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アカシックレコード

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/05/09 12:16 UTC 版)

古代インドの世界観。概して虚空中に浮かぶ蛇、亀、象によってが支えられている。定義上、アカシックレコードは創造と帰滅を象徴するウロボロスの蛇の位置に配される

アカシックレコードアカシャ年代記(英:Akashic Records、独:Akasha-Chronik:発音からアーカーシックレコードとも)は人類の魂の活動の記録の概念であり、アーカーシャに映る(カルマ)の投影像とされる[1]。一般に話題に上るものは、暗黙的に、様々な問いかけに回答するエドガー・ケイシーのものを指しており、用語の影響力の及ぶ範囲では神智学上に定義されたものである。[2]

記録のあるアカシャआकाश,Ākāśa,Akasha、アーカーシャ、阿迦奢)の漢訳は「虚空」であり、「上空」、「空間」を意味し、と対をなす[3]一切を存在させる六界の一つ[4]である。虚空は目視できないが、存在がによって確認され[5]、創造と帰滅または輪廻転生を象徴する蛇として象徴されることもある[6]


  1. ^ The Secret Doctrine(Online Edition)By H.P.Blavatsky(SD) Book I. P535、ヨーガ・スートラ第2章、バガヴァッド・ギーター第3章、Edgar Cayce Reading(ECR)364-5 4.Ans 364-5 6.Ans、903-23 9.Ans
  2. ^ シークレット・ドクトリンでは記録媒体のアストラル光から"astral record"という表現が見られ、ルドルフ・シュタイナーは神秘学において"アカシャの記録"が定義されていると記述し、エドガー・ケイシーは、秘教、エーテル、アカシャの記録と表現している(ECR 364-6 6. Ans."the records are upon the esoteric, or etheric, or akashic forces")。
  3. ^ 虚空は、天を除く世界を二分して対となる領域であり、菩薩として地蔵菩薩虚空蔵菩薩は同様の概念から整理されている。
  4. ^ 中部経典中の多界経
  5. ^ ヴァイシェーシカ・スートラ、パダールタ・ダルマ・サングラハ
  6. ^ ブラフマンといわれるもの - それは人間の外にある虚空」、「心臓の内部にある空間は、この虚空と同じだけの広がりがある」(チャーンドーギヤ・ウパニシャッドIII12 7-9及び同VIII 1 3)
  7. ^ 形而上学上の成果を背後で支えていたミード(G. R. S. Mead 1863-1933)と学者を含む約700人が1909年に同時に神智学協会を退会するまでは学究の体系が確保されていた。
  8. ^ "the Book of Life"の和訳には生命の書、命の書、いのちの書等の例があるが、ここでは、生物的な命ではなく霊的な意味から「生命」と置き、訳例は「いのちのしょ」と読まれるものが多いことから、表記と読みを別にした。以下"the Book of Life"について同様に整理。
  9. ^ SD Book I. part I STANZA.IV 6. P104
  10. ^ SD Book I. part III S8. 脚注 P535
  11. ^ マーヤーは不死の自我(プラクリティ)であるが、アカシャに対してエーテルとしての定義を与えてしまったため、失われたプラーナ文献との間に断絶が存在しているという。SD Book I. part I STANZA.VII P255
  12. ^ SD Book I. P105
  13. ^ 第7天にある守られた天の書板。クルアーン85 星の座 22
  14. ^ SD Book I. P126 シークレット・ドクトリンを読む
  15. ^ SD Book I. P99 脚注
  16. ^ 現代でも、占星術の伝統を重視するものには、天動説を用いるものは皆無であるが、黄道十二星座を用いるものは多い。
  17. ^ バガヴァッド・ギーターにおけるクリシュナの本性である8つの原質(地、水、火、風、虚空、意、理性、自我意識)のような太陽系内での表現の性質の象徴としている(SD Book I. part I STANZA.V. P110、STANZA VI. P141、part III VII. P537、バガヴァッド・ギーター第7章)。インド哲学における元素はマハーブータ(粗大な幽霊)と表現される例があるが、これは、地は水を浸透させ、水は火(熱)を伝え、火は風を通り抜けさせる等のように、見かけだけの粗大な集合体と考えられていたことによる。
