涼宮ハルヒの消失 (映画)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/06/03 05:37 UTC 版)
放送
テレビ放送
2011年3月1日にCS放送のスカチャンにて初放送された(テレビシリーズ2009年版も合わせて放送、リピート放送あり)。また、2011年5月にBS放送のWOWOWでもテレビシリーズ2009年版と合わせて放送された[153]。また、AT-Xとキッズステーションでも放送された。2021年1月3日にはBS11でも放送された[154]。
2020年12月にテレビ愛知にて地上波では初となる本作のノーカット放送が行われた[155]。2021年12月にはテレビ埼玉にてゴールデンタイムに放送が行われた[156]。
配信サイト
2016年7月に「Abema TV」にて放送された[157]。なお、Abema TVでは初のアニメチャンネルでの劇場作品放送となっている[157]。2021年7月にも同サイトにて放送された[158]。
2018年9月に「ニコニコ生放送」にて放送された[159]。放送の前月末には同サイトにて「エンドレスエイト88時間生放送〜およそ1/9077長門有希体験〜」を実施しており、そのラストで本作の放送が発表された[159]。2023年1月にも同サイトにて放送された[160]。
聖地
- 兵庫県立西宮北高等学校
- 作中でハルヒたちが通っている「県立北高校」のモデルとなった高等学校[161]。緻密な通学風景を描くために、制作スタッフは兵庫県立西宮北高等学校周辺を何度も訪れ、取材を行っている[162]。
- ハルヒ坂
- 兵庫県立西宮北高等学校と西宮市立苦楽園小学校の間に位置する坂道であり、涼宮ハルヒシリーズのファンからは「ハルヒ坂」と呼ばれている[163]。キョンたちが学校へ登校する坂道のモデルとなっており、「消失の日」である12月18日未明や初日の出にはファンが集まる場所となっている[163]。
- 夙川学院中学校・高等学校
- 作中の改変後の世界においてハルヒと古泉が通っている「私立光陽園学院」のモデルとなった高等学校[164]。光陽園学院は共学という設定だが、実在の夙川学院は女子校(当時)である。
- 2012年8月25日 - 26日に夙川学院増谷記念館にてファン有志によるイベント「ハルヒサマーフェス2012」が開催された[165]。本イベントは西宮市で「涼宮ハルヒ」を題材にした初のイベントである[166]。また、翌年8月25日にも同校にて「ハルヒサマーフェス2013」が開催されている[167]。なお、同校はのち神戸市に移転し、校舎などは取り壊され跡地は現在住宅街となっており学校の面影はない。
- PLANTS・PLANTS +plus flowers(プランツ・プランツ+フラワーズ)
- 作中に登場する私立光陽園学院のすぐ近くにある園芸店のモデルとなった店[168]。訪れるファンも多く、2022年3月末で閉店することが判明した際にはTwitterにてファンの残念がる投稿が寄せられた[168]。
- サイゼリヤ北夙川店
- 作中においてキョンやハルヒたちが会合する場所のモデルとなったサイゼリヤ店[164]。「涼宮ハルヒ」シリーズに登場する舞台の中で聖地巡礼の人気スポットとなっていたが、2014年2月下旬に閉店することとなり、ファンから閉店を惜しむ声が続々と寄せられた[169]。聖地巡礼を行ったファンの中には、アニメのカットを「逆ロケハン」していた人も複数存在していた[169]。
- 甲南病院
- 作中の終盤で改変後の世界から戻ってきたキョンが入院していた病院のモデルとなった市立総合病院[170]。本作が初出であることに加えて、作中でも重要な場所となっていることから制作スタッフによる入念な取材が行われている[170]。
- 西宮市立中央図書館
- 本作のエピローグで長門が訪れていた図書館のモデルとなった市立図書館[171]。公式ガイドブック (2010)には作中に登場する市立図書館は「長門ファンにとって非常に重要な意味を持つ場所」であると記されている[170]。なお、建物老朽化もあり、2030年頃を目途に移転予定である。
