魔境伝説アクロバンチ 商品展開

魔境伝説アクロバンチ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/24 08:12 UTC 版)

商品展開

クローバーの関連会社である玩具メーカー「ポプラ」から「DX驚異合体5・アクロバンチ」が発売された。この製品は、バンチャー・アローの前輪は機体床部を通じてエグゾーストパイプに繋がり、これを外して肩に合体するなど一部のギミックに違いがある。またカラーリングは当初はアニメ本編との差異の一つになっていたが、中途からこのアイテムのカラーリングが本編のカラーリングとなっている。他にも低価格版の「驚異合体5・アクロバンチ」、非合体の「アクロバンチ」、更には「プラ 驚異合体 パワーダッシュ」[23] という別のプレイバリューを持つアイテムも発売された。

また青島文化教材社が『アニメスケール』シリーズのラインナップとしてプラモデル化を行っている。アクロバンチのスケールモデルは、3種(計5機)集めることで合体できる1/72のバンチャーマシン各機(全て揃ったセット売りあり)、プロポーションを重視した分離合体しない1/100のリアルスケールモデル、低価格で1/144の小サイズのものが発売された。ノンスケールでは、合体ロボット3種と独自ギミック付きの2サイズのモデルのセット『おやこマシン』シリーズ、ミニ合体ロボット4種が存在する。ミニ合体ロボットは他のシリーズと同様、頭・胴体・腕・脚の各メカで、それぞれ1号ファット・バンチャー、2号ファルコン・バンチャー、3号バンチャーアロー、4号バンチャーホーネットである。ファット・バンチャーはD・Bの中にアクロバンチの頭部が納まる形態で、他の3種はアニメの設定にある程度準拠している。また、本商品はプラキットでは唯一ファルコン/アクロバンチの翼が赤の成型色になっている。

ゴブリン一族のメカもプラモデル化されており、ディラノスが1/100と1/144とミニ合体ロボット、アンドロデムスフォリングスケラドウス、赤鬼族一般兵用メカのアミンガが1/144で発売された。ディラノスのミニ合体ロボット各機は、単独では他のゴブリンメカを模した形状をしている。なお、赤鬼族以外の一般兵士用メカは、黒鬼族がゴブンガ、青鬼族がバルード、白鬼族がシラミックといい、また親衛隊のメカ(一般兵士用アドラムと指揮官用[24])の他、戦闘用/指揮官用円盤や砂漠用戦車や飛行艇、また終盤になって海底防衛用蟹状メカが登場するが、これらはいずれもプラモデル化されていない。

アオシマミニ合体シリーズの人気作となり、後年、成型色を変更した再版(ガイアス&ドッグボス)が登場したが、この際、元・ディラノスだったドッグボスは二本脚に改鋳されている(合体ロボット参照)。また、アニメスケールでも1/100のクリアメカシリーズ(半身の外装が透明部品で成型されているパーツが同梱されているもの。普通の外装を使用選択する事も出来る)として、アクロバンチとディラノスがラインナップされている。

ただし、プラモ化に伴う設定変更もあり、全てのスケールモデルは実際はノンスケールも同然である。

コスモス[25] からはカプセル式自動販売機の景品として消しゴムや金属製人形、プラモデル、パズル等が発売されていた。文具関連はショウワノートから発売。

2003年発売のゲーム『スーパーロボット大戦COMPACT3』に機体とキャラクターが登場。ファミリーはアメリカ国籍[26] であり、キャラクター名が「タツヤ・ランドウ」[27] のように国籍に則った人名表記に準じたカタカナ表記になっている。

