AH-64 アパッチ 派生型

AH-64 アパッチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/05/04 22:50 UTC 版)

派生型

AH-64A
AH-64A
AH-64の初期型。エンジンは、GE T700を2基使用している。
武装はM230 30mmチェーンガンAGM-114対戦車ミサイルAIM-92空対空ミサイルとなる。
AH-64B
AH-64Bは、AH-64Aの改造型で、アメリカ海兵隊AH-1の後継機として提案していたが、製造にはいたらなかった。
計画では、新型ローターの採用、全地球測位システム(GPS)の採用、新型の航法装置、新型の通信機、電子装備類の更新などが予定されていた。湾岸戦争の直後におこなわれ、議会も開発資金を承認したが、AH-64C/Dの開発が始まったため、1992年に中止された。
AH-64C
AH-64Bの開発中止を受けて開発された派生型。低価格販売を進めるため、AH-64Dからミリ波レーダーを取り除いたもの。後に、レーダーの有無に関わらずAH-64Dに名称が統一された。
AH-64D
AH-64Dアパッチ・ロングボウ
愛称がアパッチ・ロングボウ(Apache Longbow)に変更された。
AH-64Aから改良点は、グラスコックピット化、エンジンのT700-GE-701Cへの換装、電子装備類の全面的な向上、AN/APG-78ロングボウ・ミリ波レーダーの装備となっている。これにより、従来のミリ波レーダーにはなかった複数の目標点へのロックオン、目標点の危険度評価機能、目標点への対戦車ミサイル発射後の自機の離脱が可能となった。操縦席下部横の電子機器収納部が角ばった形状になった事と、ローター上の円形のレドームが外観上の特徴となっている。ただしオランダ向けのAH-64DNなどロングボウレーダー非装備の機体もある。
イギリス軍向けのWAH-64は、イギリスウエストランド社が全機生産しており、アメリカ陸軍のAH-64Dとは別のエンジンを採用、システムも一部が異なっている。
AH-64E
AH-64Eアパッチ・ガーディアン
愛称はアパッチ・ガーディアン(Apache Guardian)。AH-64D ブロックIIIを改名した最新型。
AH-64Dからの改良点は、エンジンをT700-GE-701Dへ換装、電子装備類の全体的な性能向上、改良型ロングボウミリ波レーダーを装備する。電子機器の性能向上により、ロングボウレーダーの処理効率がさらに上昇した。また、新素材の活用で装甲防御力がD型に比べて15%向上した。単純な装甲防御力だけでなく、内部設計の強化により、機体の武装と耐久力、飛行性能が大幅に向上した。最大の特徴は、革新的な無人機の運用性能である。将来的に長距離ミサイルであるJAGMを装着し、最大3機のAH-6U UAVを使用して非常に強力な火力を運用することができるように開発された機種である。 AH-6U UAVを統合することにより、AH-6Uが装着できるヘルファイア4発×3機=12発の火力を追加で確保する。米軍とボーイングはこの機体がRAH-66に比べて、ステルス能力を除くすべての性能を圧倒したと発表した。 F型の製作キャンセルにより、事実上最後のアパッチであり完成形として評価される。
同機は2012年8月に、国防調達会議が全規模量産を承認した。
2018年3月、アメリカ陸軍ではメインブレードをローターヘッドに固定する部品の耐久性に深刻な問題が生じたため、問題が解決されない限りボーイングからの調達を中止すると発表した[4]
AH-64F
構想中の派生型, 開発キャンセル[5]







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