張育成
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/01/09 07:52 UTC 版)
![]() クリーブランド・ガーディアンズ時代 (2022年5月21日) | |
基本情報 | |
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国籍 |
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出身地 | 台東市 |
生年月日 | 1995年8月18日(28歳) |
身長 体重 |
6' 1" =約185.4 cm 180 lb =約81.6 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 内野手、指名打者 |
プロ入り | 2013年 アマチュアFA |
初出場 | 2019年6月28日 |
年俸 | $850,000(2023年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
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国際大会 | |
代表チーム |
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WBC | 2023年 |
この表について
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張 育成 | |
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各種表記 | |
繁体字: | 張 育成 |
簡体字: | 张 育成 |
拼音: | Zhāng Yùchéng |
和名表記: | ちょう いくせい |
発音転記: | ジャン・ユーチェン |
英語名: | Chang Yu-Cheng |
フルネームは張 育成(ジャン・ユーチェン)(Chang Yu-Cheng)だが、MLBでの登録名は苗字と名前を短縮した ユー・チャン(Yu Chang)である[2]。
兄は同じくプロ野球選手の張進德[3]。台湾原住民のアミ族の血を引いている[4]。
経歴
プロ入りとインディアンス/ガーディアンズ時代
2013年6月3日にアマチュア・フリーエージェントでクリーブランド・インディアンス(2022年よりインディアンス→ガーディアンズへと改称)と契約し、プロ入り。
2014年6月20日に傘下のルーキー級アリゾナリーグ・インディアンスに配属され、プロデビュー。46試合に出場して打率.346、6本塁打、25打点、6盗塁を記録した。
2015年は、A級レイクカウンティ・キャプテンズで開幕を迎えた。6月10日に7日間の故障者リストに登録された。6月27日に故障者リストから復帰した。8月6日に再び7日間の故障者リストに登録された。8月18日に故障者リストから復帰した。最終的に105試合に出場して打率.232、9本塁打、52打点、5盗塁を記録した。
2016年は、A+級リンチバーグ・ヒルキャッツで開幕を迎えた。6月20日にカロライナ・リーグのオールスターゲームに選出された。8月11日に7日間の故障者リストに登録された。8月23日に故障者リストから復帰した。最終的に109試合に出場して打率.259、13本塁打、70打点、11盗塁を記録した。オフにはアリゾナ・フォールリーグに参加し、メサ・ソーラーソックスに所属した。
2017年は、AA級アクロン・ラバーダックスで開幕を迎えた。最終的に126試合に出場して打率.220、24本塁打、66打点、11盗塁を記録した。オフの11月20日にルール・ファイブ・ドラフトでの流出を防ぐために40人枠入りした[5]。
2018年1月にMLB.comが発表したプロスペクトランキングにおいて、インディアンスの組織内で6位にランクインした[6]。3月9日にオプションでAA級アクロンへ配属され、3月30日にAAA級コロンバス・クリッパーズに配属され、開幕を迎えた。7月10日にインターナショナルリーグのオールスターゲームに選出された。最終的に127試合に出場して打率.256、13本塁打、62打点、4盗塁を記録した。オフには2年ぶりにアリゾナ・フォールリーグに参加し、グレンデール・デザートドッグスに所属した[7]。
2019年3月11日にオプションでAAA級コロンバスに配属され、開幕を迎えた。4月18日に左指の捻挫で7日間の故障者リストに登録された。4月25日に故障者リストから復帰した。4月30日に再び左指の捻挫で7日間の故障者リストに登録された。6月18日に故障者リストから復帰した。6月28日にMLB初昇格を果たし[8]、同日のボルチモア・オリオールズ戦にて「8番・三塁手」で先発出場してメジャーデビュー(この試合は3打数無安打)[9]。6月30日にオプションでAAA級コロンバスへ降格したが、8月25日に再びメジャーに復帰した。8月26日のカンザスシティ・ロイヤルズ戦ではMLB初安打を含むマルチ安打を放った[10]。9月10日のロサンゼルス・エンゼルス戦ではMLB初本塁打を記録した[11]。最終的には28試合に出場して打率.178、1本塁打、6打点を記録した。
