エウリピデス
エウリーピデース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/08 13:50 UTC 版)
エウリーピデースの悲劇『ヘーラクレースの子供たち』によると、ヘーラクレイダイはエウリュステウスの迫害から逃れるため、アッティカ地方のマラトーンに身を寄せた。アテーナイ王のデーモポーンは彼らを保護し、エウリュステウス率いるアルゴス軍と戦うべく兵を起こしたが、アテーナイに古くから伝わる神託を調べた結果、勝利するためにはハーデースの妃神ペルセポネーに良家の娘を生贄として捧げる必要があることが判明した。それを知ったマカリアーは一族のために自ら進んでその身を差し出す決意をした。ヘーラクレースの甥イオラーオスは全ての姉妹で籤を引き、公平に決めるべきだと主張したが、マカリアーはむしろ偶然引いた籤で死ぬのは嫌だと言ってこれを退けた。こうして、マカリアーはデーモポーンの立会いの下でペルセポネーの生贄となり、彼女の望み通りに女性の腕の中で息絶えた。
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エウリーピデース
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 16:48 UTC 版)
エウリーピデースの悲劇『ヘーラクレース』では、この事件はヘーラクレースが12番目の難行を果した後に起きたことになっている。ヘーラクレースが冥界から帰還したとき、テーバイの王権は内乱に乗じてクレオーン王を殺した簒奪者リュコスの手に落ち、さらにメガラーと3人の子供たち、アムピトリュオーンを殺そうとしていた。彼女たちはゼウスの祭壇に逃げ込んで一時的に難を逃れるが、メガラーは年老いたアムピトリュオーンに頼るしかない弱々しい女であり、死の運命が避けられないならば、屈辱に満ちた殺され方をするよりは一思いに死んだほうが良いと考えている。しかしそこにヘーラクレースが帰還し、リュコスを殺してメガラーたちを救出するが、ヘーラーの送ったリュッサ(狂気)によって気が狂い、メガラーと子供たちを殺してしまう。
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エウリーピデース
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エウリーピデースの悲劇『ヘカベ』によると、トロイア戦争がはじまったとき、ポリュドーロスは幼い子供であり、プリアモスによって莫大な財産とともにトラーキアのケルソネーソスの王ポリュメーストールのもとに送られ、養育された。ポリュドーロスはトロイア戦争が続いている間は、ポリュメーストールのもとで成長した。しかしトロイアが滅亡すると、ポリュメーストールによって殺されて、財産を奪われ、遺体は海に捨てられた。死後、ポリュドーロスは亡霊となって捕虜となった母ヘカベーの夢に現れた。ポリュクセネーが殺された後に海岸でポリュドーロスの遺体が発見され、ポリュドーロスの遺体がヘカベーのところに運ばれると、ヘカベーはアガメムノーンに訴えてポリュメーストールに復讐を果たした。 オウィディウスやウェルギリウスでも同様の物語であるが、海岸でポリュドーロスの遺体を発見するのはヘカベーとなっている。なお、ウェルギリスではトロイアを旅立ったアイネイアースがトラーキアを訪れた際、ポリュドーロスが亡霊となって現れ、トラーキアを去るように忠告している。
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