薩摩金山蔵 屋外設備

薩摩金山蔵

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/30 06:26 UTC 版)

屋外設備

敷地内に造園された小川の流れに沿って、食事処『ほたる庵』、焼酎と関連商品を販売する『蔵の仲見世』、焼酎のラベル貼り場、試飲コーナーなどがある。トロッコ列車のプラットホーム前では、串木野金山時代の資料や模型も展示されている。金鉱洞からの鉱泉水を利用した『杜氏の湯』という入浴施設が設置されたが、2010年6月に「杜氏乃湯」は「本格的仕込蔵建設のため」に閉鎖。

日本酒の醸造

2012年からは敷地内の専用の設備で『薩州正宗』(さっしゅうまさむね)の銘柄による清酒の醸造を始めた。鹿児島県内での日本酒の醸造・生産は1972年以来40年ぶりとなる[4]。経験のない清酒生産の挑戦は、得られた技術を焼酎造りに生かすためとされる[4]。準備のための研修は1996年より中部地方のある蔵元まで行って習得し[4]、微生物管理、特にもろみに対しては学ぶことが多かったとされる[4]。この日本酒は鹿児島県内のみの販売で、販路や販売量を拡大する予定は無い[4]。酒米に「ツクシホマレ」を使った濃厚な味わいの純米酒と、「山田錦」を使ってフルーティーな味わいに仕上げた純米吟醸酒の2種類を製造する[5]

金山の遺構

串木野金山時代の遺構は、金山蔵の南側の山中の山腹を走っていた鉱山軌道に沿って海岸近くまでに渡って発電所や排水場、インクライン設備、トンネルなどが残されている。

アクセス

ギャラリー


  1. ^ a b c d e 金山の旧坑道、焼酎蔵に変身 鹿児島県串木野市 さつまいも さつま芋 2005.06.20 熊本日日新聞社 朝刊 九州 (全450字) 
  2. ^ a b c d e ちょっと遠くへ=薩摩金山蔵(鹿児島県いちき串木野市) トロッコで坑道の焼酎蔵へ 2010.06.26 熊本日日新聞社 夕刊 レジ (全1,213字)
  3. ^ a b c d e ふるさと新聞 南日本新聞 女性杜氏が古式焼酎作り 2005.07.12 中日新聞 夕刊 9頁 特集2面 (全385字)
  4. ^ a b c d e 酒蔵紀行(15)薩摩金山蔵-清酒造り焼酎に生かす 2014.01.22 日刊工業新聞 29頁 (全600字)
  5. ^ 薩摩金山蔵/鹿児島県内で40年ぶりの清酒 2012.04.03 日刊工業新聞 12頁 (全215字) 


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