大山倍達 逸話

大山倍達

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/04/05 03:01 UTC 版)

逸話

大山は歴史小説『宮本武蔵』を愛読しさらに作者である吉川英治に知己を得ており、極真会館の道場訓は吉川の監修を得たものである。

宮本武蔵を深く尊敬していた大山は、作家吉行淳之介と対談した際[21]、吉行から「五味康祐によると武蔵はホモだったそうですね」と言われたため(なお17世紀の武士において同性愛は珍しいものではなかった)、怒りのあまり吉行を殴りそうになったが、自制して手を出さず、怒りを顔に表すことすらしなかった。このため吉行は大山の怒りに気付くことなく平然と対談を終えたが、後日、知人を介して大山から危うく暴行を加えられる寸前だったと知り、恐怖におののいたと語っている。

横山やすしの弟子である横山ひろしによると、若き日のやすしがクラブで大山と遭遇した際に10円玉が曲げられるかどうかで言い合いになり、大山は「僕は曲げられるけど今日は帰るよ」と言い残し、やすしは「兄ちゃんちょっと待て!逃げんのかい」と絡んだ。なお、やすしは大山を何者であったのか全く知らずに、クラブのママから空手道場を経営されている人と紹介され「明日おまえんとこ決着に行ったるわ」と啖呵を切ったが、実際に行ったかは不明である。

高校時代、とんねるず石橋貴明極真会館近くの中華料理屋でバイトをしていた頃に大山が現れ、『空手バカ一代』に影響を受けていた石橋は、瓶ビールの栓を抜かずに持っていけば手刀で割ってくれるのではと期待したが、普通に「栓抜きは?」と聞かれて拍子抜けした挿話を語っている[22]

大山は常々「握り方3年。立ち方3年。突き方3年。9年やらないと空手の門には立てない」といっており、それでも晩年、夜中に目が覚めて「自分の拳の握り方が本当に正しいのか?」と自問することがあったという[23]








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