エンタープライズ (CV-6)
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エンタープライズ (USS Enterprise, CV-6) は、アメリカ海軍が第二次世界大戦で運用した航空母艦。ヨークタウン級の2番艦。アメリカ海軍においてエンタープライズの名を受け継いだ艦としては、七隻目にあたる。艦名の “Enterprise” は、「冒険心」「困難への挑戦」「進取の気性」「企業」といった意味を持つ。排水量2万トンと空母としては中型でありながらも、その戦いぶりから “ビッグ E”(偉大なE)の愛称で親しまれ、大戦中に大小15回の損傷を受けながらも、高いダメージコントロール能力と幸運により沈まず大戦を生き抜いた。その外 “ラッキー E(幸運なE)”、“グレイゴースト(灰色の亡霊)”、“ギャロッピングゴースト(駆け回る亡霊)” の愛称もあった。ビッグEやラッキーEの “E” には、“Enterprise”(冒険心)の頭文字の意味と共に “Excellence”(優秀)、“efficient awards”(能率の良い艦艇に授与された賞)の頭文字の意味も含まれていた。
注釈
- ^ 他の2隻は「サラトガ (USS Saratoga, CV-3) 」と「レンジャー (USS Ranger, CV-4) 」。1941年6月2日に就役した空母「ロング・アイランド (USS Long Island, AVG-1) 」も第二次世界大戦を生き延びているが、同艦は護衛空母である。
- ^ ユタや、隣に停泊していた軽巡「ローリー (USS Raleigh, CL-7) 」を攻撃したのは第二航空戦隊の雷撃機だった[6]。
- ^ 戦死:編隊長フリッツ・ヘベル中尉、ハーバート・H・メンジス少尉、エリック・アレンJr中尉[17]。
- ^ 『戦史叢書98巻 潜水艦史』では「伊70」の喪失状況を不明とし、VS-6が爆撃したのは潜水艦「伊25」とする[21]
- ^ 八代は開戦以来初めて戦死した日本軍将官となった。
- ^ 戦史叢書第38巻 中部太平洋方面海軍作戦<1>昭和十七年五月まで、462ページによれば日本側は飛行艇1機が離水後行方不明。これ以外の水上機、飛行艇の損害は戦史叢書には記載はない。
- ^ 戦史叢書第38巻 中部太平洋方面海軍作戦<1>昭和十七年五月まで、464ページによれば日本の「第七号監視艇(第五富久丸)」が敵と交戦沈没、「第四号監視艇(第一見寳丸)」が行方不明
- ^ その後「ホーネット」は更に日本空母からの攻撃を引き受けて雷撃処分が決定され、魚雷を撃ち込まれるが沈没せず、今度は5インチ砲弾400発近くが撃ち込まれるがやはり沈没せず、日本軍が接近したため処分を中止され、結局日本軍の駆逐艦から酸素魚雷3本を撃ち込まれようやく沈没した。
- ^ 「エンタープライズ」と「フランクリン」の艦載機からなった。エンタープライズ隊はF6F×16機、SB2C×12機。
- ^ CICや通常の無線チャンネルが機能しなくなっていたが、その間にも味方艦からのVHF無線で敵機の位置情報を得て対空戦闘を続けていた。
- ^ この日、「エンタープライズ」の16機のTBF雷撃機は九州の西は佐世保以南、東は佐伯以南の全ての飛行場、加えて各地、特に長崎と佐世保の海上交通、港を攻撃した。
- ^ 筑波海軍航空隊所属、当時22歳。500キロ爆弾で爆装した零式艦上戦闘機に搭乗していた。この日、鹿屋基地から出撃した。
- ^ 乗組員から永らく“トイ・ザミ”と呼ばれていた、この機の搭乗員は、後の調査で第六筑波隊の富安俊助中尉(予備13期)である事が判明した[73]。
出典
- ^ Enterprise VII (CV-6)
Ship of the Month: USS Enterprise (CV-6)
United States Navy aircraft carrier CV-6 USS Enterprise
USS ENTERPRISE CV-6
CV-5 - USS Yorktown - Booklet of General Plans, 1940 - ^ LOCATION OF US NAVAL AIRCRAFT
7 Nov 1944 CVG-20 [F6F-5×1機、VF-20:F6F-3×15機 + F6F-3N×4機 + F6F-5×35機、VB-20:SB2C-3×24機、VT-20:TBM-1C×19機] ※補用機及び練習機等の記載は無し - ^ エドワード,上巻,16ページ
- ^ エドワード,上巻,19ページ
- ^ エドワード,上巻,22ページ
- ^ パール・ハーバー 1991, pp. 182–183機動部隊ハワイ攻撃隊の編制と指揮官たち
- ^ エドワード,上巻,23ページ
- ^ パール・ハーバー 1991, pp. 89a-94エンタープライズからSBDの飛来
- ^ a b c d パール・ハーバー 1991, p. 89b.
