早川書房
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当社をめぐる騒動
「差別表現糾弾」への対処
早川書房はレイモンド・チャンドラー『長いお別れ』を1976年にハヤカワ・ミステリ文庫から刊行した[8]。この作品では主人公フィリップ・マーロウが悪役刑事グレゴリウスから殴打された上、「市の留置所には屠殺場で働く方がいいような連中がうようよしている」と脅される場面が登場するが、この台詞は日本の屠場労組から「差別表現」として問題視され、早川書房側は確認会への出席を要求された[8]。しかし早川書房は「あくまでグレゴリウスという登場人物が脅しのために吐いたせりふの中にあらわれることであって、客観的な事実としての叙述でも、作者の思想でもないことはいうまでもありません」と反論し、屠場労組からの要求を突っぱねた[8]。そして、顧問弁護士の五十嵐二葉と協議の上、1991年9月6日付で「話し合いは1回限り、2~3時間に時間を限る。出席者は双方10人以内とし、弁護士が同席する」との条件で公開討論に応じる旨の回答文書を送った[8]。屠場労組がこの提案を受け入れなかったため、結局、早川書房は確認・糾弾会に出席しなかった[8]。
また、早川書房は1990年にカレル・ヴァン・ウォルフレン『日本/権力構造の謎』における「解放同盟の糾弾は人々に恐怖を与えるだけで、何の効果も、法的根拠もない」などの記述が部落解放同盟から問題視された際にも糾弾の動きに屈せず、ヴァン・ウォルフレンと小森龍邦に公開討論会を開かせている[8]。
太陽風交点事件
当社が堀晃のハードSF短編集『太陽風交点』の出版を巡って堀と徳間書店に対し出版差し止めの訴訟を起こした騒動。
覆面座談会事件
1968年年末、『SFマガジン』誌上の匿名座談会によって日本SF作家クラブの内部に亀裂が生じた事件。
脚注
- ^ ポケミス狩り その13 - 突発企画
- ^ 日本SF誕生ーー空想と科学の作家たち. 勉誠出版. (2019年8月5日)
- ^ 日本SF誕生ーー空想と科学の作家たち(第2章). 勉誠出版. (2019年8月5日)
- ^ 早川書房、ノーベル賞「三冠」達成。目の付けどころがスゴいと話題に、ハフポスト日本版、2017年10月10日 15時52分 JST(更新 2017年10月11日 13時47分 JST)。
- ^ “早川書房社長に「国際生涯功労賞」海外作品の紹介に貢献 世界最大級ロンドンブックフェア”. 日刊スポーツ. (2023年6月20日) 2023年6月20日閲覧。
- ^ 木村二郎『尋問・自供 25人のミステリ・ライター』(早川書房)p. 227
- ^ Amazon.co.jp: クラウドソーシング―みんなのパワーが世界を動かす
- ^ a b c d e f 江上茂『差別用語を見直す』pp. 112-113
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