THE BOOM 概要

THE BOOM

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/12/02 08:59 UTC 版)

概要

「THE BOOM」というバンド名は、「常に流行に左右されず自分たちの音楽を貫いていけるように」という逆説で、ヴォーカルの宮沢和史による命名。

1987年7月26日より、原宿ホコ天でバンド活動を始める。

1988年12月18日、ソニーのオーディションに合格、翌1989年5月21日にシングル『君はTVっ子』とアルバム『A Peacetime Boom』でメジャーデビュー。代表曲は「星のラブレター」(1989年)、「島唄」(1993年)、「風になりたい」(1995年)など多数。結成から解散までの28年間で(途中数回の活動休止はあったものの)1度のメンバーチェンジもなかった。1980年代後期のバンドブームでおびただしい数のバンドがデビューする中、ライブでの跳んだり、踊ったり、ステージから観客席に飛び込むなど、派手なパフォーマンスで人気を博した。

1990年代初頭まではオーソドックスなロック・バンドだったが、1990年9月発表、3枚目のアルバム『JAPANESKA』を転機に、音楽性の幅を広げていく。とりわけ、THE BOOM =「島唄」として広く認知されているため、一般には沖縄のイメージが強いが、初期は陽気で軽快なスカ、90年代前半は沖縄、中盤はブラジル、現在は歌謡曲といった変遷をたどり、それ以降はスカ・ロック・フォーク沖縄民謡の要素を生かしつつ独自の世界を作っており、同時期に複数のジャンルに挑戦している。

自身のライブで前座として、ほるすたいんづという架空のバンドで演奏することがある。メンバーはボーカル(宮沢)がバター、ギター(小林)がカマンベール、ベース(山川)がカルビ・クッパで、ドラム(栃木)が吉野屋ヒレカツ。オリジナル楽曲は「乳牛なんて」など(CD化はされていない)。

1999年にソニー・ミュージックから東芝EMIへレコード会社を移籍。公式ファンクラブは「MOOBMENT CLUB」(MOOBMENTのBは、正しくは左右反転の字)である。BOOMを逆から書いたMOOBとMOVEMENTをかけたもの。2006年より活動を休止していたが、2008年にavexFIVE D plusへとレコード会社を移籍。2009年よりデビュー20周年を記念して、正式に活動が再開された。2013年、よしもとアール・アンド・シーにレコード会社を移籍。

2014年5月21日にデビュー25周年を迎えたが、同年3月31日、公式ウェブサイトにて、2014年12月いっぱいでの解散を発表[2][3][4]、12月17日、日本武道館でのラストライブをもって解散した[5]


注釈

  1. ^ 出場歌手別視聴率(関東地区)は、福山雅治藤井フミヤ石川さゆりと並ぶ53.6%であった(2位)。
  2. ^ アルフレッド・カセーロ&THE BOOMとして出場
  3. ^ 宮沢和史in ガンガ・ズンバ& THE BOOMとして出場

出典

  1. ^ a b c d e THE BOOM(ザ・ブーム)の情報まとめ”. OKMusic. ジャパンミュージックネットワーク. 2020年12月29日閲覧。
  2. ^ a b “THE BOOM、年内で解散 28年の活動に幕 (THE BOOM)”. ORICON NEWS (オリコン). (2013年3月31日). https://www.oricon.co.jp/news/2035775/full/ 2020年12月29日閲覧。 
  3. ^ a b ファンの皆様へ”. THE BOOM Official site (2014年3月31日). 2020年12月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年12月29日閲覧。
  4. ^ a b “THE BOOMが年内で解散「日本一幸せなロックバンドでした」”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2014年3月31日). https://natalie.mu/music/news/113358 2020年12月29日閲覧。 
  5. ^ a b “THE BOOM武道館3時間ライブで大団円「信じてくれてありがとう」”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2014年12月18日). https://natalie.mu/music/news/134111 2020年12月29日閲覧。 
  6. ^ “THE BOOM宮沢、「島唄」誕生秘話明かす”. シネマトゥデイ (株式会社シネマトゥデイ). (2013年3月27日). https://www.cinematoday.jp/news/N0051551 2020年12月29日閲覧。 
  7. ^ NHK紅白歌合戦ヒストリー”. 日本放送協会. 2020年12月29日閲覧。
  8. ^ “The Boom全12作品を¥2000で一斉発売”. HMV&BOOKS online NEWS (ローソンエンタテインメント). (2005年6月10日). https://www.hmv.co.jp/en/news/article/506090100/ 2020年12月29日閲覧。 
  9. ^ “THE BOOM、20年の軌跡を凝縮したオールタイムベスト”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2009年5月3日). https://natalie.mu/music/news/16154 2020年12月29日閲覧。 
  10. ^ “THE BOOM 20周年!”. HMV&BOOKS online NEWS (ローソンエンタテインメント). (2009年4月1日). https://www.hmv.co.jp/en/news/article/904010080/ 2020年12月29日閲覧。 
  11. ^ “THE BOOM、20周年記念ライヴを実施。全国ツアーのスケジュールも決定”. TOWER RECORDS ONLINE (タワーレコード). (2009年6月3日). https://tower.jp/article/news/2009/06/03/100019067 2020年12月29日閲覧。 
  12. ^ “THE BOOMが5年半ぶりアルバム「四重奏」で原点回帰”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2009年8月28日). https://natalie.mu/music/news/20486 2020年12月29日閲覧。 
  13. ^ “THE BOOMが明かす新曲の世界とバンドのこれから”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2010年9月21日). https://natalie.mu/music/news/37967 2020年12月29日閲覧。 
  14. ^ “THE BOOM最新シングル「暁月夜」で石川さゆりとコラボ”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2011年1月15日). https://natalie.mu/music/news/43487 2020年12月29日閲覧。 
  15. ^ “THE BOOM新作「よっちゃばれ」発売日は11月23日に”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2011年8月31日). https://natalie.mu/music/news/55781 2020年12月29日閲覧。 
  16. ^ “THE BOOM「島唄」20周年記念して再レコーディング”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2013年1月8日). https://natalie.mu/music/news/82758 2020年12月29日閲覧。 
  17. ^ “THE BOOM「さよなら言わない」ツアー開幕”. 音楽ナタリー (ナターシャ). (2014年9月20日). https://natalie.mu/music/news/126592 2020年12月29日閲覧。 
  18. ^ “THEBOOM、武道館で25年の活動に幕 宮沢万感「世界一幸せ」”. ORICON NEWS (オリコン). (2014年12月17日). https://www.oricon.co.jp/news/2046092/full/ 2020年12月29日閲覧。 
  19. ^ Yoshiki Yamazaki (2017年3月21日). “小西康陽による7インチプロジェクトがTHE BOOM「風になりたい」を初レコード化”. clubberia. https://clubberia.com/ja/news/6493-7-THE-BOOM/ 2020年12月29日閲覧。 


「THE BOOM」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

THE BOOMのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



THE BOOMのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのTHE BOOM (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS