白岡町内循環バス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/07 14:38 UTC 版)
2012年(平成24年)10月1日、白岡町は単独で市制施行して白岡市となった[2]。コミュニティバス廃止後、市内全域を運行エリアとする乗合タクシー「白岡市のりあい交通」[3]が2014年(平成26年)より運行されている。
概要
白岡町は町内循環バスの運行目的として、町内の公共交通網を充実させ[1]、高齢者や障害者などの交通弱者の外出を支援するとともに[1]、町役場や温水プール、老人福祉センターなどの公共施設への交通アクセスの利便性向上を図るためとしていた[1]。
運行形態は、木村観光バスの貸切バス車両をチャーターする業務委託方式とし[1]、道路運送法第21条第2号の規定に基づく許可を運行受託者が取得するものとした[1]。これはすなわち、かつて「21条バス」と呼ばれた「貸切代替バス」であり、市町村が貸切バス事業者に運行を委託する方式であった。2006年(平成18年)に道路運送法が改正される以前は、こうした「21条バス」方式により多くの自治体が貸切バス事業者へコミュニティバスを運行委託していたが、同年の改正以降はコミュニティバスの受託には乗合バス事業の免許が必要とされるようになった。なお、木村観光バスは乗合バス事業を行っていなかったため、同法改正後にコミュニティバスの運行受託を継続するには、乗合バス事業の免許を取得する必要が生じることとなった。
白岡町では、2006年度(平成18年度)をもって町内循環バスを廃止した理由を「運行効率に課題が生じ、費用対効果の視点から廃止に至った」と述べている[1]。なお、廃止された平成18年度の平均利用実績は以下のとおりであった[1]。
- 西部コース:1日4.59人、1便1.15人
- 中央コース:1日24.12人、1便4.02人
- 東部コース:1日41.61人、1便6.93人
町内循環バスの廃止後、木村観光バスは2011年(平成23年)3月11日に発生した東日本大震災の影響で業績悪化し、翌2012年(平成24年)3月をもって事業停止した。
運行内容
運賃・乗車券類
- ^ a b c d e f g h i j k l m n o p q r s t u v w x y z aa ab ac ad ae af ag ah ai aj ak “平成18年度廃止町内循環バス運行事業の概要” (PDF). 白岡市. 第1回白岡市地域公共交通市民検討会議 会議資料 (2012年9月26日). 2021年12月7日閲覧。
- ^ “市のプロフィール 白岡市ってどんなまち? section1. 白岡市”. 白岡市. 2021年12月7日閲覧。
- ^ “地域公共交通サービス「のりあい交通」”. 白岡市. 2021年12月7日閲覧。
- ^ 白岡中学校通学バス委託業者の突然の変更の経緯 白岡市長 小島すぐる 公式ホームページ、2011年3月11日
- 1 白岡町内循環バスとは
- 2 白岡町内循環バスの概要
- 3 路線
- 4 車両
- 5 脚注
- 白岡町内循環バスのページへのリンク