カルク＝エーレルト

ピティナ・ピアノ作曲家事典

カルク＝エーレルト

【英】：Karg-Elert, Sigfrid

[ドイツ]  1877～1933

2007年9月 執筆者： 宮本　優美

ドイツの作曲家、音楽理論家、オルガニスト。カルク＝エーレルトという姓は、彼が父の姓に母の旧姓を加えて名乗ったものである。
正式な音楽教育は受けなかったが、ライプツィヒの聖ヨハン教会聖歌隊で才能を認められ、カントルから音楽の手ほどきを受ける。作曲、ピアノを習っていたが、教師になるためにそれらを中断、のちにライプツィヒ音楽院奨学生となるまで、独学で作曲や管弦楽法を学んだ。
ライネッケらに師事し、1902年同音楽院修了、マクデブルク音楽院で教職に就く。しかしすぐに辞め、ライプツィヒに戻って作曲を続けた。グリーグ、ブゾーニ、レーガーらの支えを得て、彼はハルモニウム（リードオルガン）、オルガン、ピアノ等さまざまな楽器のために多数の作品を生み出した。

ピアノ独奏曲

ソナタ  [ピアノ独奏曲]

ピアノ・ソナタ　第1番　嬰へ短調／Sonate für Klavier Nr.1 Op.50／1904

ピアノ・ソナタ　第2番　変ロ短調／Sonate für Klavier Nr.2 Op.80／1912

ピアノ・ソナタ　第3番　嬰ハ短調　「悲愴」／Sonate für Klavier Nr.3 "Patetica" Op.105／1920

ピアノ・ソナタ　第4番　「カーラ・マドンナ」／Sonate für Klavier Nr.4 "Carla Madonna" 1919

ピアノ・ソナタ　第5番　「エザルタート」／Sonate für Klavier Nr.5 "Esaltato" 1921

3つのソナティナ／3 Sonatinas Op.67／1919

曲集・小品集  [ピアノ独奏曲]

モザイク／Mosaik

夕暮れの印象／Zwielicht-Impressionen 1913

24の前奏曲／24 Preludes 1918

3つの幻影／3 Visionen 1918

旅の絵／Reisebilder Op.7／1895

5つのバガテル／5 Bagatelles Op.17／1902

北から／Aus dem Norden Op.18／1903

4つのピアノ小品／4 Klavierstücke Op.23／1903

スカンジナビアの歌／Skandinavische Weisen Op.28／1903

7つの性格的な小品／7 Charakteristische Stücke Op.32／1903

Aus meiner Schwabenheimat Op.38／1906

ワルツの情景　「謝肉祭」／Walzerszenen "Carneval" Op.45／1902

アフォリスメン／Aphorismen Op.51／1905

デカメロン／Dekameron Op.69／1904

ヘクサメロン／Hexameron Op.97／1920

ヒースの絵／Heidebilder Op.127／1920

青錆／Patina Op.64／1923

練習曲  [ピアノ独奏曲]

ロマンティックな練習曲／Romantische Studien 1916

10の小楽節の練習曲／10 Klaviersatz-Studien 1918

2つの演奏会用練習曲／2 Konzertetuden Op.22／1902

変奏曲  [ピアノ独奏曲]

ブラームスの主題による変奏曲／Variations on a Theme of Brahms Op.8／1902

種々の作品  [ピアノ独奏曲]

ホーブルギアーナ／Hohburgiana 1916

Schwere Düfte 1920

アラベスク　第1番　変ト長調／Arabeske No.1 in G flat major Op.5／1900

詩的なバガテル／Poetische Bagatellen Op.77／1911

夜の雨／Nächtlicher Regen 1913

パルティータ　ト短調／Partita Op.113／1923

Exotische Impressionen nach Bonsels Indienfahrt Op.118／1919

ピアノ合奏曲

曲集・小品集  [ピアノ合奏曲]

4つの舞曲のリズム／4 Dance-Rhythms Op.15／1904

3つのカプリス／3 Caprices Op.16／1900

管弦楽とピアノ

協奏曲  [管弦楽とピアノ]

ピアノ協奏曲　第1番　ニ短調／Konzert für Klavier und Orchester Nr.1 Op.6／1901

ピアノ協奏曲　第2番　変ニ長調／Konzert für Klavier und Orchester Nr.2 1913