UN-GO
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/13 04:59 UTC 版)
因果日記
『因果日記』(inganikki)は、新十郎と因果がチビキャラとなって登場する公式サイトで配信の短編アニメ。
- 第一回 - 2011年10月5日配信
- 第二回 - 2011年10月7日配信
- 第三回 - 2011年10月9日配信
- 第四回 - 2011年10月12日配信
- 第五回 - 2011年10月13日配信
- 第六回 - 2011年11月10日配信
- 第七回 - 2011年11月15日配信
- 第八回 - 2011年12月1日配信
- 第九回 - 2011年12月8日配信
- 最終回 - 2011年12月22日配信
オーディオドラマ
DVD&BD各巻特典CDに収録の、會川昇短編小説書き下ろしのオーディオドラマ。
- 第1章 - 海勝館の秘密
- 第2章 - 不連続正解事件
- 第3章 - 私はなんか抱きしめていたい
- 第4章 - 桜の森の満開のホニャララの、のが多い
劇場版
UN-GO episode:0 因果論 | |
---|---|
監督 | 水島精二 |
脚本 | 會川昇 |
原作 | 坂口安吾 |
出演者 | 勝地涼 |
音楽 | NARASAKI |
主題歌 |
School Food Punishment「How to go」 LAMA「Funtasy」 |
制作会社 | ボンズ |
製作会社 | 「UN-GO」製作委員会 |
配給 | 東宝映像事業部 |
公開 | 2011年11月19日 |
上映時間 | 49分 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
『UN-GO episode:0 因果論』が、2011年11月19日よりTOHOシネマズにて2週間限定レイトショー上映。上映時間は49分。原案は坂口安吾の『明治開化 安吾捕物帖 "魔教の怪"』『復員殺人事件』。テレビアニメより2年前のストーリーで、新十郎と因果との出会いが描かれる。
レイトショー上映終了後も、2011年12月17日より1週間アンコール上映、さらに12月23日には映画+テレビシリーズ全話をオールナイト上映。
脚本を担当している會川昇執筆による同タイトルの小説版とは、時系列やことの起こり、キャラクターの心理面やオリジナルキャラクターの登場など、相違する点も多い。主人公達のいた戦争に付いてもある程度言及され、紛争地域はK国と呼称されていた。
あらすじ(映画)
新十郎と因果との出会いと、2人の最初の事件を描いた物語。戦争が始まる前、新十郎は学生時代の友人とアジアのとある国に出かけていたが、反政府軍の紛争に巻き込まれ、新十郎以外が殺されてしまう。帰国後、東京では新興宗教「別天王会」がヤミヨセという儀式を行う最中、信者が白い獣に殺されるという事件が発生していた。そこの会師・大野妙心と関係を持つ新十郎は、過去を清算すべく、事件解決に挑む。
「宗教団体『別天王会』における信者殺人事件」関係者
- 結城新十郎
- 声 - 勝地涼
- 作中では、長髪になっている。
- 高校時代に水泳をやっていたが挫折、紛争地域で巡回映画上映の個人ボランティアをしていたがそれも挫折し、金を稼いでその日暮らしをしていた所を、N.P.O.「戦場で歌う会」と接触し現地案内をしている時に紛争地帯で襲撃され、首に致命的な傷を負い絶命したが因果によって蘇生される。
- この事件により会師殺害の容疑をかけられたこともあって海勝麟六に別の戸籍を与えられたことが描かれており、「結城新十郎」という名前は偽名であることが判明した。本名は不明。
- 因果
- 声 - 豊崎愛生
- 別天王と同じ場所に封じられていた存在。
