槓
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/05 00:07 UTC 版)
制限
一般的なルールとして、1つの局において以下のいずれかの状態となった場合は、その局における以降の槓を行うことができない。これらに対する対処は一律ではなく、槓ができないとされる状況と、ルールにもよるが途中流局とされる状況がある。
- 槓が4回成立した。
- 王牌14枚を除いた壁牌が0枚になった。
1.の状態となった時点で「四開槓」として途中流局とするルールも存在する。その場合でも、あるプレイヤーが単独で4回の槓をしている場合に限り流局にはしないが、5回目の槓はできないことになっている[5]。ただしその状態で他家による5回目の槓を認め、それをもって嶺上牌を取らずに流局とするルールも存在する。これらの詳細については四開槓の節を参照。
2.は海底が該当し、これも槓ができないことになっている。また槓を連続して行っている最中に2.の状態となった場合もその後の槓を行うことができない。仮に海底で危険牌を引き、その牌を槓するか打牌しなければ聴牌ができない状況であっても槓は許されず、聴牌を崩して不聴罰符を払うか、高確率で振込む打牌をせざるをえない[5]。すなわち四開槓と違って途中流局にもできない分だけリスクが伴う。
古めのルールでは王牌は4幢残しとなっていることがあり[6][7][8]、ドラ表示牌の手前4幢(8枚)までが王牌と見なされる[6][7]。すなわち、槓発生時に王牌が幢(2枚)単位で補充されることになり、槓のたびに残りツモが2枚ずつ減る。この性質上、王牌4幢残しの場合は王牌を除いた壁牌が1枚以上であっても槓が禁止されることがあった[8]。逆に三人麻雀などでは、ドラ表示牌の隣まで全ての牌を取り切る「王牌取り切り」のルールになっていることがある。その場合は2.の状態で槓を認めていることもある。
- ^ これがマナー違反とされるのは、4牌を明示しないことによってイカサマをすることが可能なためである。例えば押川雲太朗の漫画『根こそぎフランケン』には、窮地に陥った登場人物が暗槓の偽装によって辛くも難を乗り切るシーンがある(第2巻/東京カジノ編Vol.5/p24-p29/ISBN 4812451515)。暗槓の4枚をすべて明示させることで、この種の不正行為は未然に防止することができる。
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