東亰ザナドゥ 登場キャラクター

東亰ザナドゥ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/20 14:29 UTC 版)

登場キャラクター

作中では、ある程度親しくなったキャラを下の名前で呼ぶ際、カタカナで表記される。

メインキャラクター

時坂 洸(ときさか こう)[6]
- 浅沼晋太郎
本作の主人公。17歳。台詞表記とリョウタは「コウ」。シオリからは「コウちゃん」、トワからは「コー君」と呼ばれる。下級生のソラとユウキからは「コウ先輩」、上級生のシオからは「時坂」、それ以外の人物からは「時坂君」または「コウ君」「時坂先輩」と呼ばれている。杜宮学園高等部の2年生。帰宅部で学業よりもアルバイト優先だったが、後にX.R.C(後述)の部長となる。少々口が悪く、態度もぶっきらぼうだが困った人を見捨てておけない性分でお人良し。ルックスとクールな態度で下級生を中心に女子の人気は高いが朴念仁で恋愛には興味も関心もなく、栞や明日香への感情についてもまるで無自覚。両親が海外出張に出かけているため一軒家で一人暮らしをしている。
某所でアンティークショップを営むユキノという女性に色々なバイトを斡旋してもらっているが、生活費は十分もらっており、小遣い分を除けば特に使う予定があるわけでもなく貯金に回されている。
中学までは九重神社で武道の稽古を受けていたが、3年ほど前に道場に行くのを辞めている(理由は九重宗介の項を参照)。そのため、多少腕っぷしはあるが流派の看板を背負う天才の空や実戦経験ありの志緒には劣る。
世話焼きでお人好しな性格が災いし、その道のプロである明日香を絡んだ不良や異界から助けようとしたことで異界化に巻き込まれ、更に栞までもが巻き込まれたことで適格者として覚醒した。覚醒後は渋る明日香をよそに事態鎮圧に積極的に乗り出す。
ソウルデヴァイスは「レイジング・ギア」。主属性は焔。手甲のように腕に装着されるが、剣状のパーツ「アンカーギア」も存在しているというカテゴライズ不可能な形状をしている。連結された刃が飛び出し、敵を突き刺したりムチのようになぎ払うこともできる。攻撃範囲・威力・速度全てが水準以上のスペックを持ち、あらゆる局面で活躍可能なオールラウンダーだが、武器の「見た目」については明日香に酷評される。ストーリーステージではほぼ固定出撃になるため、全属性のマスターエレメンツを装備可能。物理型もしくはバランス型のマスターエレメンツを装備すると活躍する。また、飛翔能力も元々の数値が高いので装備アイテムで補えば数値は傑出し、二段ジャンプからの滑空技「アンカースライド」はダンジョン攻略に必須要素。ただし、飛びすぎて反対側に落っこちることもある。
心の内面にはぽっかりと空いた穴があり、武道の稽古を辞めてバイトに精を出すようになったのも、金にならない(ゲームシステム上「なる」が)人助けに精を出すのも、そうした空虚さを埋めようとしてのことで、なにかに夢中になれる周囲の人々をある意味羨望し、その実妙に達観していて覇気に欠ける。明日香にはその穴を見抜かれており、本格的に異界調査に乗り出すにあたって指摘され、一時はメンバーから外されそうになるも栞との会話で吹っ切れる。その後、組織の垣根を超えて異界の調査と事件の解決を行う部活「X.R.C」の部長として活動することになる。
誰ともある程度打ち解けると下の名前で呼ぶが、明日香のみ終盤まで「柊」と名字で呼んでいたが、最終話で呼び方を改める。
柊 明日香(ひいらぎ あすか)
声 - 嶋村侑
17歳。台詞表記は「アスカ」。洸のクラスのクラス委員長である、アメリカからの帰国子女。蒼い瞳と茶髪のロングヘアに赤いヘアピンが特徴。洸は明日香を助けるつもりだったが、明日香は特異点発生予測地点で待機していただけ。結局、洸は明日香に絡んでいた不良共々彼女に助けられる結果となり、サイフォンで記憶を消された。洸の記憶をサイフォンで消したつもりでいた明日香は洸が異界の記憶をなくしていないことに驚き、洸を最後まで巻き込むまいとつれない態度をとるが、栞や空といった洸に近い人物が次々に異界に囚われ、洸も《適格者》として覚醒した為、なし崩しに戦力として認める。表向きは才色兼備の美少女で交友関係も広く人望もある。だが、あくまでビジネスライクな本性を隠すための偽装で、独り善がりで突っ走るクールかつドライな性格。ソウルデヴァイスに関する組織“ネメシス”に所属しており、放課後は単身特異点捜索活動を行っていた。後にX.R.C発足で手分けして行うようになる。