  18. ^ SD Book I. part I STANZA.IV. P97
  19. ^ これは「隠された」若しくは「秘密」を意味するラテン語「occultus」に由来する用語であり、ミルチャ・エリアーデの引用による『オックスフォード事典』に従えば、「オカルト」は1545年以降に使われた用語であり、「精神によって理解されない悟性や一般知識の範囲を超えたもの」を意味し、後に、「古典的諸科学を指し、隠された、神秘的な自然の働きに関する知識・利用を含む」と補足されている。大正大学 後藤洋文「オカルトの意味するもの」ジュリスト総合特集『現代人と宗教』
  20. ^ 神智学協会は「近代オカルティズム」を標榜しているが、1888年に、この時点での神智学金字塔として、ブラヴァツキー夫人ジャーンの書ジャーンの書ブラヴァツキー夫人大師から与えられる物質化した書簡(マハートマーレター)から得た、ヤシの葉に記された世界最古の写本と自称する文書であり、内容は西蔵大蔵経の一部と評価されている。)を主要な原典とするスタンザに対する注釈を主体とした「シークレット・ドクトリン」を著している。
  21. ^ グノーシス主義は古代では女性解放も意味していた。ソフィアは女性の最高の原型、最初の霊としてのイブ、ソフィアの子キリスト(ISIS UNVEILED Volume 2. P171, 177)、ソフィア・アカモート-女性格の聖霊(SD Book I. p197)、キリスト教徒の聖霊は女性格である(SD BookI. P618)といった女性の優位性が表現されている。当時の男尊女卑の環境、聖書のイブ観のくびきにあって、ブラヴァツキー夫人アニー・ベサントといった女性活動家の心を捉えたことは想像に難くない。
  22. ^ 脱魂による幻体験の著作活動が記録として残っている。万象は無から創造され、天使ルチフェルによる悪の成立によって人類の原始ソフィアが第一原因の母性から誕生するという創造論が述べられている。ソフィアによる人類の創造の記録であることから、神智学と解説されることがある。宗教「ヤコブ・ベーメにおける創造と悪」SD II. STANZA XXV. P595, ISIS UNVEILED Volume 2. P390
  23. ^ THE KEY TO THEOSOPHY(1889) The Meaning of the Name では、ギリシア語の「神」(創造主という意味ではないことから、あえてギリシア語を引用)の「哲」を根拠としている。また、SDでは明確に女性格の「神」としているため、結果的には同じ神格を指示することになる。
  24. ^ サンスクリットマイトレーヤミトラ神と同じ源流とされる。
  25. ^ 「いかにして超感覚的世界の認識を獲得するか」では霊媒の必要性を強く否定し、「アカシャ年代記より」と「アトランティス物語」(1896年の神智学協会スコット・エリオット(William Scott-Elliot。d 1930)の霊媒による)との類似性から、如何なる「霊媒」を用いたのかという質問に対して、霊媒の関与を否定している。
  26. ^ 神智学上、ルシファーは"Jehovah"より高位で原型の霊的存在である(SD Book I. P71)。これは、欽定訳聖書の表現に基づくもので、ヨブ記(1:6)において「神の子」の集会に「サタン」がいること及びイザヤ書(14:12)の"Lucifer , son of the morning"(TEVでは"King of Babylon, bright morning star"と訳されている)に基づいており(SD Book I. P70)、SD Book II. では随所でヴィーナス、ウシャナス-シュクラ(サンスクリットの金星)と同等の位置づけと説明している。これは英文聖書独特の表現とヨブ記の冒頭の散文箇所にオリエントの文献が参照されたためであり、理論の構築過程からは、シークレット・ドクトリンは英語圏の著者、ジョージ・ミードの草稿の蓋然になる。
  27. ^ 科学技術の進歩にしたがって、19世紀末以降の世界大戦へ突入していく恐怖、文明の進歩によって信仰を否定されるのではないかという漠然とした不安から、ニーチェのニヒリズムの思想は受け入れられている。シュタイナーはニーチェの思想に強く影響を受けており、「神は死んだ」すなわち「倫理の源泉としての神は人間が作っていたではないか」という指摘と「超人」から魂の進化という発想、永劫回帰から輪廻転生のヒントを得ている。神智学協会は、このような社会情勢下での文明進歩への不安を取り込み、「神は死んだ」の裏返しとしての、太古の人間の作った宗教を現代において再構築するという神智学のコンセプトが当時は評価された。
