「シーマ現象」
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/16 03:04 UTC 版)
1988年1月に、日産自動車が発売した500万円以上の高級車「日産・シーマ」が大ヒットを記録、日本銀行の支店長会議では、日本の豊かさを表しているとしてこの事例を「シーマ現象」と名付けた。 シーマやトヨタ・ソアラ、トヨタ・クラウンなどの「ハイソカー」と呼ばれた3ナンバーの国産高級車への人気集中が起きた。とくに1989年に税制改正され、3ナンバー車に以前のような重い課税がされなくなってからは、各メーカーがこぞって対象車種を出したことから、これらの3ナンバー車の販売台数が飛躍的に増加した。またホンダ・NSXのように、それまでの国産車では無かった、1,000万円以上の市販車が登場したのもバブル時代である。 また、1989年にアメリカで先行販売されたトヨタ・セルシオや日産・インフィニティQ45などを、日本での販売開始前にアメリカから「逆輸入」し、高値で販売する業者や、1990年に発売され納車まで1年以上待つこととなったNSXを「即納可能」として、高値で転売する業者も現れた。
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