なぜか生徒会長の美月など一部の人間に対しては厳しい態度をとる。これは個人的に拒否感のあるゾディアック相手だからである。
サイフォンにさまざまな特殊ツールをインストールしており、異界目撃者の記憶消去やゲートの探索などが可能。平時はゲートの探索しており、健全な学生には相応しくない場所に姿を見せる場合もある。
ソウルデヴァイスはレイピア「エクセリオン=ハーツ」。主属性は霊。素早く隙の少ない攻撃・多少の高度差を無視できる射撃など、攻撃範囲を除けばあらゆる攻撃特性に優れる。一方で、どの特性も誰かしらには劣る。洸が万能型なのに対し、全距離型オールラウンダー。初期は弱点属性が合わないせいで他のキャラよりも攻撃力は見劣りするが、2属性変更可能になると真価を発揮する。「エクセリオン=ハーツ」は父が開発に携わった母の形見。
実は異界に関与する組織「ネメシス」の若きエースであり、異界調査のために転校してきた。当初は誰とも分け隔てなく接するが、任務上という立場もあって暗に壁を作っており、責任感から洸たち協力者にも必要以上の情報提供は渋っていた。そして、強大な力を持つグリムグリード出現という事態に洸を結界で足止めして単独行動に走り、コウ達が一度追い付いても突き放し力を解放して一人グリードを追い掛け、結果ソウルデヴァイスを残し捕らえられてしまう。コウ達が美月を伴い再び救出に来た際は牢に捕らわれており、コウがソウルデヴァイスをサイフォンから解放、手渡した事で牢を破壊し、グリードも討伐した。救出後は「仲間だろ」と諭されたことで、洸たちに本心で接するようになり、美月とも共同戦線という形で共闘する。
エースという肩書は伊達ではなく、X.R.Cメンバー4人でも苦戦するグリードをたった一人で圧倒するほどの実力を持つ。関係者曰く、グリムグリード級でも一人で相手に出来るとのこと。
郁島 空(いくしま そら)
声 - 加隈亜衣
杜宮学園高等部1年生で、空手部に所属。台詞表記は「ソラ」。15歳。父は玖州を拠点とする古流空手郁島流の師範であり、世の中のことをもっと知ってもらうために空を上亰させた。ショートカットで小柄。青い髪留めをつける。全体的に細身だが、高い身体能力を持つ。
実は3、4年前までは洸の妹弟子だったが、洸が道場に顔を出さなくなったために疎遠となっており、洸には顔を忘れられてしまっていた(空は覚えていた)。当時は少年のようだったのか「ソラ坊」と呼ばれていた。上亰後は杜宮商店街の外れにあるアパートで独り暮らししている。
裏表のない性格と桁外れの才能に加えて高い向上心を持っている。それが原因で先輩に嫉妬され、部内で人間関係のいざこざに悩まされることになった。
ソウルデヴァイスは手甲「ヴァリアント・アーム」。主属性は風。デヴァイスを装備していない足技が強烈。攻撃のリーチは短めだが、優れたスピードで敵の懐に潜り込み、手数で攻めるのが得意。剛撃の射程が若干長め。一方で、遠距離攻撃は得意とは言えないインファイターで、遠距離スナイパーのユウキと組むと理想的。中ボス程度なら手数に任せて楽に倒せるが、ボス戦では元々のHPの低さが命取り。うっかり一発貰うとすぐ瀕死に陥るので無理して使うと回復アイテムを猛烈に消費する。
前述の部活のいざこざの件で、深く悩んだのをきっかけに異界に引きずり込まれてしまう。慌てて洸たちが救出に向かった際は素手でグリードと格闘していた。その後、自己嫌悪に陥った千明を捜索中、千明が異界に飲まれたタイミングでちょうど駆けつけたことで適格者として覚醒する。その後、千明とは和解して元の通りに先輩後輩の間柄に戻った。
祐騎とは、彼の姉から友達になるように頼まれたのと学年が同じなのもあって度々行動している。「ユウキ君」と呼ぶたびに止めるように言われるが、一向に止める気配がない。
四宮 祐騎(しのみや ゆうき)
声 - 山下大輝
