平均への回帰
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/06/17 04:09 UTC 版)
数学的説明
とをいずれも標準正規分布(平均は、分散は)に従うランダム変数とし、これらの相関係数をとする。 である。正規分布の性質から、の値が決まっている場合のの期待値はに比例する、すなわち である。ここで であるから、の期待値はの観察値よりもに近い。一般の確率分布についても同様の結果が得られる。
これは、2変数の相関が小さくなる(が小さくなる)ほど、平均への回帰は顕著になる、ということを示している。つまり現在、相関を分析する方法として回帰分析、線形回帰などという言葉が用いられるが、元来の意味での「回帰」は、むしろ「相関が低い」ことを表している。
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