エリザベス朝の祭り、祝日、祝賀
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「エリザベス朝」の記事における「エリザベス朝の祭り、祝日、祝賀」の解説
エリザベス朝の頃は、仕事の無い日曜日でも、教会から帰るまで自由時間が取れなかった。だから人々は祝日を心待ちしていた。当時の祭りのほとんどは教会の聖祭日に関連していた。毎月それぞれの祝日があり、そのいくつかを下記に示す: 公現祭(1月6日)の後の最初の月曜日(Plough Monday):この日はクリスマス祭と新年を迎えた後、初めて仕事に戻ることを祝う。 2月2日:キャンドルマス。まだかなり寒いが、春の初日として祝われる。この日にはろうそくやたいまつを並べ、クリスマス飾りを燃やす。 2月14日:バレンタインデー。 3月3日 - 9日:肥沃な火曜日(マルディグラと呼ばれる)。この日には、若い奉公人達が町中を荒れ狂ったように走り回る。これによって四旬節に備えて町中の悪が一掃されると考えられている。肥沃な火曜日の翌日は灰の水曜日と呼ばれる。四旬節の初日で、いくつかの食べ物や飲み物を取ることが禁じられる。 3月24日:聖母マリアの受胎告知の祝日。天使ガブリエルが聖母マリアに受胎告知した日と言われる。家賃や給料を支払う年4回の節目の日のひとつ。冬休みに入っていた法廷が、この日に初めて召集される。 4月1日:エイプリルフール。いたずらや洒落、悪ふざけの日。道化師の記念日。 5月1日:メーデー。夏の初めの日として祝われる。数少ないキリスト教には関係ない記念日の一つで、ベルテンと呼ばれるケルト人の記念日が元となった。メイクイーン(5月の女王)と呼ばれる女性やグリーンマン(緑の男)と呼ばれる男性を選んだり、メイポール(5月の柱)と呼ばれる柱の周りを踊ったりする。 6月21日:夏至(キリスト教では洗礼者ヨハネの祝日)。支払いを行う年4回の節目の日の一つ。 8月1日:収穫祭。伝統的に8月の最初の日で、この日には教会にパンを献呈する。 9月29日:聖ミカエル祭り。秋の最初の日と天使ミカエルを祝う。支払いを行う年4回の節目の日の一つ。 10月25日:聖クリスピンの日。この祭りの日は、かがり火をたき、お酒を飲んで騒ぎながら、「クリスピン王」を選ぶ。シェイクスピアの戯曲『ヘンリー五世』でこの祭りに言及される。 10月28日:ロード・メイヤー(ロンドン市長)のパレード。現在でもロンドンで行われている行事。 10月31日:ハロウィーン。死者の霊の儀式の初日。 11月1日:諸聖人の日。翌日が死者の日。 11月17日:エリザベス女王の王位継承の記念日。女王の死後も何十年か祝日として残った。 12月24日:クリスマスの12日間が、この日の日没と共に始って1月6日の公現祭まで続く。クリスマスは、支払いを行う年4回の節目の最後の日となる。
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