山本繁太郎
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自身の体調面による問題
山本は2012年(平成24年)8月22日に知事に就任し初登庁したが、就任式における訓示の中で、知事選の最中からこじらせた肺炎が完治しないため9月7日まで入院することを明らかにした(この間の職務代理者は置いていない)[14]。都道府県知事が就任初日に職務が執行できない健康状態であることを表明するのは極めて異例[15]。ただし、同日午後の記者会見で「呼吸器の治療をしている」と述べ、就任式での「肺炎」との表現を改めた。詳細な病状は、治療中であることを理由に説明を避けた[16]。
2013年(平成25年)10月28日、佐賀市で開かれた九州地方知事会の会議中に体調不良を訴え途中退席し、山口に戻った後に同日再び入院[17]。11月定例県議会も欠席し、この間、副知事の藤部秀則を知事職務代理者とした[18]。年が明けても体調が回復せず公務復帰の目途が立たないことから知事職の続行を断念。2014年(平成26年)1月9日、病院へ見舞いに訪れた山口県議会議長の柳居俊学に対して知事辞職願を提出した[19]。これを受けて同年1月14日に開かれた山口県議会臨時議会において知事辞職が同意された[7]。
批判・不祥事
- 構造計算書偽造問題
- 2005年(平成17年)に構造計算書偽造問題が発覚した際に、山本は国土交通省住宅局長を務めていた。このことについて、3年後、山本が衆議院補欠選挙への出馬を控えた2008年(平成20年)にタブロイド判夕刊紙の日刊ゲンダイは「建設業界から『ザル法でしかない建築基準法を放置していたにも係わらず責任をすべて民間業者に押し付けた』として批判された」と報じた[20]。
評伝・追想録
大森雅夫岡山市長による追想が日本経済新聞(2015年12月11日付 『交遊抄』)及び岡山市ホームページ(岡山市長メールマガジン「桃太郎のまち岡山の挑戦」(60)、2015年12月11日号、【山本繁太郎さんを悼む~人間の器~】)に掲載された[21]。
2016年5月1日、政策史検証実行委員会によって追想録『山本繁太郎とその時代』(全639ページ)が刊行された[22][23][24]。
- ^ a b c 『建設省名鑑』時評社、1986年発行、15ページ
- ^ “攻防:衆院2区補選 「道路」の代理戦か--告示まで1週間 /山口”. 毎日新聞. (2008年4月8日)[リンク切れ]
- ^ 『サンケイ日本紳士年鑑 第18版』サンケイ新聞データシステム、1984年7月。ASIN B000J715WQ。
- ^ “選挙:衆院選・山口2区補選 告示、自・民一騎討ち--ねじれ国会に影響”. 毎日新聞. (2008年4月15日)[リンク切れ]
- ^ “「二井県政を継承」山本氏、知事選出馬表明 産業再生に最重点”. 山口新聞. (2012年3月3日). オリジナルの2016年3月9日時点におけるアーカイブ。 2021年8月18日閲覧。
- ^ “山口知事に山本氏=「脱原発」の飯田氏破る-オスプレイ搬入に反対”. 時事通信. (2012年7月30日). オリジナルの2013年1月4日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c “山本知事の辞職同意=山口県議会”. 時事通信. (2014年1月14日). オリジナルの2014年2月2日時点におけるアーカイブ。
- ^ “山本繁太郎さん死去 前山口県知事”. 朝日新聞. (2014年3月15日). オリジナルの2014年12月10日時点におけるアーカイブ。 2021年8月18日閲覧。
- ^ “山本・前山口知事が死去、65歳”. 読売新聞. (2014年3月15日). オリジナルの2014年3月21日時点におけるアーカイブ。
- ^ a b c d “山本繁太郎マニフェスト” (PDF). 山本しげたろう後援会. 2012年10月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年12月25日閲覧。
- ^ “知事記者会見録・平成24年9月10日実施分”. 山口県/広報広聴課 (2012年9月12日). 2015年12月25日閲覧。
- ^ “知事記者会見録・平成24年10月15日実施分”. 山口県/広報広聴課 (2012年10月17日). 2015年12月25日閲覧。
- ^ “山口2区補選は自・民対決”. 中国新聞. (2008年4月15日). オリジナルの2008年6月3日時点におけるアーカイブ。 2021年8月18日閲覧。
- ^ “山本知事、就任即入院へ=肺炎で9月7日まで-山口県”. 時事通信. (2012年8月22日) 2012年8月22日閲覧。[リンク切れ]
- ^ “初登庁の山口県知事、肺炎で入院へ”. 日本経済新聞. (2012年8月22日) 2021年8月18日閲覧。
- ^ “22日就任の山口県知事「呼吸器の治療」で入院”. 日本経済新聞. (2012年8月22日) 2021年8月18日閲覧。
- ^ “山本知事が入院 体調不良で会議途中退席”. 山口新聞. (2013年10月29日). オリジナルの2015年12月25日時点におけるアーカイブ。 2014年1月11日閲覧。
- ^ “知事の職務代理者に副知事設置”. 山口新聞. (2013年12月3日). オリジナルの2016年3月8日時点におけるアーカイブ。 2021年8月18日閲覧。
- ^ “山口知事:入院先訪問の県議会議長に辞職願提出”. 毎日新聞. (2014年1月10日). オリジナルの2014年1月10日時点におけるアーカイブ。 2014年1月10日閲覧。
- ^ “福田政権4・27山口2区補選でトドメ”. 日刊ゲンダイ. (2008年4月1日)[リンク切れ]
- ^ “岡山市長メールマガジン「桃太郎のまち岡山の挑戦」(60)、2015年12月11日号”. 岡山市/市政情報/岡山市長室 (2015年12月11日). 2016年8月29日閲覧。
- ^ “山本繁太郎とその時代”. 国立国会図書館/サーチ/ジャンル:2.歴史>28.伝記>289.個人伝記 (2015年12月11日). 2016年8月29日閲覧。
- ^ "山本繁太郎とその時代" - 東京大学OPAC、NCID BB21746090、2016年8月29日閲覧。
- ^ “山本繁太郎とその時代”. 山口県立図書館 書誌情報. 2016年8月29日閲覧。
- 1 山本繁太郎とは
- 2 山本繁太郎の概要
- 3 主張・政策
- 4 自身の体調面による問題
- 5 脚注
固有名詞の分類
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