杜宮学園高等部1年生。16歳。台詞表記は「ユウキ」。天才的な頭脳を生かし、アプリ開発や株取引でなした財で杜宮記念公園にほど近い高級マンションで一人暮らしをしている。学園には高校卒業に必要な単位を得るために在籍しているためあまり学園に顔を出さず、自室に引き籠もってハッキングやデイトレード、アプリ開発を行っており、校内ではあまり知られていない存在。まとまりのない茶髪に眼鏡、常にヘッドフォンを装着している。高慢で人を人とも思わない独善的な性格だが、その実情誼にも厚い面がある。コウやシオといった同性かつ尊敬出来る先輩と親しくなったことで徐々に性格が変わっていく。
ソウルデヴァイスは槌「カルバリー・メイス」。主属性は鋼。また、霊子殻と呼ばれるビット状の副兵装もある。全キャラで唯一移動と同時に行える射撃(連射可能)を有するため、遠距離においては隙がないシューター。敵が気付く前にロックオンして遠距離から無傷で仕留めるのが得意。ただし、近距離は威力こそ低くないが射程が短く、総じて手数が少なめ。
彼が作った「神様アプリ」で異界事件が発生した際、その正体を探りに来た洸たちの説明を一切信じずリョウタたちが被害に遭ったことも意に介さなかったが、葵が事件に巻き込まれたと知るや一転して協力的になる。その調査の途中、自分を凌駕するレベルのプログラミングスキルを誇る永遠の存在を知り、さらに自分の能力が姉救出には何の役にも立たないことに落ち込んでいた所で適格者に覚醒する。
姉の葵は学芸員で、険悪な弟と父の関係を心配している。また、弟が大好きなブラコン。自分のことを心配してくれたりなど嬉しくなると人目もはばからず抱きついてくる。そんな姉に辟易しつつも、祐騎自身も姉に恋人の気配があると知るや後を追跡するなどシスコンの気がある。
高幡 志緒(たかはた しお)
声 - 鳥海浩輔
杜宮学園に通う男子生徒。18歳。台詞表記は「シオ」。コウを含め男性陣からは「シオ先輩」と呼ばれる他、女子からの呼称は「高幡くん(さん)」など。寡黙ながらも芯の通った人物であり、無用な喧嘩や外出は控えている。また、学力も相応にあるが、その雰囲気のためか伝説の不良として恐れられている。以前何かあったらしく、美月のことは若干苦手としている。現在は蕎麦屋に下宿中。金髪と後ろ髪を伸ばして一つに纏めたしっぽ、耳の赤いピアスが特徴。首にはシルバーのアクセサリを付けている。杜宮商店街にあるそば処「玄」に下宿している。
かつてはBLAZEという不良チームのリーダーとして知られていたが、1年前のある事件が原因でチームが解散。その後、志緒はチームを騙る者の活動を知り、調査に乗り出した。
ソウルデヴァイスは重剣「ヴォーパル・ウエポン[7]。主属性は焔。《適格者》のなかでもずば抜けて攻撃力が高く、更に攻撃範囲が広く、重みのある斬撃を放つ。多少の属性不利などものともしない重戦車キャラ。剛撃でさえ、射撃並みの射程を持つ。一方で、攻撃速度、技の出、移動力もずば抜けて遅い。
BLAZEはかつて彼と同じ施設出身だった相棒の「カズマ」という人物と起こしたチームで、自分と似たような力を持て余した少年を引き込んで大きくなった。揉め事の仲裁などを行う男気のあるチームだったが、他所のチームが一方的に抗争を吹っ掛けてきた際にカズマが刺し殺されたことで解散してしまった。しかし、本編開始時点でチンピラの集まりと化して復活しており、彼は学校をさぼってBLAZEを追跡していた。
新生BLAZEの尻尾を掴んだころには彼らは異界の力を得ており、現リーダーの戌井彰宏を発見した際に詰め寄るも異界に落とされてしまう(この際、空同様生身でエルダーグリードと格闘していた)。自分の力ではどうにもならない事態であると認識しつつもけじめのために洸の協力を拒むも、洸に檄を飛ばされたことで折れる。その後、力の暴走した彰宏が落ちた異界に向かった一行を追って、無理矢理異界に突入(ゲートは見えてないが、洸たちが消えた辺りに飛び込んだ)。さすがに無理だと説得されていた所で適格者に目覚める。
正式に仲間となった後は、どっしりと構えた大黒柱のような兄貴分として活躍している。気合を入れる際は拳と掌を打ち合わせたり「ハッ」と息を吐いたりする。
美月とは3年前に麻薬の売買まで行う悪質なチームが杜宮に入り込もうとしたのを防ごうとした際に接触。具体的に何があったかは不明であるが、この時美月が相当な活躍をしたようで、カズマは彼女を大したものだと評していたらしい。
