アンダー‐スロー
アンダースロー
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アンダースロー(英語: underhand pitch, submarine)とは、野球などの球技における投法の一つである。下手投げとも呼ばれる。投手がボールをリリースする際に身体が沈むこと、あるいはボールが下から上に上がってみえる(実際には放物運動である)ことから、特に野球では潜水艦になぞらえてサブマリン投法とも呼ばれる。なお英語の underthrow は「受け手のいる位置よりも手前に投げる」という動詞であり[1]、下手投げの呼称としての「アンダースロー」は和製英語である。また、アンダースローで投げる投手は underhander または submariner と呼ばれる[2][3]。
- ^ ウィクショナリー英語版「underthrow」
- ^ ウィクショナリー英語版「underhander」
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- ^ ■世界野球史で最強だった杉浦忠の38勝4敗の真実 - [著小野俊哉] - 犬耳書店
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- ^ 野球殿堂記者投票への考察=第48回(2004年度) 仰木彬選出、バースは「競技者表彰資格」失う。特別表彰は秋山登 - 蛭間豊章記者の「Baseball inside」
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- ^ 巨人・原監督 坂本、中田翔を外し左打者8人打線「相性とかじゃなくてチームの最善策ですね」 - スポニチ Sponichi Annex、2023年6月2日。
- ^ [アンダースロー対策を徹底したソフトバンク打線 中村晃から始まる「左打線」が見せた逆方向への意識] - 西スポWEB OTTO!、2023年7月6日。
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- ^ クセが凄い! 左サイドスロー列伝。高梨雄平が巨人で活躍、その理由は? - Number Web、2020年9月8日。
- ^ 渡辺俊介『野球アンダースロー (スポーツ極みシリーズ)』ベースボールマガジン社、2016年11月18日。
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- ^ Joe Posnanski (2007年7月15日). “You can't always judge a pitcher by his fastball”. The Kansas City Star. 2016年12月27日閲覧。
- ^ 御子柴進、田村勤、葛西稔、伊藤敦規らであるが、葛西以外はサイドスローとして分類されることも多い。
- ^ Rhodes (2007, p.43)
- 1 アンダースローとは
- 2 アンダースローの概要
- 3 主なアンダースロー投手
- 4 参考文献
- 5 関連項目
アンダースロー
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「RING (島袋光年の漫画)」の記事における「アンダースロー」の解説
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アンダースロー
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バリーの象徴的な"アンダースロー"によるフリースローは非常に高い精度を発揮し、彼はキャリアを通してフリースローで高い成功率を維持し続け、NBA歴代3位となるキャリア通算成功率90.00%をはじめ、計6回(ABA時代を含めれば9回)の成功率リーグ1位など、フリースローに関する様々な記録を残した。バリー自身、このアンダースローをし始めた時期をよく記憶していないが、少なくとも高校3年生の頃にはすでにアンダースローによる投法を身につけていたという。それ以前のバリーのフリースロー成功率は約70%と平凡なものだったが、父の助言によってアンダースローを取り入れた。当初はこの奇妙な投げ方にあまり気乗りしなかったものの、少しずつ「悪くないかも知れない」と思い始めた。キャリア後半にはボールを放る瞬間の手首の形を変えることでフォームの改善に成功し、NBA最後の6シーズンはいずれも成功率90%以上の好成績を残した。なお、アンダースローはバリーのオリジナルであったわけではなく、1940年代以前は一般的に用いられていた。 フリースロー成功率の成績 NBAABANBA合計1966 1967 1969 1970 1971 1972 1973 1974 1975 1976 1977 1978 1979 1980 試技数 660 852 454 463 507 730 397 464 436 311 392 409 169 153 6,397 成功数 569 753 403 400 451 641 358 417 394 287 359 378 160 143 5,713 成功率 86.2% 88.4% 88.8% 86.4% 89.0% 87.8% 90.2% 89.9% 90.4% 92.3% 91.6% 92.4% 94.7% 93.5% 89.3% リーグ順位 2 2 1 3 1 1 1 2 1 1 2 1 1 1 4 後年シャキール・オニールがフリースロー成功率が悪く悩んでいる時に、このフォームを伝授しようとしたことがあったが、オニールは「スタイルがかっこ悪い」という理由で断った。また、漫画『スラムダンク』の主人公、桜木花道は、なかなかフリースローが入らない中、偶然彼と同じフォームを思いつく。
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