アポロ1号
名称:アポロ1号(Apollo 1)
小分類:アポロ計画
打ち上げ国名・機関:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げロケット:サターンIB
宇宙飛行士:バージル・I・グリソム/エドワード・H・ホワイト/ロジャー・B・チャフィー
アポロ計画で唯一、アメリカの有人ロケットでも初めての爆発事故をおこしたのがアポロ1号です。
1967年1月27日、アポロ計画初の有人宇宙飛行を行なうための、打上げの予行演習をしている最中のことでした。アポロ宇宙船が突然に爆発して火災をおこしたのです。原因は、船内の電線の絶縁体が裂けてむきだしになっていたせいでした。船内に満たされていた純粋酸素が、電気の火花で引火して燃えだしたのです。船内にいたパイロットの3人は、着ていた宇宙服のおかげで火に焼かれずにすんだものの、窒息により死亡してしまいました。
この事故はアメリカの人々に衝撃をもたらし、アポロ計画を中止するべきだという世論がしばらくの間おこりました。
1.宇宙船はどんな形をして、どのような性能を持っているの?
アポロ宇宙船は司令船と機械船から構成されています。司令船は円錐形をした居住カプセルで、全長3.23m、底辺の直径3.91m、重量5.56tです。円筒形の機械船は司令船に酸素や電力を供給したり、推進ロケットの役割をする部分です。全長7.37m、直径3.91m、重量23.2tです。
2.ロケットはどんな形をして、どのような性能を持っているの?
サターンIBは全長68.3m、直径6.6m、重量587tです。推力744tのロケットエンジンが8基と、推力102tのロケットエンジンが1基ついていました。
3.打ち上げや飛行の順序はどうなっているの?
打ち上げのための予行演習の最中に爆発事故がおこり、打ち上げはされませんでした。
5.宇宙でどんな活動をし、どのような成果をおさめたの?
打ち上げ前の爆発事故で、飛行計画は行なわれませんでした。
※参考文献:アラン・シェパード,ディーク・スレイトン著/ムーンショット(集英社)、野田昌宏・編著/NASA これがアメリカ航空宇宙局だ(CBS・ソニー出版)
アポロ1号
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/28 14:02 UTC 版)
アポロ1号は、アメリカ合衆国のアポロ計画において、1967年2月21日の発射を目指して準備が進められていた最初の有人宇宙飛行計画である。AS-204(アポロ-サターン204)の指定番号が与えられている。同年1月27日、ケープ・カナベラル空軍基地34番発射台上で発射予行演習を行っていた際に発生した火災により、船長ガス・グリソム (Virgil I. "Gus" Grissom)、副操縦士エドワード・ホワイト (Edward H. White)、飛行士ロジャー・チャフィー (Roger B. Chaffee) の3名が犠牲となり、司令船も焼失した。アポロ1号の名は当初は乗員達によって任意に称されていたが、1967年4月24日、NASAはこの事故を記憶に留めるため、正式にこれを計画の番号とした[1]。
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