北都 美月(ほくと みつき)
声 - 山崎はるか
杜宮学園高等部生徒会長。18歳。台詞表記は「ミツキ」。大企業・北都グループの令嬢であり、父亡き後祖父から後継者候補として見込まれている。一人で常人の10倍近い書類を処理したり会社の仕事を手伝ったりと、非常に優秀。ただし、料理をやらせると若干緊張した声を出す。また、女性キャラでは一番の巨乳で、スタイルのいい明日香も若干嫉妬のまなざしを向けたりしている。水色のロングヘアと紫の瞳が特徴。
ゾディアックの一員であり、異界についていろいろと知っている。明日香とは異なり、元々杜宮にいた現地スタッフ。
ソウルデヴァイスは杖「ミスティック・ノード」だが、見た目はボート用のオール。主属性は影。通常攻撃の射程が長めな上、射撃は弾数が多く、発射性能が高く範囲も広い。
洸がネメシス所属である明日香の協力者であったため、当初は組織の確執もあって彼女は情報提供程度の協力だった。明日香がグリムグリードに捕らえられた際も組織の動向を伝えただけで傍観するつもりであったが、ゾディアックではなく生徒会長として協力してほしいと頼まれたことで協力者となる。
組織や家で色々心労が重なっているらしく、特にそういった要素と接点のない洸には愚痴を言ったり目の前で転寝したりと隙を見せることが多い。本人も理由はよく分かってない様子。立場もあって普段は自由に動けないようだが、一転自由になればかなりの胆力を見せるようになる。
玖我山 璃音(くがやま りおん)
声- 沼倉愛美
人気5人組アイドルグループSPiKAのメンバーで、同期2名とは親友にしてセンターを争う仲。薄紫の髪にリボンでくくったポニーテールが特徴。プライベートの行動では伊達眼鏡と帽子を装着する。17歳。台詞表記は「リオン」。軽薄そうだが、かなりの努力家で歌をこよなく愛する。実家はレンガ小路にある一軒家。
ソウルデヴァイスは翼「セラフィム・レイヤー」。主属性は風。常に半浮遊状態であり、通常攻撃も背後の翼を振るう形となるので璃音自体はほとんど動かない。浮いているように見えるが“見えるだけ”であり、フロアトラップにはかかる。メンバーの中でもとりわけ高威力の飛翔や高速広域放射型の6連レーザーなど、舞うような多彩な攻撃が可能。ただし、威力は低めで6連レーザーは隣接した敵をすり抜けてしまうこともある。剛撃技「シルフィーサイクロン」は強力な範囲多段ヒット攻撃。
遅刻に慌てた彼女が落とした事務所のパスを洸が拾って届けたことで面識を得たが、その際、世間に疎すぎる上、アイドルに興味も関心もない洸からは「へー」状態で全く認知されていないことに凹んで、洸に歌のデータが入った音楽メディアを強引に渡した。洸側の認識としては「アイドルと言っても普通の女子と変わらないな」というもの。
その後も彼女の事件が発生する以前から度々登場し、どこまで本気なのかデートっぽくしようとしたり変な噂を流したりと度々洸を振り回していた。また、彼女自身も良くも悪くもジャストタイミングで度々現れる洸に感情を乱しがち。
小日向 純(こひなた じゅん)
声 - 伊藤かな恵
洸の同級生で仲のいい友人。中性的な外見を持つ美少年で、女子に人気。だが、濃い友人(要するにオタク)と親しく彼にもその傾向があるせいで残念がられている。 中性的が過ぎて遼太に一目惚れされてしまった過去がある他、街中を歩いていると女性と間違われる災難に遭う。
『東亰ザナドゥeX+』では、メインキャラクターとなっている。
佐伯 吾郎(さえき ごろう)
声 - 森川智之
杜宮学園に臨時教師として赴任してきた男性。担当科目は英語。温厚な人柄の眼鏡美男であり、公私の切り替えも柔軟と概ね欠点らしい欠点がない人物。よく女性(主に生徒)から熱い目線を受けている。また、頼りがいがあるため男子生徒からも割と慕われている。酒と煙草を共に嗜む。蓬莱町にあるマンションで独り暮らしをしており、洸のアルバイト先の一つであるカフェバー《N》 が行きつけ。
X.R.C発足前後、白装束の人物と一緒にいるところを描かれ、何らかの目的で暗躍する。また、異界属性が暴走するという事件が発生した際、現場に度々現れ、それにまつわるメモが自宅で発見されるなど不審な点が散見された。後に彼の過去と正体が判明する。

