ケチュア語族
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/06 16:02 UTC 版)
言語系統
言語系統的には、ケチュア語族で独立した一つの語族を形成するとみられるが、その上位には、アイマラ語と合わせてケチュマラ大語族を構成するとする説や、更に上位に、アラワク語族、ヒヴァロ語族、トゥカノ語族、モヴィマ語 などと合わせてアンデス・赤道大語族を構成するとする説もある。
下位分類
- ケチュア語 I
- ケチュア語 II
- ケチュア語 II A
- ケチュア語 II B (Northern Quechua)
- ケチュア語 II C (en:Southern Quechua)
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ケチュア語語源の言葉
ケチュア語から日本語に入った外来語としては、ジャーキー(スペイン語形: charki, 干し肉、例えばビーフ「ジャーキー」)、コンドル(kuntur)などがあるが、いずれもスペイン語を介しているため、本来のケチュア語とは音声が異なっている。
- アルパカ allpaqa
- インカ inka 皇帝
- ガウチョ kawchu 南米の牧童 → gaucho 貧しき者(諸説ある)
- グアノ wanu → スペイン語 guano 肥料として用いられる化石化した鳥の糞など
- ケーナ qina 葦笛
- コンドル kuntur
- パンパ pampa
- ピューマ puma
- マテmati 1. ひょうたん、2. マテ茶
- インティ・ライミ Inti Raymi 太陽の祭
文法
単語は基本的な語根といくつかの接尾辞からなる。
基本的な語順はSOVである。
代名詞
ケチュア語には一人称の複数形が二つあり、一つは話者が聞き手を含めたい場合(私たちとあなた)、もう一つは聞き手を含まない場合(あなた以外の私たち)に使用される。
単数 | 複数 | |
---|---|---|
一人称 | Ñuqa | Ñuqanchik
Ñuqayku |
二人称 | Qam | Qamkuna |
三人称 | Pay | Paykuna |
- ^ 『月刊言語』1991年5月号62-63ページ参照
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