寺田京子 寺田京子の概要

寺田京子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/05/11 17:49 UTC 版)

来歴

1939年、旧満州国鞍山女学院に入学。病のため1942年に札幌に戻り 以後結核のため闘病生活を送る。1944年、栗木重光の指導による「狭霧句会」にて句作を開始。1946年から49年にかけて「水声」「水輪」「壺」に参加し、それぞれ同人となる。1948年加藤楸邨に師事し、1954年「寒雷」同人。1959年より放送作家としてNHKや北海道の民放でドラマ作品を発表。1968年、第15回現代俳句協会賞受賞。1970年「杉」創刊同人。

いわゆる療養俳人として出発し、持病との闘いの中で自己をみつめる句を多く作った。生への葛藤や女性の情念などを主題とし、鋭敏な言語感覚とリアリズムを融合させた独自の作風で知られた[1]。句集に『冬の匙』『日の鷹』『鷺の巣』『雛の晴』がある。1976年6月22日、慢性呼吸不全による心肺不全により死去。54歳。自宅に近かった札幌市の旭山記念公園に句碑がある。

2019年6月、宇多喜代子林桂らの尽力により、『寺田京子全句集』が刊行された[2]

句集

  • 冬の匙 (1956)
  • 日の鷹 (1967)
  • 鷺の巣 (1975)
  • 雛の晴 (1983)
  • 寺田京子全句集 (2019)

参考文献

関連文献

  • 寺田京子句碑建立発起人会 『寺田京子句碑建立記念誌』
  • 栗林浩 『続々俳人探訪』 文学の森
  • 松田ひろむ「句集探訪 寺田京子全句集」(「鷗座」2020年1月号~3月号連載中)

外部リンク


  1. ^ 「寺田京子」『現代俳句大事典』三省堂、2005年、359-360頁。
  2. ^ 詩歌の森へ:『寺田京子全句集』=酒井佐忠 毎日新聞、2019年9月10日


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