「授業」の内容
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/12 21:46 UTC 版)
正社員と「フリーター」の格差 鳥居は、定年までフリーターとして働き続けた場合と正社員として働き続けた場合を比べると、その生涯賃金の差はおよそ2億円になると主張する。生涯賃金の内訳は、大学卒3億円、短大卒2億8000万円、高校卒2億7000万円に対し、フリーターはおよそ5000万円。フリーターには基本的に退職金は無く、65歳以降は国民年金を頼りに生活せざるを得ないが、フリーターの多くは国民年金を納めていないため、保険料を納めていれば貰えるはずの国民年金およそ1200万円もゼロになると主張。従って、生涯賃金・退職金・年金を合わせた、生涯における正社員とフリーターの所得格差はおよそ3億円にも上るため、鳥居はこれを「フリーター3億円事件」と名付けている。また、医療費についても、風邪をひいた際の医療費が正社員はおよそ1500円に対して、健康保険料を支払っていないフリーターは、平均的なケースでおよそ5000円掛かる。さらに、諸経費を含めるとより高額になるので、「『ゴホン』といったら諭吉(1万円)が飛ぶ!」と主張している。 「フリーター」そのものへの偏見 鳥居は、一旦フリーターになると正社員として採用されにくい、あるいは戻りにくい現状がある。平成15年版の『国民生活白書』では、新卒時に正社員であった者の62.5%が現在も正社員であるのに対し、新卒時にフリーターであった者が、後に正社員になれたのは31.4%しかおらず、企業がフリーターの経歴がある者を正社員採用に消極的であることを裏付ける数字だとしている。鳥居は、「フリーター歴は“履歴書を汚す”のと同じだ」と主張している。
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