エックス‐せん【X線】
X線
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X線(エックスせん、英: X-ray)は、波長が1 pm - 10 nm程度の電磁波である。発見者であるヴィルヘルム・レントゲンの名をとってレントゲン線と呼ばれることもある。電磁波であるが放射線の一種でもあり、X線撮影、回折現象を利用した結晶構造の解析などに用いられる。呼称の由来は数学の“未知数”を表す「X」で、これもレントゲンの命名による。
- ^ なお、波長域はガンマ線のそれと一部重なっている。これは、X線とガンマ線との区別が波長ではなく発生機構によるためであり、波長からX線かガンマ線かを割り出すことはできない。軌道電子の遷移を起源とするものをX線、原子核内のエネルギー準位の遷移を起源とするものをガンマ線と呼ぶ。
- ^ Henri Becquerel (1896), Sur les radiations émises par phosphorescence(燐光物質によって放出される見えない放射線について)
- ^ a b c d e 戸田裕之. X線CT―産業・理工学でのトモグラフィー実践活用. 共立出版. ISBN 978-4-320-08222-9
- ^ a b Camara, Carlos G.; Juan V. Escobar, Jonathan R. Hird1, Seth J. Putterman (2008-10-23). “Correlation between nanosecond X-ray flashes and stick–slip friction in peeling tape”. Nature 455 (7216): 1089-1092. doi:10.1038/nature07378 2009年1月27日閲覧。.
- ^ セロハンテープでX線、透視撮影も可能?! 米研究、APF BB NEWS、 2008年10月24日
- ^ 手のひらに載るほど超小型な電子線プローブX線マイクロアナライザーの開発に成功
- ^ 圧電材料を用いた超微小X線発生装置の試作
- ^ “安全のための手引 第9章 エックス線、エックス線発生装置”. 長岡技術科学大学. 2023年4月27日閲覧。
- ^ David J. Brenner et al. (2003). “Cancer risks attributable to low doses of ionizing radiation: Assessing what we really know”. PNAS 100 (24): 13761-13766. doi:10.1073/pnas.2235592100 . "This work was supported in part by the U.S. Department of Energy Low-Dose Radiation Research Program."
- ^ 翻訳:調麻佐志, 【翻訳論文】「低線量被ばくによるがんリスク:私たちが確かにわかっていることは何かを評価する」PNAS(2003), “海外癌医療情報リファレンス”, 一般社団法人 サイエンス・メディア・センター 2011年8月26日閲覧。
「エックス線」の例文・使い方・用例・文例
- エックス線
- 蛍光透視法はエックス線を用いて器官の画像をとらえる。
- 乳房エックス線撮影は乳房の病気を検出する効果的な方法だ。
- その乳房エックス線像には小さなしこりが写っていた。
- エックス線は骨折箇所をつきとめるのに用いられる。
- エックス線写真をとる[とってもらう].
- エックス線診断[写真].
- エックス線療法.
- エックス線[レントゲン]検査を受ける.
- 胸部のエックス線写真をとる.
- エックス線や他の放射線をほぼ完全に通す
- エックス線は中程度の心臓肥大を示した
- レントゲンはエックス線を発見した
- エックス線を用いて診察する
- 外科医はエックス線を詳しく調べた
- 米国の遺伝学者で、エックス線の遺伝子への影響を研究した(1890年−1967年)
- ドイツの物理学者で、エックス線を発見して、レントゲン写真撮影法を開発した(1845年−1923年)
- エックス線という短い電磁波
- エックス線などの波長を表す,メートル法単位の一つ
- エックス線を用いて行う治療
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