- ^ エドワード,上巻,24ページ
- ^ a b パール・ハーバー 1991, p. 92.
- ^ パール・ハーバー 1991
- ^ エドワード,上巻,28ページ
- ^ エドワード,上巻,32ページ
- ^ a b エドワード,上巻,35ページ
- ^ パール・ハーバー 1991, p. 157aエンタープライズからF4Fの飛来
- ^ a b パール・ハーバー 1991, p. 157b.
- ^ ポッター, 41ページ
- ^ エドワード,上巻,40ページ
- ^ エドワード,上巻,44ページ
- ^ a b 戦史叢書98 1979, p. 469付録第二 日本海軍潜水艦喪失状況一覧表/伊70
- ^ 戦史叢書98 1979, p. 104.
- ^ 戦史叢書98 1979, p. 102.
- ^ a b 戦史叢書98 1979, p. 106.
- ^ a b 南太平洋の凱歌 1968, p. 242(昭和16年12月10日)敵への防禦は急速潜航法の練度にあり
- ^ 南太平洋の凱歌 1968, p. 243.
- ^ 『戦史叢書38』193ページ
- ^ 『戦史叢書38』203ページ
- ^ 石橋、244ページ
- ^ エドワード,上巻,52,53ページ
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- ^ 小林昇『九六陸攻戦史』444-446ページ
- ^ 小林昇『九六陸攻戦史』446-447ページ
- ^ 小林昇『九六陸攻戦史』447ページ
- ^ エドワード,上巻,71ページ
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- ^ 防衛研修所戦史室(1970年)、411頁。
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- ^ 写真太平洋戦争3巻、23頁(爆弾に勲章をつけるドーリットル写真)
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- ^ 戦史叢書98 1979, p. 186.
- ^ 戦史叢書98 1979, pp. 191–192ワスプの撃沈
- ^ エドワード,上巻,263ページ
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- ^ 豊田穣『空母「信濃」の生涯』100頁「エンタープライズ見学記」
- ^ 豊田穣『空母「信濃」の生涯』105頁
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- ^ エドワード,下巻,25ページ
- ^ イアン・トール『太平洋の試練 ガダルカナルからサイパン陥落まで 下』246頁
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- ^ エドワード,下巻,130ページ
- ^ エドワード,下巻,133ページ
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- ^ 菅原完「空母エンタープライズに突入した「トミ・ザイ」を追え」 潮書房『丸』2010年7月号 No.711 p151~p159。筑波空・友の会公式サイト 青春の証 筑波海軍航空隊 の富安俊助中尉の記事も参照。
- ^ 読売新聞 朝刊 2020年8月8日 1, 6面「戦後75年 終わらぬ夏[8]」
- ^ エドワード 上巻 P.70
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- ^ エドワード 上巻 P.207
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- ^ エドワード 下巻 P.342
- ^ エドワード 下巻 P.347
- ^ エドワード 下巻 P.349
- 1 エンタープライズ (CV-6)とは
- 2 エンタープライズ (CV-6)の概要
- 3 艦歴
- 4 叙勲
- 5 外部リンク
「エンタープライズ (CV-6)」の例文・使い方・用例・文例
- エンタープライズという,国際海底機構の内部機関
- 物語は,ジェームズ・カーク船長やスポックなど,宇宙船「エンタープライズ」に搭乗する乗組員たちの冒険を追う。
- ある日,カークはエンタープライズの船長,クリストファー・パイク(ブルース・グリーンウッド)と出会う。
- 数年が経ち,カークはエンタープライズに搭乗している。
- 宇宙船USSエンタープライズのクルーは大きな困難に直面し,自らの信念を守り抜かなければならない。
- エンタープライズは,未調査の惑星の探査任務中である。
- その結果,エンタープライズが地球に戻った後でカークは指揮権を解かれてしまう。
- カークと彼のクルーはエンタープライズに乗って追跡に出かけるが,彼らの任務は簡単ではない。
- 宇宙船U.S.S.エンタープライズ号は補給のため,巨大な宇宙ステーションであるヨークタウン宇宙基地に停泊する。
- 船長のジェームズ・T・カーク(クリス・パイン)は中将の地位を志願し,スポック(ザッカリー・クイント)が自分の代わりにエンタープライズ号の船長になることを提案する。
- エンタープライズ号はその後,救出任務に派遣される。
- 突然,小型宇宙船の大群がエンタープライズ号を攻撃する。
- 攻撃者たちのリーダーであるクラール(イドリス・エルバ)とその部下たちが,古代兵器のアブロナスを探すため,エンタープライズ号に乗り込んでくる。
- エンタープライズ号はその兵器を貨物室に積んでいるのだ。
- クラールとその兵士たちは,エンタープライズ号のクルーを大勢殺してしまう。
- 彼らはエンタープライズ号があまりにひどく損傷し,クルーがその船を捨てなければならなくなるまで,エンタープライズ号への攻撃を続ける。
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