2020年は開幕前の3月19日にオプションでAAA級コロンバスへ配属された。7月23日にメジャーに昇格した。8月31日にオルタネイト・トレーニング・サイトに登録された。9月15日に再びメジャーに昇格した。9月25日にオプションでオルタネイト・トレーニング・サイトに降格した。9月28日に再びメジャーに昇格した。最終的に新型コロナウイルスの感染拡大の影響で60試合の短縮シーズンとなる中で、10試合に出場して打率.182、1打点を記録した。
2021年のスプリングトレーニング中のプレシーズン・ゲームで18試合に出場して打率.282、4本塁打[12]、OPS1.009を記録した[13][14]。その結果、4月2日のデトロイト・タイガースとの開幕戦で、「7番・一塁手」として自身初となる開幕スタメン入りを果たした[15]。同月13日のシカゴ・ホワイトソックス戦ではサヨナラエラーを犯し、アジア系住民としての人種差別や誹謗中傷を受けた事をSNSで公開した[16][17][18]。7月2日にオプションでAAA級コロンバスへ降格した。7月21日にメジャーに再昇格した。8月1日のホワイトソックス戦では決勝打となる2点三塁打を放った[19]。しかし、8月2日に再びオプションでAAA級コロンバスへ降格し、8月6日にアクティブ・ロースター入りした。8月13日に再びメジャーに再昇格し、翌14日のタイガース戦では本塁打を含む2長打、2打点を記録した[20]。8月28日のボストン・レッドソックス戦では3試合連続となる本塁打を記録した[21]。最終的には自己最多の89試合に出場して打率.228、9本塁打、39打点を記録した。
2022年は開幕から4試合に出場後の4月15日に10日間の故障者リストに登録された。4月29日にリハビリのため、AA級アクロンへ配属された。5月3日にAAA級コロンバスへ昇格し、5月13日にメジャーに復帰した[22]。しかし、10打数無安打という成績で、5月26日にDFAとなった[23]。
パイレーツ時代
2022年5月30日に金銭トレードでピッツバーグ・パイレーツへ移籍した[24]。パイレーツでは18試合に出場して打率.167、1本塁打、2打点という成績に終わり、6月30日にDFAとなった[22]。
レイズ時代
2022年7月5日にウェイバー公示を経てタンパベイ・レイズへ移籍し、7月8日にアクティブ・ロースター入りした。9月7日にMLBの台湾人選手としては初めて通算100安打を記録した[25]。レイズでは36試合に出場し、打率.260、3本塁打、12打点を記録したが、9月9日にDFAとなった[22]。
レッドソックス時代
2022年9月12日にウェイバー公示を経てボストン・レッドソックスへ移籍し、同日中にAAA級ウースター・レッドソックスへ配属された。9月14日にアクティブ・ロースター入りした。レッドソックスでは11試合に出場して打率.150、1打点だった[22]。オフの11月18日にノンテンダーFAとなった[26]。
2023年2月16日にレッドソックスと単年のメジャー契約を結んだ[27]。シーズン開幕前の3月に開催された第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)のチャイニーズタイペイ代表に選出された。チャイニーズタイペイは1次ラウンドで敗退したが、張は1次ラウンドのMVPとなった。また大会終了後に一塁手部門でベストナインに選出された。開幕後はメジャーで39試合に出場したが、打率.162、6本塁打という結果に終わり、8月8日にDFAとなった[22]。8月11日にマイナー契約を結び直し、同日中にAAA級ウースターに送られた[22]。オフの10月13日にFAとなった。
プレースタイル
守備では遊撃手が本職で、UZR/150は+10.0程度[28]と、UZRの評価基準でもわかるようにセイバーメトリクスのUZR基準では守備は優秀だが、インディアンスの遊撃には2020年までフランシスコ・リンドーアという不動のレギュラーがいたため、三塁手に回る可能性があるとも言われていた[6]。実際には三塁手としても活躍し、2021年は一塁手、2022年からは二塁手としての起用が多かった[28]。
- ^ “Yu-Cheng Chang Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2023年3月11日閲覧。
- ^ a b Baseball-Reference 参照
- ^ 自由時報電子報 (2021年4月14日). “中職》力挺弟弟張育成回應酸民 張進德聊自身經驗 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年4月14日閲覧。
- ^ Joe Noga (2021年4月13日). “Yu Chang receives anti-Asian hate messages on social media following Cleveland Indians loss”. Plain Dealer 2021年8月21日閲覧。
- ^ Paul Hoynes (2017年11月21日). “Cleveland Indians add four to 40-man roster; claim Refsnyder; DFA Crockett, Baker” (英語). Cleveland.com. 2019年1月3日閲覧。
- ^ a b 2018 MLB Prospects Watch – Cleveland Indians Top 30 Prospects list. MLB.com. Retrieved on January 3, 2019.