サブキャラクター

洸の関係者

倉敷 栞(くらしき しおり)
声 - 茅野愛衣
洸の幼馴染でお隣さん。洸の両親から世話を任されており、朝起こしたり朝食に招待するなど「世話女房」役。傍目には非常に仲がいいため、よく遼太などからは夫婦だと囃されるが、特に照れたりはしない。ちなみに、父親は駅前広場のオリオン書房の店長である。栞の危機が洸が適格者に覚醒するきっかけとなった。
九重 永遠(ここのえ とわ)
声 - 野中藍
洸の従姉弟で新任のクラス担任教師。数学と情報処理を担当。実家は神社で宗介は祖父。童顔で背も小さい(板書の際に踏台が必要なほど)など生徒たちと変わらぬ見た目だが、れっきとした大人。だが、着任早々教え子でもある洸を他の教え子たちの前で普段の呼び名で呼んでしまうなど不安を抱かせる。
研究室からお呼びがかかるほどの才媛だが、それを断ってまで教師となった。宗介の道場では師範代を務めており、洸も一蹴できるほどの実力者。
容姿が『英雄伝説 軌跡シリーズ』のトワ・ハーシェルに酷似しており、声優も同じ。いわゆるスターシステムにより軌跡シリーズからの出張出演。野中によると「『閃の軌跡』から2,3年が経過し、社会人として働き始めたトワの気持ちで」という演技指導を受けたという[8]
九重 宗介(ここのえ そうすけ)
声 - 菅生隆之
永遠の祖父で洸にとっても母方の祖父にあたる人物。九重神社の神主かつ武道の達人。洸が中学生までは稽古をつけていたが、顔を出さなくなっているのが少し寂しい様子。洸に言わせると天賦の才能と向上心に恵まれた空ほど熱心に打ち込む気も極める気もなく、自らの才能に早々に見切りをつけてのこと。
征十郎や梧桐栄二など、非常に幅広い人脈を有している謎の人物。また、老齢ながら空と洸が束になっても敵わないというとんでもない戦闘技術を有する。蕎麦好きで蕎麦処「玄」が行き着け。
実は裏の世界にも通じており、10年前の災害にてグリードとも戦った。レムとも面識がある。
伊吹 遼太(いぶき りょうた)
声 - 阿部敦
洸の取り巻きグループの中心。洸、栞とは幼馴染みで、純も含めクラス内では4人でツルんでいることが多い。実力のある剣道部員だが、あまり部活には参加しておらず、家業の八百屋を手伝うこともある。
青春を謳歌するため彼女を作ろうと奮闘中だが、空回りしている上に自分に好意を抱く女子の存在にも気づいていない。SPiKAの熱狂的ファンの一人。神様アプリ事件では交通事故に遭うなど、不幸な立ち回りが多い。
ユキノ
声 - たかはし智秋
アンティーク店「ルクルト」の女店主。洸にアルバイトを斡旋している。美人だがアンニュイな雰囲気を漂わせ、年中二日酔いに悩む。実はどの組織にも所属していない裏の情報屋。当然、異界のことやグリードについても詳しい。更にはタロットのソウル・ディヴァイスを使う実力者。最終盤ではヤマオカ老人と共に実力の片鱗をうかがわせる。

明日香の関係者

ヤマオカ老人
カフェ「壱七珈琲店」の店主で明日香に下宿先を提供している。現在はネメシスの民間協力者だが、元は明日香の父親の上司で偉大な技術者。サイフォンの基礎技術開発に携わった過去を持つ。更に仕込み杖型のソウル・ディバイスも使い戦闘もこなせる。謎多き人物。

SPiKAのメンバー

劇中内に登場する架空の売れっ子アイドルグループ。

玖我山 璃音(くがやま りおん)
(メインキャラクター参照)
天堂 陽菜(てんどう はるな)
声 - 洲崎綾
SPiKAのメンバーで、璃音と怜香とは結成当時からの親友。しっかり者。
如月 怜香(きさらぎ れいか)
声 - 諏訪彩花
SPiKAのメンバーで、陽菜と怜香とは結成当時からの親友。自分にも他人にも厳しい完璧主義者。ゲート・オブ・アヴァロンにおいては終盤に追加される実力者。
柚木 若葉(ゆづき わかば)
声 - 小澤亜李
SPiKAの2期メンバー。控えめな性格。妹のようなキャラで、ファンからはメンバーで唯一ちゃん付けで呼ばれることが多い。
七瀬 晶(ななせ あきら)
声 - 田村睦心
SPiKAの2期メンバー。ボーイッシュながらも無口な性格。敬語は若干苦手な様子。