- 遠い過去、海外へ攻め入った日本人が自らを加護するために帯同していた神だが、彼らが敗れたことで仏像(神像)に封じられた形で現地(K国)に打ち捨てられていた。「因果」という名前も当時の日本人がそう呼んでいたもの。新十郎の血を浴びたことによって覚醒した。覚醒は不完全な状態で、新十郎の血と命を必要としている。
- 最初は新十郎に憑いたが、由子の死の直前に由子の身体に移る。新十郎の体を奪わないことと御魂を食っても人の命は奪わないことの代わりに、最高の御魂を与えることを条件に新十郎と契約を交わす。
- 海勝麟六
- 声 - 三木眞一郎
- 新十郎をこの事件に関わらせた人物。
- 真相を知っている節があり、事件を闇に葬っている。
- 海勝梨江
- 声 - 山本希望
- 海勝麟六の娘。学生。本編終了後のラストシーンのみ登場。
- 虎山泉
- 声 - 本田貴子
- 東京検察庁特捜部。
- 速水星玄
- 声 - 入野自由
- 警視庁公安部。
- 世良田蒔郎(せらた まきろう)
- 声 - 川島得愛
- N.P.O.「戦場で歌う会」を案内した、旅行会社の現地ガイド。水泳をやっていた頃の新十郎の中学・高校時代の友人。
- 元自衛軍士官候補生であり、表向きは戦争が始まる前に交通事故で死亡していることになっていたが、ボランティアをテロの標的にさせる任務の途中で別天王と接触、別天王を連れ帰国し大野妙心に成りすまして色々な暗躍を画策した。
- 倉田由子(くらた ゆうこ)
- 声 - 戸松遥
- N.P.O.「戦場で歌う会」メンバー。新十郎が異国を放浪している時期に出会った女性。
- 因果によって御魂を食われそうになった時に自害、その身体は因果に乗り移られる。
- 彼女達ボランティアがテロリストに惨殺されたとされる映像の公開を機に日本が戦争の道へ進むきっかけとなったが、その映像は新十郎ら一部のものには空が映っている映像にしか見えなかった。
- テレビアニメのEDにも、登場している。
- 大野妙心(おおの みょうしん)
- 声 - 諏訪部順一
- N.P.O.「戦場で歌う会」メンバーで神社の息子。
- 因果によって御魂を食われ死ぬ。
- 会師
- 新興宗教団体「別天王会」設立者である会師。大野妙心を名乗り、顔の火傷で身体中を包帯が巻かれている。
- その正体は世良田蒔郎であり、新十郎らしき人物に火炎瓶を投げられ焼死したと見せかける。
- 山賀達也(やまが たつや)
- 声 - 内山昂輝
- N.P.O.「戦場で歌う会」メンバー。ギターによる演奏が出来るとしてこの活動に参加した。
- 因果によって御魂を食われ死ぬ。
- 安田紅美(やすだ くみ)
- 声 - 嶋村侑
- N.P.O.「戦場で歌う会」メンバー。
- 因果によって御魂を食われ死ぬ。
- 佐分利泰男(さぶり やすお)
- 声 - 浜田賢二
- N.P.O.「戦場で歌う会」リーダー。
- 因果によって御魂を食われ死ぬ。
- 牧田
- 声 - 高口公介
- 元公安部の「別天王会」信者。
- 潜入捜査に当たっていたが信者となる。会師の身代わりとして殺される。
- 別天王(べってんのう)
- 「別天王会」教祖。
- 紛争地域の国にて封印されていた所を世良田が発見し、彼が封印を解いたことでこの世に姿を現す。普段は少女の姿をしているが、本来の姿は、白い獣のような姿をしている。教祖として人間の姿で蒔郎につき従い、彼の言葉を実在に見せかけていた。事件終了後その姿は消えていた。
スタッフ(映画)
- 原案 - 坂口安吾「明治開化 安吾捕物帖」「復員殺人事件」「魔教の怪」
- 監督 - 水島精二
- ストーリー・脚本 - 會川昇
- キャラクターデザイン - pako、高河ゆん
- アニメーションキャラクターデザイン・総作画監督 - 稲留和美、矢崎優子、やぐちひろこ
- 美術デザイン - 宮本崇、脇威志
- プロダクションデザイン - 宮本崇、石垣純哉、柳瀬敬之