企画・イベント
試写会および舞台挨拶については#沿革を参照されたし。本節ではそれ以外の企画・イベントについて記述している。
- 本作の公開を目前に控えた2009年以降、毎年12月18日午前4時23分(作中で「世界改変」が起こった時刻)に『涼宮ハルヒの憂鬱』公式サイトが「消失[注 9]」するという演出が行われている[172]。Twitterでのトレンド件数も18日午前4時ごろから急増しており、このトレンドによりこれらの演出を初めて知ったファンも多かったという[172]。
- 2010年11月20日・21日にモスクワで開催された「第2回ジャパン・ポップカルチャー・フェスティバル」にて二日目の最終プログラムとして本作の上映が行われた。現地に取材したポップカルチャー研究家の櫻井孝昌は、上映会場は来場者で溢れていたことから一人でも多く座れるようにする作業から始まり、上映終了後には来場者たちから「最高だった」「感動した」といった絶賛の声が寄せられたと振り返っている[135]。
- 2010年11月21日にアニメイト秋葉原・パセラ電気街店にて「ハルヒ コスプレコンテストinアニメイト」の第1次予選が開催され[173]、翌月18日には最終審査とグランプリ発表が行われた[174]。なお、このイベントは本作のBlu-ray&DVD発売を記念したものである[174]。
- 本作のBlu-ray&DVDの発売日である2010年12月18日限定でアニメイト秋葉原店・三宮店・日本橋店にて「よかったら・・持っていって」キャンペーン[注 10]が行われた[175]。
- 2019年7月に生じた京都アニメーション放火殺人事件を受けて、京都文化博物館にて「京都ヒストリカ国際映画祭」の一環として同年10月26日から11月4日に[176]、MOVIX京都にて「京都アニメーション映画作品特集上映」の一環として同年12月13日から19日に本作の上映がそれぞれ行われた[177]。
- 2021年12月18日にところざわサクラタウンの会場にて本作の上映会が行われた[178]。2023年12月17日にも同会場にて本作の上映会が行われた[179]。
注釈
- ^ a b なお、上映時間は163分と記される場合もあるが[6][7]、公式ガイドブック (2010)には162分53秒と記されている[8]。
- ^ a b テレビシリーズでは石原の役職名が団長代理、武本の役職名が団長補佐となっていたが、本作では総監督と監督に変更されている[58]。本作ではハルヒが「消失」しており、団長と超監督がいないことが変更の理由となっている[58]。
- ^ なお、雪が降る展開も本作のオリジナル展開である[69]。
- ^ 高雄はテレビシリーズでも絵コンテと演出を担当しており、もっと自分なりにキャラクターを描いてみたいという心残りを抱いていた[70]。
- ^ 神前は、最初の打ち合わせの時点でサティの楽曲が使用される方針となっていたことから、サティの起用理由の詳細は分からないとしている[80]。また、本作のサウンドトラックのライナーノートには「制作サイドからサティの楽曲を提案された」ことは記されているものの、サティを選んだ意図については記されていない[82]。
- ^ それまでの最高位は「涼宮ハルヒの憂鬱ブルーレイコンプリートBOX【初回限定生産】」の2位[112]。
- ^ 脚本担当・志茂文彦による決定稿をハードカバー仕立ての本にしたものであり、公式は「映画本編では泣く泣くカットされたシーンも収録された、『消失』のすべてを読み解くファン必携のアイテム」であると説明している[139]。
- ^ 2012年にBD版の発売が予定されていたが、マンガ・エンタテイメント側の金銭的理由により発売は見送られた[144]。
- ^ 具体的には「このページは表示できません」と表示される[172]。
- ^ 県立北高校制服を着た店員が登場し、本作に登場した「入部届け」風アンケートが配布され、そのアンケートに答えると「長門有希のカード」が1枚プレゼントされる[175]。
出典
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