ぜったいこくぼう‐けん〔ゼツタイコクバウ‐〕【絶対国防圏】
【絶対国防圏】(ぜったいこくぼうけん)
太平洋戦争(大東亜戦争)後期、連合国軍の反撃で守勢に立たされた日本が、本土防衛及び戦争続行のために必要不可欠な地域として設定した防衛ライン。
千島~マリアナ~トラック環礁~西部ニューギニア~スンダ列島~ビルマなどを線で結んだ長大な防衛線で、1943年(昭和18年)9月30日の御前会議で決定された。
しかし、実際にはその圏内ですら防衛体制構築が後回しになった拠点が存在し、最重要拠点であったサイパンに関しても防衛体制が整う前にアメリカ軍の攻撃を受けることになる。
また、その頃の日本軍は、ミッドウェー海戦やガダルカナルの支配権を巡る一連の攻防戦で連合艦隊が壊滅的な打撃を受けていて海上・航空優勢を失っていた。
事実、1944年6月の「あ号作戦」に失敗してマリアナ諸島を失った日本は、当戦争での敗戦が決定的となった。
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