- マークデザイン - 海老川兼武
- デザイン協力 - 赤石沢貴士
- 絵コンテ - 三條なみみ、増井壮一
- 演出 - 浅井義之、和田純一
- 作画監督 - 斉藤栄子、村井孝司、松田剛吏
- メカ・エフェクト作画監督 - 藤井真吾
- 総作画監督 - 矢崎優子
- 美術監督 - 脇威志
- 色彩設計 - 中山しほ子
- 撮影監督 - 佐々木康太
- 音響監督 - 三間雅文
- 編集 - 吉武将人
- 音楽 - NARASAKI
- アニメーション制作 - ボンズ
- 製作 - 「UN-GO」製作委員会(ソニー・ミュージックエンタテインメント、東宝、フジテレビジョン、電通、ボンズ)
- 配給 - 東宝映像事業部
主題歌(映画)
- オープニングテーマ「How to go」
- 作詞 - 中村友美、江口亮 / 作詞 - School Food Punishment、江口亮 / 編曲 - 江口亮 / 歌 - School Food Punishment
- エンディングテーマ「Fantasy」
- 作詞・作曲・歌 - LAMA
- 挿入歌「セーラー服と機関銃」
- 作詞 - 来生えつこ / 作曲 - 来生たかお
- 挿入歌「あの素晴しい愛をもう一度」
- 作詞 - 北山修 / 作曲 - 加藤和彦
- 挿入歌「少年期」
- 作詞 - 武田鉄矢 / 作曲 - 佐孝康夫
- 挿入歌「THE LIGHTBED」
- 歌 - COALTAR OF THE DEEPERS
書籍
漫画
- UN-GO 敗戦探偵・結城新十郎
- 『ニュータイプエース』Vol.1(『月刊ガンダムエース』2011年10月号増刊)から連載。2011~2013年にカドカワコミックス・エースで単行本化、全3巻。
- 漫画 - 山田J太 / 原典 -「UN-GO」制作委員会 / 監修 - ボンズ・「UN-GO」製作委員会
- 2012年05月08日発売、ISBN 978-4-04-120160-2
- 2012年12月06日発売、ISBN 978-4-04-120503-7
- 2013年08月08日発売、ISBN 978-4-04-120748-2
- UN-GO episode:0 因果論
- 月刊ニュータイプ2011年10月号から連載。2012年にカドカワコミックス・エースで単行本化、全1巻。
- ストーリー - 會川昇 / 画 - pako / 作画協力 - 高河ゆん
- 2012年05月08日発売、ISBN 978-4-04-120279-1
小説他
- UN-GO因果論
- ハヤカワ文庫JA、2012年。會川昇、矢崎優子(イラスト)。
- ANIMESTYLE ARCHIVE UN-GO 會川昇脚本集
- 発行・スタイル、発売・メディアパル、2012年。
- ^ a b c d e f 名前と読み仮名の参照元:“Character(TV)”. UN-GO OFFICIAL SITE. 「UN-GO」製作委員会. 2011年7月7日閲覧。
- ^ a b c d e f g h 『オトナANIMEDIA Vol.3』学研パブリッシング、2012年1月6日発売、82頁、ASIN B006P1ADVO
- ^ 第8話速水が提示した囚人データより。
- ^ アニメ1話
- ^ フルネームは公式サイト『虎山レポート』より。
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t 『オトナアニメ Vol.22』洋泉社、2011年11月8日発行、136頁、ISBN 978-4-86248-812-1
- ^ 脚本集の著者コメントによれば、會川昇はモチーフのひとつとして、テレビドラマ『大都会 闘いの日々』第8話「俺の愛した ちあき・なおみ」も意識したと語っている。
- ^ 掲載時によっては表題が『万引家族』とも。
- UN-GOのページへのリンク