2010年シーエムズコーポレーションからBRAVE合金ブランドで完全合体可能なアクロバンチの発売が予告されたが、発売元の倒産によって発売中止となった。


  1. ^ 初期設定(初期脚本)時には"シューマン"と誤植され、一時期の書肆文献にもこの名前で記載されているものがある。
  2. ^ 第21話ではメキシコソノラ州カリフォルニア湾ティブロン島沖合とされている。
  3. ^ トーゴー姓時代の名前は"リョ・トーゴー"であった(第1話脚本より)。なお、ウィル・オーエンの設定年齢は20歳、リョー・トーゴーは設定年齢21歳である。
  4. ^ 第12話の初登場時に、本機に関してアガイルが「重装甲型」と言及する場面がある。
  5. ^ 初期設定時の形式分類上は「テクノロボ」であった。なお、第1話でジュンが「新しいトラクターロボ?」と訊ねている。
  6. ^ 「バンチャー・マシン」の表記ゆれあり。なお、初期設定時の分離形態には「テクノ・ライダー・メカ」の機種形式名が設定されていた。
  7. ^ この名称は本編では第20話にて発掘時の掘削に用いられたロードカッター風の装備のものになった。
  8. ^ この中で公開されたシラミックのメカ設定の内、ダイバーとの対比図が寸法齟齬の拍車を掛けた原因の一つでもある。
  9. ^ ただし、第2話では「アタック・セット・ブロー・バンチ」、第3話では「アタック・セット・ブロー・バンチ(タツヤ)」「バンチ・スリップ(ジュン)」、第5話では「アタック・バンチ・ブロー」となっている。第6話では掛け声なし。
  10. ^ 『アオシマプラモファン』Vol.1 - 3に記載されている。また、Vol.2の4ページ目には準備稿の設定画が記載されている。別デザイン(ファイヤーカラーリング)もアニメスケールアクロバンチ1/72(セット版)の取説(塗装指示書)に掲載されている。
  11. ^ HERO(ヒロ)、RYO(リョウ)、MIKY(ミキ)、LACK(レイカ)、TATSU(タツヤ)、JUN(ジュン)の名前が現在のマシン担当と全く同じ配置で引出線付きで併記されていた。
  12. ^ 本編第2話中でこう発音されている。ただし初期脚本段階では"ーサ型"となっていた。この名称は誤植が公式設定化してしまった例の一つになった。
  13. ^ 販売店に配られた宣伝広告(フライヤー)に明記されている。
  14. ^ 青島文化教材社アニメスケール1/72キット箱側面説明文より。
  15. ^ 小黒祐一郎 WEBアニメスタイル アニメ様365日
  16. ^ 1993年発売・サウンドトラック『銀河烈風バクシンガー』(2枚組CD、KICA 2163/4)にある四辻たかお本人のコメントより。
  17. ^ 他には1986年放送の『青春アニメ全集』のみ。以後は「企画制作」としてクレジットされる。
  18. ^ ただしフランス語字幕はフランス語本台詞とは大きく訳が異なり、日本語原語台詞の訳となっている。また、一部の場面で字幕が付かない。
  19. ^ 前述の通り、大秘宝クワスチカのフランス名。
  20. ^ 越智一裕の別名義。
  21. ^ 前述の理由から海外(フランス語圏)版では第16話として放送された。それに伴い、第14話・第15話・第16話が1話ずつ前倒しになっているが実はこちらが本来予定されていた放送話数順となる。それ故に日本版ではこの後14・15・16話とのアクロバンチの翼色の齟齬が生じている。
  22. ^ この日のみ自民党総裁選挙関係の特別番組編成の煽りを受け16:00〜16:30に放送。なお、翌日第一次中曽根内閣が発足している。
  23. ^ ファルコン1機、アロー2機、ホーネット左右合体で1機の構成であり、アローとホーネットをファルコン上部に設置する事の出来るプッシュカタパルトで射出出来るアイテム。なお前述のように、本商品は初期設定の車輪付き拳が立体化された唯一の例でもある。
  24. ^ 指揮官用機はオープニングに登場する同型メカのカラーリングを変更したもので、越智のお気に入りの機体。指揮官機なのだが、本人の思惑とは裏腹に名前は設定されておらず、しかも第11話に1機のみが登場しただけで終わった。一般兵士用アドラムは最終章三部作にて活躍している。
  25. ^ 本作が初の公式アイテム発売作品となった。それまでは非公式の二次版権使用品あるいは無許可使用品のみを販売していた。
  26. ^ 本来蘭堂ファミリーが海洋牧場を設けていたのは前述の通りであり、彼等は日本国籍ではない。なお、フランス語版ではカナダ国籍であるとされている。
  27. ^ 原典本編内では、日本風の「蘭堂〜」と欧州風の「〜・ランドー」が状況に応じて使い分けられている。
  28. ^ 「全国放映リスト」『アニメージュ』1982年12月号、徳間書店、102 - 103頁。 
  29. ^ 日刊スポーツ』1982年10月14日付、テレビ欄。
  30. ^ a b 福島民報』1982年5月5日 - 12月24日付朝刊、テレビ欄。
  31. ^ 『北日本新聞』1983年3月5日 - 1983年8月27日付各朝刊テレビ欄。
  32. ^ 「テレビ局ネットワーク」『アニメディア』1983年2月号、学研ホールディングス、106頁。 






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