惣流・アスカ・ラングレー ゲーム版

惣流・アスカ・ラングレー

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/27 09:47 UTC 版)

ゲーム版

レイ同様、セガからセガサターン用ソフトとして発売されていたゲームシリーズを始め、多くのゲーム作品では原作(アニメ版)の印象を忠実に再現したキャラクターとして登場しており、イメージもほぼ同一となっている一方、『新世紀エヴァンゲリオン 綾波育成計画withアスカ補完計画』など、原作の印象とは異なるアスカをメインに据えたキャラクターゲームも登場している。

名前の由来

「惣流」は大日本帝国海軍航空母艦蒼龍から、「ラングレー」はアメリカ合衆国海軍航空母艦ラングレーから、「アスカ」は和田慎二の漫画の主人公から[注 9][17]

新劇場版の「式波」については、海上自衛隊のあやなみ型護衛艦しきなみ」から[18]

その他

  • エヴァはゲームなどを含めた全ての関連作品共通で登場人物の下の名前は全員カタカナ表記であるが、テレビアニメ版最終話の、いわゆる「学園エヴァ」での登場人物の字幕でアスカはカタカナ表記から唯一漢字表記の明日香と表示されていた。
  • エヴァのテレビ版の声優はオーディションで選ばれたが、アスカ役は綾波レイのオーディションに参加した声優から選ぶ予定だった[19]
  • テレビ版第弐拾弐話でアスカが踏みつけた猿のぬいぐるみは、宮村優子がサインなどに添えるイラストを基にデザインされている[20]
  • テレビ版第弐拾弐話のビデオフォーマット版での追加シーンでは、アスカが5人の声が違う自分を見せつけられるシーンがある。この5人の声が違う自分の声は、アスカ以外のエヴァンゲリオンの女性メインキャラクターの声優が務めている[注 10][21]。なお、このシーンはシト新生DEATH編(劇場公開版)をビデオ版に転用したものである[22]
  • テレビ版から3年後を描いたパラレルワールド的続編である小説『エヴァンゲリオン ANIMA』では、使徒との戦いや補完計画を乗り越えたことで再び自信を取り戻し、トラウマも解消されている。また、レイとの関係も修復されている。
  • 思想家の東浩紀は、新世紀エヴァンゲリオンにおいて、唯一第三新東京市の外部から到来し、ネルフ・ファミリーに属さないアスカを『エヴァ』世界における「外部の象徴」としており、『THE END OF EVANGELION』においては、想像的癒しをもたらす綾波レイと対照して、現実における他者としての役割を担っていると述べている[23]
  • ロックバンドL'Arc〜en〜Cielの楽曲「あなた」は、作曲者tetsuyaが、この詞の"あなた"とは自分にとってアニメ『新世紀エヴァンゲリオン』のヒロインの一人、惣流・アスカ・ラングレーのことだとコメントしており、曲も旧劇場版エヴァンゲリオンを見た直後に作られており、「アスカへ向けて『心を開いてくれ』という思いで作ったもの[24]」と語っている。
  • ガールズバンドspeenaの楽曲「ジレンマ」は、惣流・アスカ・ラングレーの心情をモチーフにしており、碇シンジに対する想いと、その想いを抱きながらも愛憎に近い感情をぶつけてしまうジレンマを表現している。

他作品への出演

2018年8月11日放送のTBS系テレビアニメ『新幹線変形ロボ シンカリオン』第31話でエヴァンゲリオンコラボが行われ、シンジを始め使徒を含め、ごく僅かながらエヴァのキャラクターが登場[注 11]した。第31話ではシンカリオンの世界での敵、巨大怪物体の「キングシトエル」が新劇場版に登場する使徒を組み合わせたものであるのに対し、本話で登場するアスカの名字は新劇場版の「式波」ではなく旧作の「惣流」になっている。なお、声は原典と同じく宮村が担当。また同作品の劇場版である『劇場版 新幹線変形ロボ シンカリオン 未来からきた神速のALFA-X』でも同様にコラボが行われている[25]


