「超マルチタレント」
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渡辺プロダクション制作の『おとなの漫画』(フジテレビ)、『シャボン玉ホリデー』(日本テレビ)などの構成を担当し、放送作家本人が画面に登場する「青島だァ!」のギャグで一躍有名になる。1960年当時「最初に運転免許を取って美容師の免許を取って、映画も撮って、作詞作曲、監督、主演を全部やり、直木賞を取り、国会議員になる」と豪語し、植木等から正気を疑われたが、8年後までにこれらの大半を実現させた(直木賞の受賞は21年後)。 作詞家としても才能を発揮し、番組で関わったハナ肇とクレージーキャッツや坂本九らの作詞をする。特に作曲家萩原哲晶とのコンビでの作品で数多くのヒットがある。代表曲として「スーダラ節」「だまって俺について来い」「明日があるさ」などがある。 1966年には映画『鐘』で製作・脚本・監督・主演を担当し、同作はカンヌ国際映画祭の国際批評家週間に入選した。 俳優としても、自身の当たり役となったテレビドラマ『意地悪ばあさん』(原作:長谷川町子、レギュラー放映:読売テレビ/1967年 - 1969年、フジテレビ/1981年 - 1982年)に主人公・意地悪ばあさん(波多野たつ)役で主演し、読売テレビ版の主題歌「意地悪ばあさんのうた」も歌った。 あまり知られていない仕事として、ドラマのストーリーテラー(いわゆる狂言回し)がある。1969年から1970年にかけて円谷プロダクションが製作した大人向けの特撮ドラマ『恐怖劇場アンバランス』では、ストーリーテラーとして全13回すべてに出演。同作品は、内容が陰惨なために製作後3年間お蔵入りした後、1973年にようやく放映されることになったもので、各話冒頭と終わりに挿入される青島の出演部分は、放映決定後に追加で撮影された。アメリカの怪奇ドラマ『ミステリー・ゾーン』に倣いストーリーテラーが案内してドラマが始まるという趣向を狙い、『ミステリー・ゾーン』のロッド・サーリングに相当する人物として青島が抜擢された。ただしコメントはプロデューサー熊谷健の執筆によるものである。
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