博麗霊夢 博麗神社と博麗の巫女

博麗霊夢

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/17 14:07 UTC 版)

博麗神社と博麗の巫女

霊夢は博麗神社の巫女である。博麗神社の巫女は代々、博麗大結界を管理し、妖怪を退治し、異変が起きればそれを解決している。幻想郷の維持のためには、博麗神社と博麗の巫女が不可欠であるとされる[17]

『妖々夢』のマニュアルには、「幻想郷風土記」の追記として「博麗神社 第13代巫女」が記したとされる文章がある。『求聞史紀』では、「幻想郷縁起」の参考文献として博麗神社社務所編「幻想郷風土記」が挙げられている。『封魔録』では靈夢に関して「博麗の血を引くもの」という文章があるが、『儚月抄 漫画版』第20話では月へ行ったまま帰ってこない霊夢に関して射命丸文が「そろそろ新しい巫女を捜さなきゃいけない」と言っており、博麗の血縁の設定が曖昧になっている。

霊夢自身も、博麗神社に何を祀っているのかよくわかっていない。

陰陽玉

陰陽勾玉巴

ゲームにおける博麗霊夢の装備のひとつ。陰陽太極図模様の球体。作品によっては、複数個現れたり、1つしかないような扱われ方をされることもある。

PC-98版ゲーム作品は、博麗神社最大の秘宝。霊力が籠った不思議な鉱石で出来た玉とされている。一見するとただの玉でありとても武器とは思えないが、博麗の血筋が使うと底知れない霊力を発する[19]。正体不明の玉だが強大な霊力があるため、何かの霊魂が宿っているか生命体であるらしい。霊体や魔性の物は、陰陽玉のような霊力のある武器でのみ倒すことができる[20]。魅魔によれば、博麗の血統である霊夢しか扱えない。使用者の力に影響され、それを吸収していく。満ち足りればその究極の力を放出し、元に戻り再び吸収を始める[21]

『靈異伝』のグッドエンディングでは、魔界ルートでは妖精に、地獄ルートでは山歩き(竹本泉作品の登場人物)に変化する。バッドエンディングでは大爆発を起こしたり地球を消滅させた後、背景に靈夢と「うそ」という赤文字が現れる。『封魔録』のグッドエンディングでは、玄爺により、博麗の力とは陰陽玉の「真の力」を引き出すためのものであると説明される。「真の力」は、高機動タイプでは匂いを選べる芳香剤、防御タイプでは甘味を食べても太らなくなる力、攻撃タイプでは餌やトイレなどの世話が不要な猫となる。

『紅魔郷』以降の作品でも引き続き霊夢の装備として登場する。『地霊殿』で地下に潜る際、八雲紫により地上と遠隔通信できる機能が付けられた。この通信機能は『地霊殿』後も継続していたが、『三月精 第3部』第10話で紫から指摘されるまで霊夢は気付いていなかった。『三月精 第3部』第17話では、陰陽玉が博麗神社の神体であることが示唆されている。

関連する人物

先代の博麗の巫女
2003年12月に開催された同人イベント・「コミックマーケット65」の上海アリス幻樂団での配布されたチラシ「上海アリス通信 ver 2.7」で、森近霖之助の回想として名前のみ登場。
博麗霊夢の先代にあたる博麗神社の巫女。霊夢があまりまともに仕事をしないため巫女と呼ばれることが少ないのに対して、先代は名前ではなく「博麗の巫女」や「巫女」という呼び方のみをされていて、霖之助も彼女の名前を忘れてしまっている。安定を生むことで他から腕を認められた代わりに、個性がその裏に隠れた、というのが霖之助の考えである。
玄爺
『封魔録』から『怪綺談』まで登場する空飛ぶ亀。空を飛ぶことができない靈夢が、乗り物として使役していた。
霧雨魔理沙
東方Projectのもうひとりの主人公。魔法使い。霖之助が見た限りでは、霊夢と魔理沙は仲が良い[22]
ゲーム本編である妖怪退治は別行動が基本。別行動の結果、お互いを「仕事の障害」として衝突したこともある。一方書籍作品では、東方鈴奈庵で魔理沙と一緒に妖怪退治を行ったことや、東方茨歌仙で妖怪が出るからその危険を魔理沙と一緒に促すことをしている。語尾に「〜だぜ」や、「〜か?」をつけることが多い。
八雲紫
幻想郷の妖怪の賢者。幻想郷を創設した賢者の1人。『永夜抄』では霊夢のパートナーを務める。
綿月依姫
『儚月抄』に登場する月の指導者の1人。霊夢と同様に神降ろしを行なうことができ、作中では霊夢が降ろしたものより上位の神を自身に降ろした。

