着床前診断
ちゃくしょうぜん‐しんだん〔チヤクシヤウゼン‐〕【着床前診断】
着床前診断(ちゃくしょうまえしんだん)(preimplantation diagnosis)
体外で受精した卵子から一部の細胞を取り出して診断し、選別した受精卵を子宮に着床させること。受精卵診断ともいう。
細胞の中にある染色体を調べると、受精卵の性別や遺伝性疾患などの情報を手に入れることができる。そこで、着床前診断によって、男女の産み分けや重い遺伝性の病気を診断することなどが可能となる。
一方、自然の摂理に反する人為的なコントロールに対して、倫理的な問題が指摘されている。日本産科婦人科学会では、着床前診断という生命の選別について、重度の遺伝性疾患を診断するという例外的な場合を除いて認めていない。
ところが、神戸市灘区にある産婦人科で、2002年以降、男女の産み分けを目的とする3例の着床前診断をしていたことが明らかになった。日本産科婦人科学会は、着床前診断を実施した医師を除名処分にする方針だ。
(2004.02.23掲載)
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