注釈

  1. ^ 企画段階ではO型のこともあった。
  2. ^ 設定上では金髪であるが、それに従った場合実際に塗る色は黄色や黄土色になり、特にテレビ画面では見栄えが汚くなるため茶色に変更された。色の心配がない漫画版でも特に金髪であることは意識されていない[3]。新劇場版ではテレビ版よりも薄く明るい茶色に描かれた。
  3. ^ ただし、第九話のシンジとの会話において1度だけ「レイ」と言っている。
  4. ^ ただし、レイはこのとき固辞し出席しなかった。
  5. ^ 高級ステーキを振る舞う予定だったが、レイの偏食によりラーメンの屋台に変更。
  6. ^ シンジとの同居は原作アニメと違い、イスラフェル戦後にアスカの希望で同居している。NERV本部が停電し、二人きりになった際、テレビ版のようにシンジにキスを迫るシーンがあるが、そちらでは未遂で終わっている(アスカ曰く「ただの遊び」)。前述の同居の希望やキスを持ちかけたことや、「シンジがエヴァに溶け込んだ際には心配する」、「レイとの仲を原作ほどではないが気にしている」描写も多少ながら存在する。
  7. ^ この場面では『テレビシリーズ』や『旧劇場版』で着用していたものと同じデザインのプラグスーツ姿で登場している。また、この場面を再現した立体物として『一番くじ エヴァンゲリオン~初号機、暴走!~』[15]、『POP UP PARADE アスカ・ラングレー』[16]などがあるが、どちらもこのシーンのアスカを「惣流」とも「式波」とも明言しない形で立体化している。
  8. ^ シンジともめていたところをトウジが「夫婦喧嘩かいな」と冷やかした。
  9. ^ 超少女明日香』のこととみられる
  10. ^ 最初から順に三石琴乃林原めぐみ長沢美樹山口由里子岩男潤子
  11. ^ 登場したのはシンジ、アスカ、レイ、洞木三姉妹(長女コダマ、三女ノゾミは本話がアニメーション初登場)、ミサト(京都支部のオペレーターとして音声のみ)、新劇場版に登場する使徒(キングシトエル)

出典

  1. ^ a b c d e f g CHRONICLE 03 2010.
  2. ^ The description of characters, on a site of Gainax Archived 2015年9月18日, at the Wayback Machine.
  3. ^ a b 『少年エース7月号増刊 新世紀エヴァンゲリオンコミック総集編』753ページ。
  4. ^ a b >テレビアニメ版第9話
  5. ^ アニメ10話
  6. ^ アニメ22話
  7. ^ アニメ8話
  8. ^ 第九話「瞬間、心、重ねて」より。
  9. ^ 第弐拾参話「涙」より。
  10. ^ a b CHRONICLE 22 2010.
  11. ^ 2007年9月の「FLASH EX」のエヴァ特集他より
  12. ^ a b CHRONICLE 12 2010.
  13. ^ a b 『ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破』作品情報 -キャラクター紹介-”. 2011年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年12月25日閲覧。
  14. ^ ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q 身長対比図より。
  15. ^ 一番くじ倶楽部”. 一番くじ倶楽部. 2022年8月26日閲覧。
  16. ^ POP UP PARADEより『シン・エヴァンゲリオン劇場版』ラストシーンの浜辺での姿のアスカが登場!”. エヴァ・インフォメーション (2022年8月26日). 2022年8月26日閲覧。
  17. ^ 雑記”. 2007年9月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月1日閲覧。
  18. ^ ヱヴァンゲリヲン新劇場版:破 全記録全集 庵野秀明インタビュー
  19. ^ @khara_incの2020年10月04日のツイート2020年10月5日閲覧。
  20. ^ 新世紀エヴァンゲリオン Genesis 0:11 VHS・LD版付録 EVA友の会 第拾壱号 もっと重箱の隅
  21. ^ 新世紀エヴァンゲリオン Genesis 0:11 LD版解説 Bパート Cut/343 いろいろなアスカ
  22. ^ 新世紀エヴァンゲリオン Genesis 0:11 VHS・LD版付録 EVA友の会 第拾壱号 新作カット&シーンを探せ!! ビデオ・LD版の研究 第弐拾壱話、第弐拾弐話編
  23. ^ 東浩紀(1999) 『郵便的不安たち』 朝日新聞社 ISBN 4-02-257404-6
  24. ^ リットーミュージック社『BASS MAGAZINE SPECIAL FEATURE SERIES/tetsuya L'Arc〜en〜Ciel』2010年
  25. ^ “『シンカリオン』と『エヴァ』コラボ再び! あの次回予告をオマージュ”. カイユウ. (2019年11月22日). https://kai-you.net/article/69473 2021年4月1日閲覧。 






固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「惣流・アスカ・ラングレー」の関連用語

惣流・アスカ・ラングレーのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



惣流・アスカ・ラングレーのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの惣流・アスカ・ラングレー (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS