Perforce 概要

Perforce

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/02/18 14:42 UTC 版)

概要

Perforceはクライアントサーバモデルに基づき、サーバがソースファイル群のバージョンを1つ以上のdepotsで管理する。サーバはLinuxUNIXmacOSWindowsといったオペレーティングシステムで動作する。

2019年5月現在、Perforce Softwareによれば15000以上の企業や組織[1]、40万人以上の開発者[2]がPerforceを使っており、顧客としてはNVIDIAセールスフォースが含まれる[3]。また、Perforceはテレビゲーム業界でもよく使われており、ユービーアイソフトスクウェア・エニックスが採用している[4]

クライアントのインタフェースは、グラフィカルなものとコマンドラインとがあり、各種オペレーティングシステムで動作する。また、各種統合開発環境(Eclipse、Visual Studio、Codewrightなど)やサードパーティーのアプリケーションへのプラグインもある[5]

システムのその他の機能として、ファイル更新をユーザーに通知する機能、分岐や統合、データベースのチェックポイント、バグ管理システムとの連携などがある。

長所

  • 高速である。特にsync操作が高速である。
  • 分岐と統合はCVSSubversionよりも柔軟だが、システム構成の異なるGitBitKeeperほどではない。
  • インストールやサーバの運用が単純。
  • 大規模構成が可能である。2016年には935TBのリポジトリを使った運用事例が報告されている[6]

短所

  • データは暗号化されない。サードパーティー製品(SSH tunnelやVPN)を使えば暗号化可能。
  • 高価である。ユーザー毎のライセンスとなっている[7]

  1. ^ 業種別ソリューション”. Perforce Helix. 東陽テクニカ. 2019年5月7日閲覧。
  2. ^ Top Page” (英語). Perforce Software. 2019年5月7日閲覧。
  3. ^ Customers” (英語). Perforce Software. 2019年5月7日閲覧。
  4. ^ 2分でわかるPERFORCE”. 東陽テクニカ. 2019年5月7日閲覧。
  5. ^ プラグイン可能なアプリケーションとしては、Xcodeオートデスク3ds MaxMayaAdobe PhotoshopMicrosoft OfficeEclipseGNU Emacsなどがある。
  6. ^ The Rise of the Monorepo at NVIDIA”. NVIDIA (2016年4月12日). 2019年12月18日閲覧。
  7. ^ ライセンス情報”. Perforce Helix. 東陽テクニカ. 2019年5月7日閲覧。


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