大神伝 〜小さき太陽〜 敵キャラクター

大神伝 〜小さき太陽〜

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 03:52 UTC 版)

敵キャラクター

今作ではボスキャラクターである大妖怪、一般妖怪と小妖怪が敵キャラクターとして登場する。大妖怪(ボス)と一般妖怪は前作同様に戦闘画面へと移行したのち戦闘となるが、小妖怪は遭遇しても戦闘画面にはならず、フィールド上を徘徊しているだけで一般妖怪と比べると体力はかなり低い。

大妖怪

大蟇怪(おおがまのけ)
花咲谷を根城とする妖怪。左目に眼帯をしている。賽の実を体内に取り込んで自らの妖気の源としていた。小心者であるが今回の異変に乗じて力を手にし、花咲谷を手中に収めた。
鬼婆
鬼火市場を取り仕切る元締めの妖怪。普段は物静かであるが、怒りに触れると敵味方関係なく暴れだす。鬼火市場での腕自慢大会に妖怪に変装して参加したチビテラスらの正体に気づき、市場が崩壊するまで執拗に追い回した。
大ナマズ
アガタの森に水没した五重塔に出現する妖怪。自らを鯉だと信じて疑わず、いつか登竜門を遡って龍になることを夢見ている。攻撃パターンは前作の一郎丸に酷似しており、対処法もほぼ共通している。死に際に起こした「コイの滝登り」でチビテラスらを両島原まで押し流した。
連獅子/千両・万両
西安京の芝居小屋の舞台に出現する妖怪。その姿は歌舞伎役者を模した巨大なカラクリ人形。荒々しい歌舞伎の舞でチビテラスらを翻弄する。連獅子の原動力は花道に立つことなく果てていった役者の無念を千両と万両が集めて人形に閉じ込めたもの。なお、千両は鶴、万両は亀の姿をしており、演技が上手くなかった歌舞伎役者の無念が集まった妖怪であるとされる。
怨霊王
生前は政治家で人民のために尽力したが、政争に巻き込まれて憤死した人物の激しい怨念が妖怪化したもの。両島原に埋葬されていたが、何者かによってその墳墓が暴かれたことによって現世に復活し、ナカツクニを再び闇で覆うことになった。クロウのようにビームソードのような剣を持ち、浮遊しながら襲いかかる。分身による多重攻撃や回避不可能な全方位攻撃など攻撃パターンはさまざまかつ強力である。
本名は「菅原道真」であり、政争の末の憤死など実際の生い立ちもモデルにされている。また、俳句攻撃をする際には拾遺和歌集に収録されている「東風吹かば…」で始まる和歌が表示される。
ダイダラボッチ
月の民が造った巨大なカラクリで顔がウサギのようになっている。一度起動してしまうと、全てを破壊し尽くすまでその活動を止める事はない。とある不都合で暴走してしまい、月の民によって遺跡に封印されていたが、怨霊王がゲンナイに作らせた起動スイッチによって再起動してしまう。怨霊王との戦いではダイダラボッチの頭上で行われ、頭のコントローラーでダイダラボッチの動きを制御しないと妨害をしてくる。
海星鬼(ひとでおに)
知玉の宮の水路に出現する妖怪。海難事故で死んだ者たちの無念がヒトデの姿に宿ったもの。五本の触手を用いて海に引きずり込もうとする。作中で唯一ボス戦が2Dスクロール画面となる。
(みずち)
9か月前のナカツクニでヤマタノオロチによって氷室の琥珀の守りを一任されている妖怪。元々は現世のある村を護る守護神であったが、度重なる戦乱で村を滅ぼされ、争いを止めない人間に絶望してヤマタノオロチに取り入った。自らを氷漬けにして琥珀を管理している。
悪路王(あくろおう)
本作のラストボス。自らの意思で行動できる闇そのものであり、前作のラストボスである常闇ノ皇やヤマタノオロチですら自らの憑代とした。意識体であるため具現化するための器を変えながら、悠久の時間を経てきた。自らの力を最大限まで引き出すのは闇とは対極にある光であり、物語終盤でイザナギやスサノオの子孫であるクニヌシに憑依して具現化した。
意識体戦と完全体戦の2戦を戦うことになり、完全体戦では憑依されたクニヌシと悪路王が作り出したチビテラスの闇の分身との戦闘となる。前作の常闇ノ皇戦と同様にすべての筆しらべを用いての戦闘となる。
悪路王」とは史実の8世紀ごろに朝廷に抵抗した蝦夷の指導者アテルイとされている。

