変動地形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/16 21:59 UTC 版)
曲動地形
曲隆[注釈 1]によって形成された山地のことを曲隆山地とよび、例として四国山地が挙げられる[31]。一方、曲降[注釈 2]によって形成された盆地を曲降盆地とよび、関東平野などが該当する[31]。関東平野では日本国内において曲降が最も激しく、第四紀に関東造盆地運動という地殻変動を受けたことに起因する[32]。曲隆山地と曲降盆地をあわせて曲動地形(きょくどうちけい、warped landform)とよぶ[31]。
傾動地塊
傾動[注釈 3]により形成された地塊を傾動地塊(けいどうちかい、tilted block)とよび[34]、活褶曲地域に存在することが多い[35]。多くは地塊の片側または両側に断層があり、傾動断層地塊(tilted fault block)ともいう[34]。 傾動地塊は断層や地震との関連性が大きく、傾動をもとに過去の地震活動も把握できる[12]。
参考文献
- 貝塚爽平・太田陽子・小疇尚・小池一之・野上道男・町田洋・米倉伸之 編 『写真と図で見る地形学』東京大学出版会、1985年。ISBN 978-4-13-062080-2。
- 米倉伸之・岡田篤正・森山昭雄 編 『変動地形とテクトニクス』古今書院、1990年。ISBN 4-7722-1382-1。
- 佐藤久・町田洋 編 『地形学』朝倉書店〈総観地理学講座〉、1990年。ISBN 4-254-16606-0。
- 鈴木隆介 『火山・変動地形と応用読図』(改訂版)古今書院〈建設技術者のための地形図読図入門〉、2012年。ISBN 978-4-7722-5264-5。
- 小池一之・山下脩二・岩田修二・漆原和子・小泉武栄・田瀬則雄・松倉公憲・松本淳・山川修治 編 『自然地理学事典』朝倉書店、2017年。ISBN 978-4-254-16353-7。
- 日本地形学連合 編 『地形の辞典』朝倉書店、2017年。ISBN 978-4-254-16063-5。
関連項目
注釈
出典
- ^ a b 貝塚ほか 1985, p. 156.
- ^ 小池ほか 2017, p. 224.
- ^ 米倉ほか 1990, p. 1.
- ^ a b 米倉ほか 1990, p. 3.
- ^ a b 米倉ほか 1990, p. 6.
- ^ 米倉ほか 1990, p. 8.
- ^ a b 佐藤・町田 1990, p. 218.
- ^ 日本地形学連合 2017, p. 529.
- ^ 鈴木 2012, p. 1081.
- ^ 鈴木 2012, p. 1092.
- ^ 鈴木 2012, p. 1096.
- ^ a b c d e f 貝塚ほか 1985, p. 158.
- ^ 鈴木 2012, pp. 1092–1093.
- ^ 鈴木 2012, p. 1093.
- ^ a b 貝塚ほか 1985, p. 159.
- ^ a b c 鈴木 2012, p. 1097.
- ^ 貝塚ほか 1985, p. 160.
- ^ 鈴木 2012, p. 1099.
- ^ 鈴木 2012, p. 1122.
- ^ 日本地形学連合 2017, pp. 527–528.
- ^ 鈴木 2012, p. 1126.
- ^ 日本地形学連合 2017, p. 362.
- ^ a b 鈴木 2012, p. 1146.
- ^ 日本地形学連合 2017, p. 363.
- ^ 日本地形学連合 2017, p. 142.
- ^ 日本地形学連合 2017, p. 139.
- ^ 佐藤・町田 1990, p. 212.
- ^ 日本地形学連合 2017, p. 361.
- ^ 鈴木 2012, p. 882.
- ^ 鈴木 2012, pp. 884–885.
- ^ a b c d e 鈴木 2012, p. 1152.
- ^ 貝塚ほか 1985, p. 157.
- ^ 貝塚ほか 1985, p. 157-158.
- ^ a b 日本地形学連合 2017, p. 226.
- ^ 小池ほか 2017, p. 235.
変動地形と同じ種類の言葉
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