Link Layer Discovery Protocol
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/10/03 04:31 UTC 版)
収集する情報
LLDPで収集された情報は、デバイス管理情報ベース(MIB)に保存され、RFC 2922 で規定されているSimple Network Management Protocol(SNMP)を使用して照会することができる。ホストをクロールしてこのデータベースを照会することで、LLDP対応ネットワーク・トポロジを発見することがでる。LLDPで取得できる情報には以下のようなものがある。
応用
LLDPは、ネットワーク管理・ネットワーク監視アプリケーションの一部として使用することができる。例えば、データセンターのブリッジング要件での使用がある。Data Center Bridging Capabilities Exchange Protocol(DCBX、データセンター・ブリッジング能力交換プロトコル)は、ネットワーク全体で一貫した構成を確保するために、隣接ノード間で機能と構成を伝達するために使用されるプロトコルである[4]。
LLDPはpower over Ethernet(PoE)能力の広告や電力供給の要求・ネゴシエートにも使用される。
LLDP-MED
LLDP-MED(LLDP-Media Endpoint Discovery)はLLDPの拡張であり、次の機能を提供する。
- ネットワークを介したプラグアンドプレイを可能にするための、LANポリシー(VLAN、レイヤ2プライオリティ、DiffServの設定など) の自動検出。
- デバイスの位置情報を検出して位置情報データベースを作成する。VoIPの場合は、拡張911(緊急用電話)で利用可能である。
- PoEエンドポイントの拡張と自動化された電源管理。
- インベントリ管理により、ネットワーク管理者がネットワークデバイスを追跡し、その特性(メーカー、ソフトウェアやハードウェアのバージョン、シリアル番号または資産番号)を決定する。
LLDP-MEDプロトコル拡張は、2006年4月に電気通信工業会(TIA)により正式に承認され、ANSI/TIA-1057として公開された[5]。
System Capability Codes
コード | 能力 |
---|---|
B | ブリッジ(スイッチ) |
C | DOCSISケーブルデバイス |
O | その他 |
P | レピータ |
R | ルータ |
S | Station |
T | 電話 |
W | 無線LANアクセスポイント |
注釈
- ^ IEEE 802.1ABでは" Organizationally Specific TLVs"(組織固有TLV)と表現される。
出典
- ^ “802.1AB-REV - Station and Media Access Control Connectivity Discovery”. IEEE. 2009年10月17日閲覧。
- ^ “IEEE 802.1AB-2016 - IEEE Standard for Local and metropolitan area networks - Station and Media Access Control Connectivity Discovery”. 2020年12月3日閲覧。
- ^ RFC 2922
- ^ Qlogic. “DCB Capabilities Exchange Protocol Base Specification, Rev 1.01”. IEEE 802. 2020年12月3日閲覧。
- ^ “ANSI/TIA-1057 standard”. 2020年12月3日閲覧。
- ^ IEEE 802.1AB 8.4 Basic TLV Format
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