東北工業大学 教育の特徴

東北工業大学

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/20 01:30 UTC 版)

教育の特徴

設立は、地方の理系大学としては1964年(昭和39年)と比較的古く、卒業生は東北地方の企業を中心に首都圏北海道に及ぶ。

各学科で差異はあるものの、1年次より専門科目導入を推進、少人数セミナー形式授業を採用。

1年次前期より教養課程と平行し専門教育課程を順次進めていくことで目的意識喚起を醸成する学習プログラム実施。

入学後に厳しい専門教育を行う。早期より専門教育を実施、欧米型大学に類似の特徴がある。1年次より研究室に配属される学科が存在する。

3、4年進級時に進級認定によって最大約15〜30%の留年生が発生した時代があったが、2019年度では3年次進級不可者は3.0%、4年次進級不可者は2.3%まで減少している[7]

建築学部工学部全学科、ライフデザイン学部産業デザイン学科および生活デザイン学科で高等学校「工業」の教育職員免許状が取得可能。また、電気電子工学科・情報通信工学科では高等学校「情報」の教育職員免許状が取得可能。ライフデザイン学部経営コミュニケーション学科では高等学校「商業」の教育職員免許状が取得可能である。

仙台市青葉区に位置する「一番町ロビー」は、地域コミュニティとのインターフェース機能を持つ交流施設である。

当初は、ゆうちょ銀行仙台支店に隣接するニッセイ仙台ビルの1Fのみに所在していたが、現在は同ビルの1Fと4Fに所在。当該施設では、研究活動の一部や企画等を常設展示及び公開をしている。

工学部

電気電子工学科では、知能システムコース(ロボティクス系)・知能センシングコース(バイオ・フォトニクス系)・知能デバイスコース(マテリアル系)の3種に大別される。知能システムコース(ロボティクス系)では、ロボット要素技術を中心に習得する。知能センシングコース(バイオ・フォトニクス系)では、磁器等利用デバイス研究やナノプローブ利用装置開発を行っている。知能デバイスコース(マテリアル系)では、LSI、マイコン等エレクトロニクスデバイスの専門的知識及び技術を習得する。また3コースを通じ、フロンティア研究を重視している。例として、心理物理実験による人間音声のスペクトル形状知覚の発見と同知見による人間相互会話による疎通と同等の情報伝達信頼性を有す音声インターフェース開発が列挙される。

情報通信工学科は、北海道・東北唯一の情報通信工学科として、オペレーティングシステムやコンピュータハードウェアソフトウェアなどの「情報」と、通信システムや電波工学などの「通信」の両方を学ぶことに特徴がある。2012年度入学生からは、コースによる必修科目の違いはない。2006年度以降入学者については、学科指定科目の基準出席率を達成し履修後、修了認定試験に合格した後、「基本情報処理技術者試験」の午前試験が免除となる。無線従事者規則第30条に定める無線通信に関する科目を修得して卒業すると国家試験を受けることなく「第二級海上特殊無線技士」「第三級海上特殊無線技士」「第一級陸上特殊無線技士」の免許を受けることができる。また、所定の科目を修得して卒業すると、 卒業の日から3年以内に実施される無線従事者国家試験「第一級陸上無線技術士」を受ける場合、 申請によって 「無線工学の基礎」が免除される。

都市マネジメント学科は、土木分野においてJABEE日本技術者教育認定機構)の認定を受ける。1年次より研究室でのセミナーを実施。道路実験室が存在する。

環境応用学科は、応用化学分野を活用しながら環境・エネルギー問題を解決するために、新材料開発や評価・製造技術、環境調査・評価技術や環境保全技術を修得する学科である。

建築学部

建築学科では12月、学外施設において、有識者(過去の招聘例は、磯崎新月尾嘉男等建築、都市計画の専門家)を招聘し、講演会を開催。これらは一般市民にも公開。

学生の長所を引き出すSTAC(Student Ability Catalog)を採用。東北の建築を描く展を定期開催。建築学科における建築サポートセンター開設による、建築学科独自の支援体制を強化している。

ライフデザイン学部

産業デザイン学科は、プロダクトデザインインダストリアルデザイン及びウェブデザイン等の工業意匠系専門家の養成学科である。

生活デザイン学科は、家庭生活や地域活動といった身近なところにある問題に対し、分析する知恵や対処する技術を培うことで、より安全で安心、かつ健やかな暮らしを提案する力を養成する学科である。

経営コミュニケーション学科は、組織と地域社会(コミュニティ)において活躍・貢献できる人材の育成を目指す学科である。


  1. ^ 建学の精神・教育理念-大学概要 東北工業大学
  2. ^ 学校法人東北工業大学50年史編集委員会『学校法人東北工業大学五〇年史』学校法人東北工業大学、2010年10月19日。 
  3. ^ 学校法人東北工業大学大学企画室『東北工業大学ファクトブック2020』学校法人東北工業大学、2020年。 
  4. ^ 石澤友隆『八木山物語』河北新報社、2000年2月29日、182-183頁。ISBN 4-87341-138-6 
  5. ^ 八木山まち物語作成委員会・八木山連合町内会・八木山南連合町内会編著『八木山まち物語』八木山まち物語作成委員会、2017年3月20日、82-83頁。 
  6. ^ 2020年4月、新学部(建築学部)および新学科(環境応用化学科)が誕生!ライフデザイン学部2学科の名称を変更(産業デザイン学科、生活デザイン学科) 東北工業大学
  7. ^ 東北工業大学 大学企画室『東北工業大学ファクトブック2020』東北工業大学 大学企画室、2020年、11頁。 
  8. ^ 単位互換案内 2022年度” (PDF). 放送大学. 2023年7月6日閲覧。






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