  28. ^ 正確には1911年に設置した組織は「東洋の星の教団(世界宗教とのコントラストである)」(Order of the Star in the East)、1925年に「星の教団」(Order of the Star)を設置。前者はジッドゥ・クリシュナムルティが団長就任後世界教師到達まで、後者は同氏が世界教師の実体に選ばれた後と整理。本部はインドアディヤールからオランダエールデへ移し、会員数は1913年(神智学協会ドイツ支部分離後)15000人から1926年43000人に達した。
  29. ^ 各支部指導層は真に受けていなかったが、求心力としての形式の意義は認めていた
  30. ^ リーディング記録が残っている範囲において、リーディングを受けた神智学関係者は、105-1、108-1、115-1、443-1、443-3、443-5、443-6、470-2(10 11 13 22 25 29 35)、1010-5(12 17)、1100-1(26 31)、1552-1、1629-1、1703-1、1716-1、2072-1、2079-1、2112-1、2328-1、2441-2(4)、2485-1、2652-2、2658-1、2788-1、2801-5、2802-1、3216-1、3421-1、3421-2、3481-1(2 3)、4071-1、4184-1、5118-1、5123-1、5196-1と、のべ48件。
  31. ^ 「仏教や神智学のような秘教を学ぼうと思っていますが、どのような学問体系を集中的に勉強すべきでしょうか」という問いかけに対して「キリスト意識だ。ヨガや仏教にはそのような余地がないわけではないのだが、人生ではなく意識に求めるべきだ(流れとしては、自分の外側ではなく、内側に知識を求めよ)」と答えている。必ずしも神智学と方向性は共有していない。(ECR 3285-2 37.)
  32. ^ SD Book I. P653, Book II. part III. §VII. P785
  33. ^ またはヨナのしるし(マタイ16:4)とも
  34. ^ アカシックレコードは集合的無意識であるという説明がされることもある。
  35. ^ 「友愛/Brotherhood」はヨハネの黙示録において6番目にメッセージを伝達する「フィラデルフィア」教会の天使のコイネーの意味の引用である。ちなみに、この場合の教会の天使の意味は、願望、苦難、闘争(高慢)、自己犠牲、情熱の喪失、友愛、裁きの順になる。
  36. ^ 新宗教時代5 大蔵出版
  37. ^ ヨハネの黙示録1:17
  38. ^ シャーリー・マクレーンの「アウト オン ア リム」では、集合的無意識をアカシックレコードと同等としたうえで、同様の表現をしており、この定義が一般的に流通している。出所不明の噂によると、エドガー・ケイシーが図書館の番人に問い合わせると、老人が書物を渡してくれて読むことができる図書館があるというものがある。これはKEEPER(ECR364-6 6.Ans.)をイメージしたものと思われる。
  39. ^ 中には最も真理に近い宗教は「バガヴァッドギータ」であるとエドガー・ケイシーのリーディングで答えたというものもある。
  40. ^ ECR 2533-8 Ans.3-6,Ans.12-16 エゼキエル書10章 キリスト受胎の告知者である智天使グラフェル(ガブリエル)の記録の解説として
  41. ^ ECR 281-36、黙15:5
  42. ^ ECR281-33、黙11:7
  43. ^ 黙22:18・19
  44. ^ ECR 281-34 5.Ans
  45. ^ ECR 281-33 5.Ans。「再臨の時(時刻)は、御子自身も存じでない」(ECR 5749-2等の例がある。
  46. ^ ECR 169-1 2.
  47. ^ ECR 1334-1、 255-11 14.Ans
  48. ^ 「ラータ」はエジプトの記録上の太陽神の予言者ラー。ECR 903-23 17.Ans
  49. ^ ECR 294-142 4.
  50. ^ 太陽神を冠していた時代に比べると相当見劣りする転生だが、権力者への転生は、権力者に仕える人生への転生を求められるためにトロイの兵士に転生し、木馬中のギリシア兵士に最初に門を破られたことで自害したため補償する必要が生じている。ならず者の放浪者になったのは兵士への転生における逃亡による失敗の結果であり、当初予定していたものではなかった。
  51. ^ ECR 1598-2 19.Ans ルキオはラオディキア司教であったとされる(ECR 254-85 5.Ans)


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