祐騎の関係者

四宮 葵(しのみや あおい)
声 - 前田沙耶香
祐騎の年の離れた実の姉。市立美術館の職員。ややブラコンの気があり独り暮らしの祐騎を心配してなにくれとなく世話を焼く。おせっかいだと煩がられているが、この姉のことが絡むと祐騎は血相を変えるシスコン。温厚で人が良く、洸たちを祐騎の友達だともてなす。終盤「冥の塔」に千明と共に捕らえられたことで、祐騎と空が向こう見ずに救出に向かう動機となった。

志緒の関係者

梧桐 栄二
声 - 竹本英史
広域指定暴力団「鷹羽組」若頭。天才の空をして「隙がない」と評されるほどの実力を秘めた精悍な人物でありながら、柔軟に頭も回るという、敵に回すと非常に厄介な人物。ただし、仁義を通す性格でもある。異界に関する知識は一切ないが、裏の事情にはある程度精通しているため、洸や志緒のやっていることも多少なりとも把握している。
異界化した際は、洸たちと接触する前に吾郎と会い、余っていた聖別済みの(要はグリードに効果のある)弾丸を、どこからか持ち出した自前のガトリングガンに装填してグリードを退治していた。
戌井 彰宏
声 - 蟹江俊介
元「BLAZE」特攻隊長で、現リーダー。以前は坊主頭だったが、現在は髪を染めてトサカ状にしている。
どういう経緯か異界の植物を入手し、自力でタブレット状に加工することで異界の力を限定的に引き出すドラッグとしてチームメンバーに与えていた。また、彼自身その力でゲートを強制的に生成できるようになっている。
カズマを失った志緒が失意の元でチームを解散させたことを憤慨しており、彼が暴走するBLAZEを止めに来たときは敵意を向け、躊躇なく異界へと落とした。
その目的はカズマを殺した敵チームに報復することであるが、半ば暴走状態にある。最終的には3度も自分の邪魔をしに来た志緒に激怒し、大量のタブレットを摂取。しかし、それによって材料の大元であるグリードを引き寄せてしまい、自らが異界に引きずり込まれ、グリードに囚われることになる。
事件後は憑き物が落ちたように大人しくなり、頭を丸めて服役している。なお、ある程度スマホの使用は許されており、ブレードをやりこんでいる。
異界化した際は、収監されていた鑑別所がグリードの襲撃を受けたが、ゾディアックに救出される。その後、改心したBLAZEとともに遼太同様聖木の木刀を受け取り、栄二とともにグリード退治をしていた。

美月の関係者

北都 征十郎(ほくと せいじゅうろう)
声 - 掛川裕彦
美月の祖父で、北都グループ会長。美月の父にあたる長男の死後、他の子供たちの争いに頭を抱えている。人柄は厳しさと優しさと多少のユーモアを兼ね備えた好人物。北都グループが開発に関わっているということで、ゲームもやる。ゲート・オブ・アヴァロンではラスボス。レイズして3回勝負に勝つとマスターエレメンツを貰える。
雪村 京香(ゆきむら きょうか)
声 - たかはし智秋[9]
美月の秘書。彼女もまたゾディアックの一員である。元々は実戦部隊「アングレカム」のメンバーであったが、現在は脱退している。
異界化した際は、自分と同じ元アングレカムのメンバーを集め、アーク=トリニティらしきソウルデヴァイスを携えてX.R.Cをサポートしている。
御厨 智明(みくりや ともあき)
声 - 菅沼久義
ゾディアックの傘下グループにある御厨グループ御曹司で、ゾディアック幹部候補生。美月の政略結婚の相手と目されており、お互い下の名前で呼ぶ。かなりのナルシストで気取った言動が特徴的。
ゾディアック十二家に名を連ねられてないことを気にしており、一気に上級幹部入りを果たさんとグリードの制御という禁忌の研究に手を出している。そのために作中で2度のグリムグリード事件を引き起こした。しかし、制御に成功したと思ったグリムグリードが洸たちに敗れたことで暴走し、結局計画は完全に頓挫。北都の監視下で査問を受けることになる。
異界化した際は杜宮のビルで査問を受けていたが、「熾天使」のグリードによって征十郎とともに攫われてしまう。そこで、かつて酷い目に遭わせてしまった璃音に介抱されたことで心から反省し、秘匿していた対グリード用戦闘ヘリを持ち出して窮地の洸たちをサポートした。

