赤血球凝集反応 赤血球凝集反応の概要

赤血球凝集反応

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/07 09:51 UTC 版)

血液型検査

血液型は、血液サンプル中の血液型抗原AまたはBに結合する抗体を用いて決定することができる。

たとえば、A型の血液型に結合する抗体を加えて凝集が起こった場合、その血液はA型かAB型のいずれかになる。A型かAB型かのどちらかを判断するために、B型に結合する抗体を加えて、凝集が起こらなければA型となる。A型またはB型の抗原に結合する抗体のいずれでも凝集が起こらない場合は、どちらの抗原も血球上に存在しないことになり、その血液はO型となる[1][2]

血液型診断では、患者の血清を既知の血液型の赤血球と比較して検査し、さらに患者の赤血球を既知の血清型と比較して検査する。このようにして、患者の血液型は赤血球と血清の両方から確認される。干渉する抗体がある場合に備えて、患者の血液サンプルで直接クームス試験も行われる。

赤血球凝集試験

多くのウイルスは、赤血球の表面に存在する分子に付着する。このため、特定の濃度のウイルス懸濁液ではウイルスが赤血球に結合(凝集)し、赤血球が懸濁液から沈降するのを妨げる場合がある。凝集は感染力とは無関係であるため、弱毒化ウイルスをアッセイ(検査法)に使用することが可能であるが、感染力の判定にはプラークアッセイなどの別のアッセイを用いる必要がある。ウイルス懸濁液をアッセイトレイ(一定容積の一連のウェル(縦穴))に段階的に希釈し、標準量の血球を加えることにより、ウイルス粒子の数を推定することができる。この方法はプラークアッセイよりも精度は低いが、より安価で迅速に(30分程度)測定できる[要出典]

このアッセイは、抗血清を加えて変更することができる。標準量のウイルスと標準量の血球を使用し、抗血清を段階的に希釈することにより、抗血清の濃度(血球凝集を阻害する最大の希釈値)を特定することができる。

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