航空宇宙技術研究所
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前述の統合後にもあるように、YS-11後継機としての中型ビジネスジェット機の開発が開始されており、順調にいけば2010年代の初フライトになる予定[注釈 3]。また、超音速機に関しては、陸上飛行時に問題となるソニックブーム低減に向けた研究などで、NASAとの間での共同研究が実施される。エンジン研究では、将来を見据えた極超音速機用スクラムジェットエンジンなどで基礎研究が継続されている。その他、次世代運航システム、成層圏プラットホーム、航空機用複合材料などの研究が行われている。
付記)次世代小型ビジネスジェット機は、本田技研工業が開発。次世代中型ビジネスジェット機は、Mitsubishi SpaceJetの名で知られているが、三菱重工業が開発したものである。本研究所では、これらのうちMitsubishi SpaceJetには技術支援などを行ってきた。HondaJetの名で知られる、次世代小型ジェット機は、本田技研工業の独自技術及びアメリカ航空宇宙局エイムズリサーチセンターでの共同研究。そして、アメリカ合衆国の連邦航空局による認証によって生産・販売が開始されたもの。
施設概要
- 本部棟
- 事務関連の部署を設置。
- 大型計算機室 - 数値風洞システム(富士通製)等が稼働
- 航空宇宙プログラムグループの研究室
- 開発実験室
- 航空関連の試作開発室
- 小型モックアップの開発室
- ジェットエンジンの開発室
- 風洞実験室
- 低速風洞A,B,C
- 音速風洞A,B,C
- 超音速風洞A,B,C(最大マッハ15までの試験が可能。動力は、ジェットエンジン)
関連項目
- 宇宙航空研究開発機構
- 角田宇宙センター
該当項目
- ^ 現在存在する「海上・港湾・航空技術研究所」とは(近所ということ以外は)無関係である。
- ^ このため、郵便の宛名書き的には「調布の分所」が三鷹で、「三鷹の本所」が調布、という逆転現象になっている。なお、鉄道駅からは京王の調布駅、国電の三鷹駅のどちらからも等距離程度に遠く、バスの便が良いのは三鷹駅よりも吉祥寺駅である。
- ^ ちなみに、ロシア連邦では、既にSuper Jet 100と呼ばれる機体が初フライトしているが、将来この機体と競合することはない。なぜならば、Super Jet 100は100人搭乗の商用機であり、ボーイング社の737クラスの機体である。本研究センターで開発している機体は、YS-11の後継であることからわかるように、40人から50人搭乗の機体のため、離島便や途上国でのプロペラ機を置き換えるなどの用途を目指して、省エネルギーかつ低コストの機体の開発を進めている。
- ^ “JAXA | 航空宇宙技術研究所(NAL)沿革”. 2007年10月26日閲覧。
- ^ 浮上実験に成功 垂直離着陸機『朝日新聞』1970年(昭和45年)12月19日朝刊 12版 22面
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