一般妖怪

天邪鬼
ゲーム序盤に頻繁に出現する妖怪。緑、赤、黄、青、黒と前作と同名で登場するが、前作の天邪鬼は楽器を持っていたのに対して今作では羽子板やコマ、けん玉などの遊び道具を用いて攻撃してくる。また顔の邪鬼面沙が花札になっている。
旧天邪鬼
9か月前のナカツクニに出現する妖怪。前作の「天邪鬼」であり、前述したものとは異なっている。今作では「緑天邪鬼」と「赤天邪鬼」のみ登場。
骸貝(むくろがい)
巨大な眼球と二本の腕を有した貝の妖怪で、海で泳いでいた人間を溺死させその肉体を食らう。前作の鬼灯のような妖怪で怯ませたあとに桜花すると弱点が露出する。
鬼胡桃
食われず種にもなれなかった胡桃が妖怪になった姿。骸貝の上位互換的存在。前作の鵺のような妖怪で怯ませたあとに桜花して内部を露出させてから輝玉を使用することで効率的にダメージを与えることができる。
濡女(ぬれおんな)
水害によって犠牲になった女の魂が変化した液状の妖怪。身体を液状化させて自在に移動しプレイヤーを翻弄する。内部の核を攻撃することによってのみダメージを与えられる。
蛇帯(じゃたい)
蛇のごとく細長い妖怪。侍の試し斬りに使われた竹が怨念を持ち、妖怪になった。所々に刀が突き刺さっている。妖気をまとった状態ではあらゆる攻撃が無力化されてしまうが、蛇帯が放った刀を「一閃」で弾き返す、「迅雷」といった雷の属性の攻撃を与えると気絶させられる。
どくろ
文字通り骸骨のような骨だけで構成された巨大な妖怪。「がしゃどくろ」と「武者どくろ」の2種がおり、どちらも肋骨ないし鎧に防護された胸の核を攻撃してダメージを与える。ダンジョンでしか戦えず、通常のタタリ場では出現しない。どちらも殺された人たちの怨念が集まってできた、恨みの集合体。
古末都玖利(こまつくり)
コマの姿をした妖怪。前作における「輪入道」や「雲外鏡」のようなタイプの妖怪で、炎をまとった「朱目古末都玖利」、赤天邪鬼に乗られまいと氷をまとった「氷唇古末都玖利」、雷神族の楽器が妖怪と化し、電気をまとった「雷耳古末都玖利」、ほかの3種が投げゴマであるのに対し、他のひねりゴマの形をしたなんの特徴もなく古末都玖利の真似事ばかりしている「三面古末都玖利」がいる。
なお、「古末都玖利」とはコマの古称である。
過去のナカツクニに出現する馬型の霊獣。炎を纏い人間の魂をも炎で燃やす「炎獣」、悪寒すら覚える寒さを持ち、人間の魂が中に封じ込められている「氷獣」、タタリ場の暗雲が霊獣へと姿を変えた「雷獣」、ランダムに属性が変化し、人間に罰を与える「神獣」の4種が存在。
埴輪
100年前の神州平原に出現する埴輪の妖怪。前作にも登場した。今作では「埴輪戦士」と「埴輪武者」がそのまま登場。

小妖怪

ゲーム序盤から終盤まで頻繁に出現する岩型の妖怪。妖気を浴びて動けるようになったものも嫉妬から人間を轢き殺そうと襲いかかる。「殺生石」をベースに火山災害に巻き込まれた者の怨念が石に宿った「灼熱石」、大地への感謝を忘れた人間に対し、凍える氷のように鉄槌を与える「氷嵐石」、電気を纏い、激しい雷かの如くの怒りを心に秘めた「雷光石」の4種が存在。基本的に攻撃パターンはプレイヤーめがけて突進してくるのみである。
鬼火・狐火
フィールド上を浮遊する炎をまとった妖怪。失った物を探すかのように彷徨う「青鬼火」と、恨みを買って殺された行商人の魂が変化した「赤鬼火」、意思を持った妖狐の炎の妖怪「狐火」の3種があるが、色が異なるだけで攻撃パターンや体力に差はほとんどない。
蟇怪(がまのけ)
蛙の姿をした妖怪。人間を引きずり込み魂を啜る。序盤では「蟇怪」が登場するが、後々「白蟇怪」なる炎、氷、雷の属性を持つ個体が出現する。攻撃は飛び跳ねての体当たり。
竜頭(りゅうず)
竜の頭像を模した妖怪。竜頭の元になる石像を作った石像の職人の情が宿り妖怪化した。あらゆる攻撃が無力化され、吐き出す火球を一閃で打ち返すことによってのみダメージを与えられる。「竜頭」は移動できないが、上位互換の「飛竜頭」は動きながらプレイヤーを追尾し、火球を射出する。
埴輪軍馬
とある国の王の死のために殉死させられた馬の姿をした妖怪。何処にあるのかわからない自分の身体を見つける為に彷徨い歩く。攻略法は竜頭と同じ。
隠れ狐・隠れ狸
釜に化けた狐・狸の妖怪。両者とも防御手段である釜の蓋を破壊することで、ダメージを与えられるが、後者は蔦巻で蓋を剥ぎ取る方法で対処する。
網切・髪切
はさみの姿をした小妖怪。男に裏切られたり、愛されなかった女の末路で、強い絆で結ばれた者を八つ裂きにしてしまう。相棒を誘導する「輝跡」に反応して襲い掛かり、向かってる時にしか攻撃が通じない。
抜け首・舞首
人に使われなくなった獅子舞が変化した妖怪で、見境無く殺意を剥き出しにしながら対象を喰らい尽くす。浮遊しながら相棒のみを狙って襲い掛かってくる。
鬼瓦・夜叉瓦
鬼瓦を模している妖怪で。元々は人間を守るために作られたが、強大すぎる力ゆえに目的がすり替わって人間に襲いかかるようになってしまった。鬼瓦は炎をまとっているが、夜叉瓦はランダムに属性が変化し弱点以外の属性の攻撃をすべて無効化する。
尼びえ
クリオネのような半人半魚の妖怪。水中にのみ出現し、全身から棘を露出させて進路を阻もうとする。
くらげ火
尼びえ同様に水中にのみ出現。海で死んでしまった人間が妖怪と化したもの。雷を帯びているため触れると感電する。赤いくらげのような姿をしている。

その他

司会の天邪鬼
鬼火市場で鬼婆の下で働いている天邪鬼。他の妖怪たちからは「司会邪鬼」の愛称で親しまれている。生まれた時から鬼婆の下で働いていて、鬼婆が心を許す唯一の妖怪でもある。司会の腕は抜群。
旨美(うまみ)
味美と腕を競うヤマタノオロチ専属の料理人の「味天邪鬼」。女性。マンプクの母親であるモテナシを生贄にして料理を作ろうとする。
味美(あじみ)
前作にも登場した十六夜の祠の厨房料理長である「味天邪鬼」。



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