杜宮学園関係者

学生

既出の人物は除外する。

相沢 千明(あいざわ ちあき)
声 - 陰山真寿美
空手部の2年生部員。才能ある空に嫉妬して連れない態度を取った挙げ句、心ない暴言で傷つける。そのことへの悔恨がグリードに取り憑かれる結果となり、彼女を救うという目的が空を適格者に覚醒させた。洸が自身の体験を話したことで落ち着きを取り戻し、後に空と完全に和解した。
杜宮市異界化騒動では「冥の柱」に捕らえられてしまうが、空と祐騎の活躍で救出された。その後、麻衣と共に倶々楽屋製の手甲で戦闘に参加する。
寺田 麻衣(てらだ まい)
声 - 諏訪彩花
空手部の主将。3年生。千明と空のトラブルに頭を痛める。
杜宮市異界化騒動では千明と共に倶々楽屋製の手甲で戦闘に参加する。
アユミ
1年生の料理部員。空の親友。度々差し入れの品をくれるので見かけたら話しかけると良い。
ハルヒコ
声 - 森瀬惇平
1年生、高校デビューの不良。腕っ節は口ほどでもない。
サブロー
2年生、熱血ヲタクで純の親友。
ノブオ
2年生、ふくよかな体型の大食漢。本作における料理担当係。逸品料理と失敗料理の両方を担当し、提供合計数に応じて食材をくれる。
教員
シオカワ教頭
校長不在の学園において最高責任者。定年間近で陰気な初老の男性。後退した頭髪に眼鏡、事務員用の腕カバーをしている。
タナベ
暑苦しい性格の熱血国語教師。積極的に不良を更生させようとするなど勤務態度は真面目だが見合いは悉く失敗しており、女生徒たちからの人気もイマイチ。ケイコ先生に惚れ込んでいる。
マトウ
怪しげな雰囲気を漂わせる化学教師。生徒たちからもマッドサイエンティストと呼ばれている。妻帯者。妙なものに興味を惹かれ、一人で悦に入っている。
サキ
姉御肌の女性体育教師。スパルタ授業で恐れられている。トワ、ホナミとは学生時代からの友人で杜宮学園のOG。応援団員のアヤトを徹底的にシゴいている。
ケイコ先生
保健医。大人の色香のある女性。

杜宮市民

鍛冶金物「倶々楽屋」

表向きは単なる金物屋。だがソウルデヴァイスの調整を行っているネメシスの協力者。

マユ
ジヘイの孫で駆け出しの鍛冶職人。和装で店番していることが多い。霧の異界化騒動に巻き込まれてしまう。
ジヘイ
隻眼の頑固爺。マユにも厳しく接するがやはり可愛いらしく、マユの失踪事件では狼狽した。
スターカメラ
アカネ
声 - 田中栄理奈
家電量販店スターカメラの女性店員。だが、裏の貌はゾディアックの技術者。倶々楽屋とほぼ同じ機能を有する。
さくらドラッグ
ミズハラ
薬剤師。とある製薬会社から派遣されているらしく異界に通じてネメシスに協力する。基本的にさくらドラッグで購入出来るものについてはダンジョン内でも購入可能だが、章が変わったら品揃えも増えるので顔を覗かせて損はない。
城嶋無線
テツオ
声 - 奥畑幸典
七星モールに店を構えるジャンク屋。だが、裏ではネメシスの民間協力者の一人。倶々楽屋と同じ機能を有する他、交換でエレメントを上位品にしてくれる。交換対象はレアにも及ぶため終盤はテツオを頼る機会が増える。他にもマスターエレメントなど色々取り扱っている。

その他のキャラクター

レム
声 - 門脇舞以
中性的な容姿をしており、国籍・性別・年齢などの全てが不明な謎の存在。一人称は僕。体のラインなどが分かりづらいが、一応女性らしい。異界で偶然出会った洸に、適格者としてソウルデヴァイスを発現させる手助けをした。
その後も彼の前に現れては手助けすることもあるが、傍観者じみた態度をとることもある。
出現する際は大抵彼女が指定したもの以外の時間が停止するという謎の現象が発生し、その中での記憶を削除することも出来る様子。X.R.Cが発足する以前にも、ソウルデヴァイスの件も含めて洸に2度接触しているが、その意図は不明。
白装束
声 - 不明
聖霊教会の武装騎士団・「刻印騎士団(クロノス=オルデン)」の一人。コウ達の活動の陰で、何やら動きを見せる。
智明に作中最初のグリムグリード事件のキモとなった童話を手渡したのは彼。その正確な狙いは不明であるが、落とし子の殲滅が目的であるのは間違いはない。
グリードと渡り合うことが可能であるが、ソウルデヴァイスではなく空中に五芒星を描くことで光の矢を射出するなどの術を使用する。