  1. ^ T田 (2019年12月28日). "今日から始める「東方Project」。「東方紅魔郷」から「東方鬼形獣」まで,Windowsで遊べる17タイトルを一挙紹介". 4Gamer.net. Aetas. p. 1. 2022年12月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年12月31日閲覧
  2. ^ a b c d e f g h i j k l 『東方外來韋編 Strange Creators of Outer World. Volume.1』KADOKAWA〈電撃ムックシリーズ〉、2015年9月30日、45頁。ASIN 4048694294ISBN 978-4-04-869429-2OCLC 951231145全国書誌番号:22732305 
  3. ^ 『東方外來韋編 Strange Creators of Outer World. 2019 Autumn!』KADOKAWA、東京〈電撃ムックシリーズ〉、2019年10月20日、33頁。ASIN 404912856XISBN 978-4-04-912856-7OCLC 1126275147全国書誌番号:23299103 
  4. ^ メガミマガジン 2022年12月号』イード、2022年10月28日、95頁。ASIN B0BKPNGTM9全国書誌番号:01001404https://www.google.co.jp/books/edition/%E3%83%A1%E3%82%AC%E3%83%9F%E3%83%9E%E3%82%AC%E3%82%B8%E3%83%B32022%E5%B9%B412%E6%9C%88%E5%8F%B7/pt6XEAAAQBAJ?hl=ja&gbpv=1&pg=PA95&printsec=frontcover 
  5. ^ 『妖々夢』付属の「キャラ設定.txt」。
  6. ^ 『永夜抄』スペルプラクティス「カードの補足」No.215。
  7. ^ 『The Grimoire of Marisa』p.17。
  8. ^ 『香霖堂』単行本第11話。
  9. ^ 『香霖堂』単行本第10話。
  10. ^ a b ZUN 2009, p. 12.
  11. ^ a b ZUN 2009, p. 16.
  12. ^ ZUN 2009, p. 14.
  13. ^ ZUN 2009, p. 13.
  14. ^ ZUN 2009, p. 11.
  15. ^ ZUN 2009, p. 10.
  16. ^ ZUN 2009, p. 17.
  17. ^ a b 『求聞史紀』pp.112-116「博麗霊夢」。
  18. ^ 『香霖堂』単行本第二十七話。
  19. ^ 『封魔録』同梱の「封魔録.TXT」。
  20. ^ 『靈異伝』同梱の「靈異伝.TXT」。
  21. ^ 『封魔録』5面。
  22. ^ 『香霖堂』単行本第1話。
  23. ^ "粗品さんの東方愛のクセが強い。「『少女綺想曲』はお笑い的に最強のシステム」「(地上波で)東方の曲でネタをやりたかった」─「東方ステーション」で語られたエピソードを紹介". ニコニコニュース. ドワンゴ. 2020年6月10日. 2021年8月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年8月6日閲覧
  24. ^ 「人気キャラクターランキングBEST10」『コミケplus Vol.6』、メディアパルムック、エックスワン、15頁、2016年7月28日。ASIN B01KFM6MAEISBN 978-4-8021-5099-6OCLC 969830650全国書誌番号:22832662 
  25. ^ 「東方キャラクター人気ランキング」『コミケplus Vol.17』、メディアパルムック、エックスワン、12頁、2022年8月。ASIN 4802155794ISBN 978-4-8021-5579-3OCLC 1340705420全国書誌番号:23713989 
  26. ^ 高橋克則 (2023年1月3日). ""巫女・神主"キャラといえば? 3位「原神」八重神子、2位「犬夜叉」桔梗、1位は「東方Project」博麗霊夢<23年版>". アニメ!アニメ!. イード. p. 2. 2023年1月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年1月12日閲覧


「博麗霊夢」の続きの解説一覧




固有名詞の分類


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「博麗霊夢」の関連用語

博麗霊夢のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



博麗霊夢のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの博麗霊夢 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS