進め!ゴレンジャー/秘密戦隊ゴレンジャー
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/08 08:18 UTC 版)
解説
表題曲「進め!ゴレンジャー」は、テレビドラマ(特撮番組)『秘密戦隊ゴレンジャー』のオープニングテーマとして使用された。カップリングには、同じくささきいさおが歌う同作の初期エンディングテーマ「秘密戦隊ゴレンジャー」[1]が収録されている。
「進め!ゴレンジャー」の歌詞は、ゴレンジャーのメンバー5人の色名が取り入れられているのが特徴である。東映プロデューサーの吉川進は、喫茶店の打ち合わせで石ノ森章太郎に要望したところその場でさらさらと書き上げたと証言している[2]。
「秘密戦隊ゴレンジャー」では、作曲・編曲担当の渡辺宙明が元の詞にはなかった「バンバラバンバン...」という擬音スキャット(こおろぎ'73担当部分)を追加して、大受けした[3]。渡辺はコロムビアプロデューサーの木村英俊からイントロに「何か面白いフレーズはありませんか」と相談され、「『11PM』もあったけど当時は『ダバダバ』『パヤパヤ』などの(ジャズなどの歌唱法の)当時流行していたスキャットを取り入れたフレーズを10分程度で考えたという[4][5]」[6]。渡辺は『秘密戦隊ゴレンジャー』の挿入歌や『グレートマジンガー』『鋼鉄ジーグ』『アクマイザー3』などの楽曲でもスキャットを多用している(それぞれ、こおろぎ'73歌唱)。また、渡辺作曲の主題歌をメドレーにした「スーパー戦隊バンバラバン」(こおろぎ'73歌唱)というイメージソングも存在する。こおろぎ'73は本作以降、渡辺宙明以外の作品(『忍者キャプター』など)でも擬音スキャットを用いたバックコーラスを担当している。ささきは、歌唱にはエルヴィス・プレスリーを意識し色っぽく歌ったと述べている[7]。
- ^ 後期エンディングについては、「見よ!!ゴレンジャー/戦いおわって」を参照。
- ^ 20th 1975 2018, p. 5, 「INTERVIEW ゴレンジャーの真実 吉川進」
- ^ 「大受け」というのは渡辺自身の表現である(渡辺宙明コラム/過去ログ 第3回 10月1日 「不思議ソング」にまつわる話−2(2012年7月15日時点のアーカイブ)より)。
- ^ 「透明ドリちゃんBGM集発売記念 渡辺宙明インタビュー」『キャラクターランドSPECIAL ウルトラマンオーブ THE ORIGIN SAGA』徳間書店〈HYPER MOOK〉、2017年2月5日、90-92頁。ISBN 978-4-19-730144-7。
- ^ 「スーパー戦隊制作の裏舞台 渡辺宙明」『スーパー戦隊 Official Mook 20世紀』《1980 電子戦隊デンジマン》講談社〈講談社シリーズMOOK〉、2018年7月25日、33頁。ISBN 978-4-06-509608-6。
- ^ “マジンガーZ主題歌手掛けた渡辺宙明氏が制作秘話”. 日刊スポーツ. (2018年3月29日) 2022年6月28日閲覧。
- ^ 20th 1975 2018, p. 21, 「SPECIAL INTERVIEW ささきいさお」
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