UEFAチャンピオンズリーグ 2005-06 決勝
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試合
概要
FCバルセロナはシャビ・エルナンデスとアンドレス・イニエスタを先発メンバーから外し、中盤にエジミウソン、マルク・ファン・ボメル、デコを配置した4-3-3フォーメーションを展開した。この試合がFCバルセロナでのラストゲームになる可能性のあったヘンリク・ラーションはベンチから試合開始の笛を聞いた。一方のアーセナルFCは負傷中のローレン・エタメ・マイヤーの代わりの右サイドバックにエマニュエル・エブエを先発で起用し、シーズン中怪我に悩まされて今大会では2試合しか出場機会のなかったアシュリー・コールが左サイドバックに復帰した。1トップのアンリの背後にはフレドリック・ユングベリが位置した[26][27]。
どちらのチームもホーム用ユニフォームカラーに臙脂色を採用しているため、アーセナルFCの選手たちはアウェー用の黄色いユニフォームに着替え、FCバルセロナはホーム用のユニフォームを着た。アーセナルFCがコイントスに勝利し、FCバルセロナのキックオフで試合が始まった[28]。FCバルセロナは開始直後からプレッシャーにさらされ、アンリが2度もバルデスにセーブを強いた。7分に角度のない場所からFCバルセロナのジュリが放ったシュートはイェンス・レーマンに防がれた。11分にはFCバルセロナが32mの距離からのフリーキックを獲得したが、ロナウジーニョのキックは枠から大きく外れた。18分にはこぼれ球をジュリが押し込み、FCバルセロナが先制点を決めたかと思われたが、その直前にレーマンのファールがあったとして得点は認められなかった。レーマンがペナルティエリアの外でエトオを倒したとして一発退場処分を受けたが、これはUEFAチャンピオンズリーグ決勝史上初の退場者であった。レーマンを失ったアーセナルFCはピレスをベンチに下げて控えGKのマヌエル・アルムニアを投入した[26]。試合が再開されてロナウジーニョが蹴ったフリーキックは枠を外れた。レーマンの退場してからFCバルセロナはさらなる圧力をかけ、エブエは苦し紛れのタックルを放って警告を受けた[26]。数的不利のアーセナルFCは35分にフリーキックからソル・キャンベルがヘディングシュートで先制点を決めた。この発端となったファールはカルレス・プジョルがエブエを倒したことにより獲得したものであるが、エブエのプレーがシミュレーションであったと考える者もいた[28][29]。前半終了間際にはFCバルセロナのエトオがシュートを放ったが、アルムニアが弾いたボールはゴールバーに当たって得点にはならず、アーセナルFCが1点のリードを保って前半を終えた[30]。FCバルセロナは前半途中に負傷したエジミウソンをイニエスタと交代させて後半に備えた[26]。
後半が開始してすぐの時間内は両チームとも決定機を作れなかったが、6分にはイニエスタがアルムニアにセーブを強いるシュートを放った。60分にはFCバルセロナがマルク・ファン・ボメルを下げてストライカーのラーションを投入した[26]。その数分後にアンリからのパスを受け取ってアレクサンドル・フレブが放ったシュートは枠外に飛んだ。アーセナルFCは相手FWへの圧力を強め、アンリとユングベリのふたりがシュートを放った。FCバルセロナはオレゲール・プレサスをベレッチと交代させ、アーセナルFCはセスク・ファブレガスをマチュー・フラミニと交代させた[28]。76分、イニエスタがサイドにいたラーションにボールを展開し、ラーションからのパスを受けたエトオが同点ゴールを決めた[26]。その4分後にはラーションがベレッチにクロスを上げ、ベレッチが放ったシュートはアルムニアの足に当たってゴールに入り、FCバルセロナが2-1と逆転した[28]。アーセナルFCはフレブをベンチに下げ、レジェスを投入して同点ゴールを狙ったが、その逆にFCバルセロナに追加点のチャンスを許し、ジュリに枠内シュートを打たれた。そのすぐ後にはラーションがアルムニアのプレーを妨害したとして警告を受けた[26]。
アーセナルFCの反撃もむなしく、FCバルセロナが2-1で勝利して優勝を決めた。表彰台がすみやかにグラウンド中央に設置され、FCバルセロナの選手たちが優勝トロフィーと優勝メダルを受け取った。キャプテンのプジョルはUEFAのレナート・ヨハンソン会長から優勝トロフィーを手渡され、クラブ2度目の優勝に対して祝福の言葉を受けた[28]。
試合開始時点でロナウジーニョが得点ランキング2位(7得点)、エトオが得点ランキング4位タイ(5得点)に位置していたが、9得点のアンドレイ・シェフチェンコには及ばず、シェフチェンコが得点王のタイトルを獲得した[31]。
8月25日に行われたUEFAスーパーカップではUEFAカップ王者のセビージャFCに3-0で快勝した[32]。12月にはFCバルセロナはFIFAクラブワールドカップに出場し、初戦となった準決勝のクルブ・アメリカ戦に4-0で大勝したが、決勝ではコパ・リベルタドーレスで優勝したSCインテルナシオナルに0-1で敗れた[33]。
詳細
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統計
- 前半[36]
バルセロナ | アーセナル | |
---|---|---|
ゴール | 0 | 1 |
シュート | 8 | 4 |
枠内シュート | 3 | 3 |
ボール支配率 | 59% | 41% |
コーナーキック | 1 | 1 |
ファール | 10 | 7 |
オフサイド | 0 | 0 |
イエローカード | 0 | 1 |
レッドカード | 0 | 1 |
- 後半[35]
バルセロナ | アーセナル | |
---|---|---|
ゴール | 2 | 0 |
シュート | 12 | 4 |
枠内シュート | 6 | 2 |
ボール支配率 | 69% | 31% |
コーナーキック | 2 | 3 |
ファール | 10 | 9 |
オフサイド | 1 | 1 |
イエローカード | 2 | 1 |
レッドカード | 0 | 0 |
- 前後半[37]
バルセロナ | アーセナル | |
---|---|---|
ゴール | 2 | 1 |
シュート | 20 | 8 |
枠内シュート | 9 | 5 |
ボール支配率 | 64% | 36% |
コーナーキック | 3 | 4 |
ファール | 20 | 16 |
オフサイド | 1 | 1 |
イエローカード | 2 | 2 |
レッドカード | 0 | 1 |
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- ^ Regulations of the UEFA Champions League 2006/07, pp. 9–10: §§4.07–4.10: First knock-out round / Quarter-finals / Semi-finals; §5.01: Away goals, extra time
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