- ^ Baseball-Reference (Register) 参照
- ^ Mandy Bell (2019年6月28日). “Indians' Ramirez heads to paternity list” (英語). MLB.com. 2019年6月29日閲覧。
- ^ “Gameday Orioles13, Indians0 Friday, June 28, 2019” (英語). MLB.com (2019年6月28日). 2019年6月29日閲覧。
- ^ “台湾出身24歳・張育成が鮮烈初ヒット! 三塁打含むマルチ、ラミレス離脱のインディアンス救世主へ”. ベースボールチャンネル(BaseBall Channel). 2019年8月26日閲覧。
- ^ “張育成首轟感言笑中帶淚 這球獻給已故父親[影 | 運動 | 中央社 CNA]” (中国語). www.cna.com.tw. 2019年9月10日閲覧。
- ^ “台湾の張育成、OP戦4号 大谷翔平に並ぶ/米大リーグ | 芸能スポーツ | 中央社フォーカス台湾 MOBILE”. japan.cna.com.tw. 2021年3月17日閲覧。
- ^ “Yu Chang Stats, Fantasy & News” (英語). MLB.com. 2021年3月30日閲覧。
- ^ 民間全民電視公司 (2021年3月31日). “張育成生涯最佳春訓! 有望開幕戰先發一壘手” (中国語). 民視新聞網. 2021年3月31日閲覧。
- ^ “張育成開幕戰先發雪中打球 招牌笑臉來自信心[影 | 運動 | 重點新聞 | 中央社 CNA]” (中国語). www.cna.com.tw. 2021年4月2日閲覧。
- ^ yuthesouljaboyの2021年4月13日のツイート、2021年4月13日閲覧。
- ^ “インディアンスの張、差別的メッセージ受け取ったと明かす”. www.afpbb.com. 2021年4月14日閲覧。
- ^ “台湾出身の張育成がSNSに投稿したメッセージの内容から垣間見られる米国社会の病巣(菊地慶剛) - Yahoo!ニュース”. Yahoo!ニュース 個人. 2021年4月14日閲覧。
- ^ 自由時報電子報 (2021年8月1日). “MLB》張育成致勝三壘安成勝利打點 助隊逆轉贏球 - 自由體育”. 自由時報電子報. 2021年8月1日閲覧。
- ^ 聯合新聞網 (20210815T042405Z). “MLB/張育成返大聯盟 開轟寫新猷 | 聯合新聞網:最懂你的新聞網站” (中国語). 聯合新聞網. 2021年8月15日閲覧。
- ^ “大リーグ、張育成3試合連続本塁打 台湾人初 (2021年8月28日)”. エキサイトニュース. 2021年8月28日閲覧。
- ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2023年12月17日閲覧。
- ^ Darragh McDonald (2022年5月26日). “Guardians Designate Yu Chang, Select Oscar Gonzalez” (英語). MLB Trade Rumors. 2022年5月27日閲覧。
- ^ “Press release: Pittsburgh Pirates acquire infielder Yu Chang from Cleveland”. MLB.com. 2022年5月31日閲覧。
- ^ “Taiwanese MLB player Yu Chang gets hit No. 100” (英語). Focus Taiwan - CNA English News (2022年9月7日). 2022年12月27日閲覧。
- ^ Ian Browne (2022年11月19日). “Red Sox non-tender Cordero, Chang” (英語). MLB.com. 2022年12月22日閲覧。
- ^ “Red Sox agree to one-year contract with infielder Yu Chang”. MLB.com (2023年2月16日). 2023年2月19日閲覧。
- ^ a b “Yu Chang - Stats - Batting | FanGraphs Baseball”. www.fangraphs.com. 2023年4月9日閲覧。
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