手形・小切手(てがたこぎって)
小切手、手形は有価証券で、主に企業間取引で使用される。小切手の使用例として、例えばA社が330万円の商品をB社から購入したとする。A社はB社に代金を払うわけであるが、このとき、現金で払う代わりに小切手を使って払うことがある。
このときの支払方法として、A社は手形用紙に「金参百参拾万円也」と金額など必要事項を書き、B社に渡する。B社はその用紙を銀行に提示すれば、現金化できる。
このときの仕組みは、A社はまず、銀行に当座預金という口座を持っていて、そこに預金をしている。ここでB社がA社の小切手を銀行に提示すると、銀行は手形交換所を通じてA社の当座預金口座から330万円を引き落とする。そしてB社の口座に330万円を振り込むというわけである。
手形取引でも基本は小切手と同じである。ただ手形が小切手と違う点は、小切手は即時決済なのに対し、手形は支払いが手形記載の日である、ということである。手形には「支払期日平成12年7月1日」など日付が記載される。その日に銀行に手形を持参すれば、手形を現金化できる、ということになる。
紙幣をいちいち数えなくて良いとか、盗難の危険性が少ない、とかの理由で、手形・小切手は普及している。その重要さから「経済の潤滑油」とたとえられることもある。
(2000.03.19更新)
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