招魂祭
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中国の道教
道教では死者に対しても招魂祭を行う。但し、復活の儀式ではない。たとえば紀元前の戦国時代の『楚辞』には宋玉の「招魂篇」では罪なく奸人に追われて死んだ屈原を偲び、その魂の離散を恐れ、呼び戻す為に行われている。『楚辞』九歌の「国殤」には「身既に死して神以て霊・魂魄毅として鬼雄となる」とある。現在でも死んでから1~3年後に常設の「神主(しんしゅ)」(儒教でも用いる。仏教の位牌にあたるもの。)に名前を記し、新たな先祖として祀る。すると、一種の鬼でありつつ、子孫の幸福・安全を守る先祖となるとされる。
関連項目
参考文献
- 岩波書店版『日本史辞典』(CD-ROM版、2000年)。
- 折口信夫『万葉集辞典』1919年1月、文会堂書店。所収、『折口信夫全集』第11巻、1996年1月、中央公論社。
- 『国史大辞典』1986年、吉川弘文館。
- 野口鉄郎ほか編『道教事典』1994年、平河出版社。
- 坂出祥伸編『「道教」の大事典』1994年、新人物往来社。
- 渡辺勝義『鎮魂祭の研究』名著出版、1994年。
- ^ 張麗山「東アジアの視点から見る日本陰陽寮の病気対策」小山聡子 編『前近代日本の病気治癒と呪術』(思文閣出版、2020年)ISBN 978-4-7842-1988-9 P25-28.
- ^ 赤澤春彦「日本中世における病・物気と陰陽道」小山聡子 編『前近代日本の病気治癒と呪術』(思文閣出版、2020年)ISBN 978-4-7842-1988-9 P172-173.
- ^ 卜部兼方『釈日本紀』経済雑誌社、1898年、835頁。この指摘は下掲の渡辺勝義『鎮魂祭の研究』による。
- ^ 『伴信友全集』第2巻、国書刊行会、1907年、653-654頁。この指摘は下掲の渡辺勝義『鎮魂祭の研究』による。
- ^ 伴信友「比古婆衣」第20巻「美多萬乃布由、又美多萬乃布利といふ事の考」。所収、『伴信友全集』第4巻、国書刊行会、1907年、436頁。この指摘は下掲の渡辺勝義『鎮魂祭の研究』による。
- ^ これらの指摘は渡辺勝義『鎮魂祭の研究』(名著出版・1994年)201-209頁による。
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