MG・MGF
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/03 13:41 UTC 版)
MGF(1995年 - 2002年)
MG・MGF | |
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概要 | |
販売期間 | 1995年-2002年 |
ボディ | |
乗車定員 | 2人 |
ボディタイプ | 2ドア オープン |
駆動方式 | MR |
パワートレイン | |
エンジン |
1,796cc 直列4気筒 DOHC 120PS/5,500rpm 145PS/7,000rpm(VVC) |
変速機 | 5速MT |
前 | 前後ダブルウィッシュボーン |
後 | 前後ダブルウィッシュボーン |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,375mm |
全長 | 3,913mm |
全幅 | 1,628mm |
全高 | 1,264mm |
車両重量 | 1,090kg |
1995年、ローバーより量産車でのMGブランド復活にあわせて発売された。登場当初のモデルはMk.2(後述)と比較してMk.1と呼ばれる。
当時のローバー技術陣には、新規のFRレイアウトによるスポーツカーを開発する予算と時間がなかったため、既存車種であるローバー・100のコンポーネントを利用したMRレイアウトの2座席オープンカーとして開発された。
MGFにおいて特筆すべきポイントとして、古くはBMC時代のミニ(一部モデル)やADO-16(全車種)にも搭載された、液体式関連懸架システムのハイドロラスティック・サスペンションを発展させた窒素ガスと防腐凍結防止剤入を入れた水を使うハイドラガス・サスペンションを搭載した。このシステムは乗り心地と姿勢制御の向上に寄与したが、気温により車高が変化したり、メンテナンスが煩雑になるなどのマイナス面も見受けられた。
搭載されるエンジンは当初、通常機構の「K1.8」(118hp)のみであったが、1996年にVVC(可変バルブ機構)を搭載した「K1.8VVC」(145hp)が追加された。このKシリーズエンジンはヘッドガスケットの強度が弱く、エンジン故障を招きやすいとされている[1]。組み合わせられるトランスミッションはいずれも5速MTのみである。
同時代の2座オープンスポーツカーと比べエンジンはそれほどパワーがあるものではないが、車重が1t強と軽量なため、最高速度は「K1.8」エンジン搭載車種で195km/h、「K1.8VVC」仕様では210km/hをマークした。
1999年には、イギリスでMG75周年を記念したMGF 75th Anniversary Limited Editionが限定発売された。
2000年にマイナーチェンジを受けMk.2となる。6速CVTの"STEPTRONIC"搭載車が追加されたほか、同じKシリーズ4気筒の1.6L「K1.6」エンジンを搭載したモデルも追加され、VVCエンジン搭載の車種には160hpを発揮する"Trophy 160"と呼ばれるバージョンも追加された。
MGFは好評をもって市場に受け入れられ、日本では日本カー・オブ・ザ・イヤーのインポート・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞したこともあったが、イギリス国内の自動車メーカー再編劇にMGも巻き込まれた影響で2002年に一旦生産を終了した。
Mk.2の日本代理店での輸入台数は少数とされる。 CVT搭載車・1.6L車・Trophy 160は正規輸入されなかった。
- ^ 英語版ウィキペディアでは「要出典(Citation needed)」とされている。
- 1 MG・MGFとは
- 2 MG・MGFの概要
- 3 MGF(1995年 - 2002年)
- 4 TF(2002年 - 2005年、2007年 - 2011年)
- 5 関連項目
固有名詞の分類
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