディにちなみ、1964年5月4日からジュネーヴで開催された多角的貿易交渉はケネディ・ラウンドと呼ばれる。このケネディ・ラウンドでは、二国間交渉の成果を最恵国待遇原則に基づきGATT全加盟国に適用するというそれまでの交渉方式を改め、GATT全加盟国が関税譲許表を示しそれらを一括で検討するという一括交渉方式が採用された。それまでの二国間方式では各国が自国への不利益を避けるために効果を縮小化しようとする傾向があり、これを避けるためこのような交渉方式の変更がなされた。このようにして行われた関税引き下げ交渉では、工業製品に付加される関税を平均で35パーセント以上引き下げることに成功した。これはディロン・ラウンドの約8倍にも相当する成果であった。
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