グリムグリード 

ノスフェラトゥ
海外で出没したらしいグリムグリード。後述する「魔女」と同じように、霧で村を包んでその住人を全て異界へと誘った。すでに討伐されたとのこと。
夕闇の使徒
10年前の災害を引き起こした元凶。外見は地上絵のように平べったい。広範囲に対して「現実を偽る」という驚異的な能力を発揮できるなどグリムグリードの中でも上位の存在らしく、その周辺には引き寄せられた他のグリムグリードも出現していたという。
迷霧ノ魔女(ネブラ=マギア)
作中で初めて出現した魔女型グリムグリード。数週間にわたって霧を発生させ、眷属に住人を攫わせていた。黒い両手、黒い犬、烏と多くの眷属を持つ。
絶架ノ熾天使(セラフィム=アウラ)
10年前の災害時、死に瀕した璃音の願いを叶え、その命を繋いだ熾天使型グリムグリード。眷属は天使型のみ。
その後は彼女を天使憑きへと変貌させ、璃音の魂と10年かけて融合した。その結果、もはや彼女とこのグリードは不可分な状態となっている。
杜宮で水面下で進行していた異界活性化に加えて御厨の介入によって活性化、野望に燃える御厨によってコントロールされていたが撃破された後は意志を喪失し暴走してしまう。しかし、璃音がその存在を許容することにしたことで彼女の中で眠りについた。ただし、消滅したわけではなく、強力な力として未だ魂と癒着している状態である。
夕闇の落とし子(ブリード・オブ・ダスク)
10年前に夕闇の使徒が残した眷属であるが、この個体もまたグリムグリードである。杜宮駅地下から繋がる異界にて眠りについていた。人面を持つ芋虫とでもいうべき気色悪い外見をしている。国防軍などからは近年の異界化頻発の原因と目されていた。
冥キ禍ノ神獣/冥キ禍ノ神姫
グリード化したとある人物が変容した姿。獣の姿を打ち破ると女性的な姿へと変容する。それまで言及されたグリードのランクがSSSだったのに対して、前者はS4、後者はS5という文字通り「規格外」の化け物である。
この状態でも自我を保っており普通に会話も可能だが、その行動は習性のようなもので改める気はない。

  1. ^ 日本ファルコム、新作ゲーム「東京ザナドゥ」をPS Vita向けに発売へ CNET Japan 2015年2月26日
  2. ^ 日本ファルコムの“都市型神話アクションRPG”とは? GAME Watch 2014年12月18日
  3. ^ 「東亰ザナドゥ SAKURA まつりパッケージ」が3月24日に1万本限定で発売。価格は通常版の半額に近い(税込) 4Gamer.net 2016年2月5日
  4. ^ 【週間ソフト販売ランキング TOP50】3DS『DQM ジョーカー3』が38.1万本を売り上げ1位(3月21~27日)”. 電撃オンライン (2016年3月31日). 2016年4月1日閲覧。
  5. ^ 【電撃PS】『東亰ザナドゥ』OPアニメは“STUDIO 3Hz”が担当! 5人目の適格者“北都美月”の情報も公開に 電撃オンライン 2015年5月13日
  6. ^ 『東亰ザナドゥ』メインキャラクターふたりのプロフィールが公開! ファミ通.com 2015年3月5日
  7. ^ 名称はオリジナル『ザナドゥ』においてボスキャラ「ガルシス」戦(このときだけは威力が劣り、シリーズタイトルでもある「ドラゴンスレイヤー」が必要)を除き、最強武器だった「剣」に由来する。
  8. ^ キャストコメント No.17 - 野中藍”. 東亰ザナドゥ 公式サイト. 2015年10月14日閲覧。
  9. ^ ユキノと二役を演じている。
  10. ^ リアル☆SPiKA 日本ファルコム
  11. ^ 「ECO」10周年記念特別企画ECO×東亰ザナドゥコラボ開催! ガンホーゲームズ


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