じんこう‐えいせい〔‐ヱイセイ〕【人工衛星】
【人工衛星】(じんこうえいせい)
ロケットなどで地球の大気圏外に打ち上げられた「人工天体」のうち、地球周囲の「衛星軌道」上を公転しているもの。
このうち、赤道上高度約35,786kmの軌道上を周回している人工衛星を特に「静止衛星」という。
現在、地球の軌道上には約2400~2500個の人工衛星が周回している。
人工衛星略史
人類最初の人工衛星は旧ソ連が1957年に打ち上げた「スプートニク1号」である。
当時の冷戦下において、ソ連が先に宇宙に足をかけたことは西側陣営にとって甚大な衝撃となった。
「スプートニクショック」と呼ばれるこの事件がきっかけとなって、米ソ間の宇宙開発競争が始まった。
スプートニク1号自体に何か致命的な軍事的要素があったわけではない。
問題の本質は、ソ連の弾道ミサイル技術がほぼ実用可能レベルに達したという事実であった。
また、それと同じくらい「ソ連がアメリカよりも先進的である」という名声そのものも危険視された。
この流れを受け、アメリカは陸軍・海軍・空軍でそれぞれ進められていたロケット開発計画を統廃合。
それらの計画は「国家航空諮問委員会(NACA)」に統合され、これが後に航空宇宙局(NASA)となった。
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