アメリカ合衆国における慰安婦の碑
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/01/11 17:08 UTC 版)
「慰安婦の碑」の記事における「アメリカ合衆国における慰安婦の碑」の解説
米国での慰安婦の碑は、2009年頃から主に韓国系住民により設置が進められている。「慰安婦記念碑」を「ユダヤ人虐殺記念碑」と同等とみなして全米各地で建立する運動が行われるようになった。韓国系団体の住民によると「従軍慰安婦のような反人権的行為が2度と起きないよう、米国と世界に平和の重要性を訴える」のが設置の目的であるとしている。アメリカにおける慰安婦の碑や慰安婦像の設置は、中国系の反日団体である抗日連合会と連携した「ニューヨーク韓人会」や、「韓米公共問題委員会」、「韓国系米国人権利向上協会」など複数の韓国系団体が、日系アメリカ人の米下院議員マイク・ホンダなどと共に、地元議員らに強く働き掛けて実現させている。地元住民の意向を十分に反映することなく設置を強行するケースもあり、政治団体同士の主導権争いやトラブルも起こしている。慰安婦の碑の設置等に関して、韓国系アメリカ人有権者協議会(KAVC)常任理事のキム・ドンソクは、「アメリカ社会に日本の隠された実体を暴露することは、長期的には東海(日本海) (改名問題) と独島(竹島) (領有問題) の解決につながる」と語っている。 韓国の主張は、事前の日本政府との擦り合せにより、証言する元慰安婦の人選までも韓国側の要求を受け入れた「河野談話」での高齢の元慰安婦と名乗る人物の曖昧な証言のみを証拠としており、当時韓国人業者による女性の誘拐事件が多発していたことや、「朝鮮人慰安婦は高給により雇われていた娼婦であった」とされる1944年のアメリカ軍の調査報告書(日本人戦争捕虜尋問レポート No.49)とも整合性が見られないという見解もある。またグレンデール市の碑文以外は日本人慰安婦が省かれ、韓国系住民による慰安婦碑や像の設置は、日本国や日本人そのものの国際的地位を貶しめる目的の「ディスカウント・ジャパン」運動の一環」であるとの指摘がある。一方で、日本軍が女性を「性奴隷」とする制度を運営していたと主張する吉見義明は、この報告書(日本人戦争捕虜尋問レポート No.49)の募集の項に日本の斡旋業者が就労詐欺により朝鮮人女性を集めていたとの記載がある為、慰安婦の「強制性」があったと指摘している。
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